「2人目、どうしようか?」 私の想いと奥さんの想い

 上の子を見ながら0歳児を育てるのはベリーハードでは? と思っていましたし、その気持ちは今も変わっていません。

1.奥さんからの問い「2人目、どうしようか?」

 子どもの3歳の誕生日が近づく頃、奥さんから「2人目、どうしようか?」という問が投げかけられました。
 一瞬、適当に流そうかと思いましたが、この話題を出すのは結構勇気が必要だったはずです。できれば避けたい話題と思っていましたが、しっかりと向き合って話すことに。

 半年以上前の出来事なので、少し曖昧ではあるのですが、だいたい以下のようなことを伝えました。

・上の子だけでもこれだけ精一杯で、お互いに余裕がない状態なので正直、考えていない。
・1人目はその子にだけ全力で向き合えばよかったが、2人目が生まれたら、2人目を見ながら上の子を見ることになり、正直、それができる自信はない。
・個人的に「兄弟」というものにあまりいい感情を持っていないので、ひとりっ子のほうが上の子は幸せなんじゃないかと思う。

 要するに私は「2人目、どうしよう?」という問に対して「2人目はちょっと……」という返答をしました。 その後、逆に「私はこう思っているけど、そちらは?」と質問をしました。

 奥さんはしっかりと困った顔をしながら以下のようなことを言っていました。

・正直、私も2人を育てるのは自信がない。
・ただ、ひとりっ子だったから、ひとりっ子がいいとは全然思わない。
・年をとってから2人目が欲しくなっても取り返しがつかない。高齢になればなるほどリスクも増える。それなら多少の迷いはあるが今、2人目がほしい。

2.この話し合いの落とし所

 お互いにいろいろな意見を言い合うなかで、「1人目のときだって不安で仕方なかったけれど、いざ生まれてきたら生活が楽しくなった。辛いことももちろんめちゃくちゃ多かったけど、2人目が生まれたらきっともっともっと賑やかに生活できる」という部分が合致しました。

 不安なこと、上の子のことを振り返って辛かったことを言い合ってみました。
 私は「夜泣き」「体調不良による急な休み」などをあげました。奥さんにも聞いてみたところ「出産による心身の不調」「夜泣きとそれによる授乳」などをあげていました。

 上の子を例とすれば私と奥さんの辛いことは「だいたい1歳半ぐらいまでには解消する」ことでした。
 出産後の1年半はかなりきつい状態になるなあと思いましたが、子どもが親元を離れるまでの長いスパンで考えれば、1年半は短いです。

 お互いにポジティブに考えられるようになって話し合いは終了。出産による心身の負担を追うのは奥さんなのですが、せめて私は家族全員が楽しい状態を維持できるようにしようと覚悟を決めました。

3.奥さんに言えなかったこととそれの解決方法

 話し合いは終わり、奥さんは妊娠し、2024年3月が出産予定日となりました。
 ゆっくりではありますが、2人目を迎える準備をだんだんとはじめ、ワクワクしています。

 しかし、私は奥さんに言えなかったことがあります。心配しても仕方ないとは思うのですが、「学校でいじめられたらどうしよう」とか「社会に適応できなかったらどうしよう」とかそういった心配を持っていることは言えませんでした。

 おそらく、うちの子たちがそういう状態になったら、親である私が面倒を見なければならない! と思っているからこその悩みです。1人ぐらいなら養えるけれども、もし2人とも就職できなかったら養えるのだろうか。そんなことを思ってしまうのです。

 奥さんに言ったら「成人したあとのことは本人の責任でしょ?」と言われてしまいそうですが、私は密かに不安に感じています。

 ただ、不安に思うだけでもじもじしているのは性分に合わないので、うちの子たちが学校に馴染めなかったら学校代わりの場所を提供したり、就職ができなかったら働き口を探したり、作ったりしようと考えるようにしています。

 開き直って「私の親バカを全力で行う」ことで不安と向き合っていきます。この親バカ力を発揮する機会がないのが一番だと思っていますが。


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