RecduとRecsu(ウルティマオンライン)※2024年6月追記あり

※2023年10月29日ページ下部に追記あり
※2024年6月24日ページ下部に追記あり

ブリタニアとロストランドを行き来する手段の一つとして知られているRecduとRecsuという二つの言葉。
当たり前に使っているこの二つの言葉はいつどういった経緯で伝わったものなのか。
ある日ふと疑問に思い、一度ゲーム内の酒場でも聞いてみたのですが、やはり由来についてはあまり知られてないようだったので、今回色々と調べてみた結果を書いていきたいと思います。

ちなみに結論だけ先に書くと、今回色々調べてみたのですが結局詳細はわかりませんでした。
以下長々と書く内容はぐだぐだと調べた経緯を書き連ねてるだけなので(しかも調べながら書いてる記事なのでぐちゃぐちゃしてます)詳細を知りたかった方は申し訳ないのですがここでお戻りください。
※2024年6月24日詳細わかりました。

今回調べるにあたってとても参考になったのが、2010年に同じ疑問を持っていた海外の方でした。
"Recdu" and "Recsu", does anyone know where these words of power come from?
これら二つはどうやらウルティマ3由来の呪文のようです。
Recduは正式にはRec Duでダンジョン内で階層を1つ下りる呪文。
Recsuは正式にはRec Suでダンジョン内で階層を1つ上がる呪文。
クレリックが使える神聖呪文でウルティマ3に付属していたThe Ancient Liturgy of Truthという書籍で詳しい解説もされているそうです。

同じような言葉でサーペントピラーで使うDoracronとSueacronがありますが、こちらも由来はウルティマ3のようです。
Doracronは正式にはDor Acronでダンジョン内で階層を1つ下りる呪文。
Sueacronは正式にはSur Acronでダンジョン内で階層を1つ上がる呪文。
ウィザードが使える呪文でウルティマ1と2では上記のRec duとRec Suと共にそれぞれLadder DownとLadder UPと呼ばれていたようです。
Ladder DownとLadder UPの二つの呪文はウルティマ1の再リリース時に付属していたThe First Age of Darknessという書籍に記載があるようですが、Dor AcronとSur Acronに関してはあまり情報が無いみたいです。
というかUOのSueacronに至っては誰かがSur Acronを誤字って入力したのがそのまま実装されてる気もしますね・・・。

ロストランドはブリタニアの地下世界という設定らしいのでこれらの呪文が採用されたのかもしれませんが、地上世界と地下世界を行き来できるってとんでもないですね。
間に空洞とかあったらどうなるんでしょう。

パプアについて調べるとRecduとRecsuで行き来できるという事がルネッサンスの拡張パックに付属していたUltima Online: Renaissance Playguideに記載されていたという事だったので、一応リンク先にあったPDFも読んでみたのですが、パプアの欄にRecduやRecsu、またはサーペントピラーでロストランドと行き来できると書いてるだけで詳細はわかりませんでした。
ロストランドの実装が1998年10月30日、ルネッサンスエディションは2000年9月7日なのでこの2年の間に何かイベントでもあったのでしょうか。

当時のロストランドの発見イベントの中心となったのはこちらのCrawworthというトリンシックの衛兵隊の隊長とZog CabalというFollowers Of Armageddon(通称FoA)という組織で、これらはソーサリアの軌跡などで現在でも確認できます。
関連記事をグーグル翻訳でざっと読んでみたのですがムーングロウの名前は出てきてもパプアと直接関係しているような記述は(多分)見受けられませんでした。
JuliaとMariahの誘拐について書かれたこちらの記事はちょっと気になりましたがパプアとかは関係なさそうです。

Encyclopedia Magickaというのがムーングロウの魔法屋でTrick of the Tradeというのがパプアの魔法屋ですが、こちらの名前で調べてみてもめぼしい情報は見当たりません。

シャード固有イベントのページを少し見てみたのですが、Lake Superior関連の記事の中でGelidum takes revenge on Papuaという記事があり、グーグル翻訳してみると「パプアを守るために沼の奥に身を寄せた者もいた。テレポーターに到達してムーングロウに旅行できるかもしれない。」という文章があります。
記事の出典が「タウンクライヤーより - ジャーナル オブ ウルティマ オンライン、1999 年 9 月 25 日土曜日」となっているのでT2A実装からおよそ1年以内には既にパプアとムーングロウは繋がっていたようです。

パプアの魔法屋にあるこの紋章旗が気になってるのですが、これってどこかの街の旗だったりするのでしょうか。
左の旗はミノックの戦士ギルドやブリタニア城に同じものがあり、シルバーサーペントが描かれているのでブリタニアの旗でしょうか。
もう一つの旗はムーングロウやトリンシックのものではないようです。
スカラのタウンホールに色違いの旗がありましたが同じものとして扱っていいのか微妙です。

人名だったり地名だったり他にも色々な方向から検索してみましたが、パプアとムーングロウが繋がった時期について明確な記述はやはりどこにも見当たりませんでした。
というか1998年と1999年あたりは残っている記事も大分少ない・・・。
今回はグーグル翻訳を使って主に海外の記事を探したりしてみたのですが、ひょっとしたらゲーム内の未翻訳の書籍に何か書かれてたりする可能性もあるかもしれません。
が、英語全くできないのでゲーム内で探し回るのはちょっと絶望的です。

ちなみにこんな記事も見つけたのですが他にも色々なワードがあるのですね。
Magic Phrases and Saying....A List
Secret Passwords & Interesting Places
全シャード共通のRecsuやRecduですら当時の情報がほとんど見つからないぐらいですし、シャード固有のものとなれば詳細を覚えている人なんてもはや一握りでしょうね。

今回は一人で調べただけなので、ひょっとしたら飛鳥や大和でシャード開設当時からプレイしているような方には当たり前のように知っている人もいるのかもしれません。
もしもこの記事を読んだ方で詳しい方がいらっしゃったらコメントででも教えて頂けると嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。

※2023年10月29日追記
この後サーペントピラー経由でわかる事はないかと調べ始めてUltima VII Part Two: Serpent Isleに登場する蛇の島ムーンシェイドグレートアースサーペントオーダーサーペントカオスサーペント不均衡戦争Banes of ChaosアラクニアンオフィディアンBeyond the Serpent Pillars、他にもUOであったイベントでベインの選民がどうこうというものがありましたが、調べた感じだとウルティマ7で存在した蛇の島と関係している事はほぼ間違いないのですが、これらを記事にすると膨大な量になるうえに、最後まで調べ切ったとしてもパプアとムーングロウが繋がった経緯には行きつかないと判断しまとめるのは諦めました。
歴史に興味がある方はブラウザ右クリで丸ごと日本語翻訳すれば大体は読めるはずなので読んでみるといいと思います。
当時のオフィディアンの人々と現在のオフィディアンがどう関係しているのか興味深いです。

他にもブリの下水道下水道を抜けた先の沼を調べてみたのですがこちらもよくわかりません。
ただブリの下水道が実装されたのはT2A発売と同時に実装されたという事なので、既にその時にパプアが存在し道が開けてたとするならば、ひょっとしたらRecduやRecsuで移動できる魔法陣も既に発売と同時に存在していたのかもしれません。
友人が古参プレイヤーに話を聞いてくれたのですが、その方もやはり当時ゲーム内ではあまり細かくは語られずに実装されたと言っていたそうです。

※2024年6月24日追記
以前調べていた時に、公式のアーカイブは遡っても2012年までしか見れないと思い込み完全に諦めていたのですが、1998で検索したら普通に出てきました、なんてこったい。
Publish – 24 October 1998
こちらのページでロストランド発見の経緯や、Recsu、Recduについての記述もあり、以前調べてるのに使っていたUltima Online: The Second AgeのWikiのページとほぼ同じ内容でした。
このニュースの発行日が1998年10月24日となっているのでT2A実装の1週間程前にはRecduとRecsuは広まっていたようです。
偶然見つけた個人サイトのUO日記でも1998年の11月3日に北の魔法屋からパプアへ合言葉を使って移動したという記述があったので、初日から使えたとみてほぼ間違いなさそうです。
完全にゲーム外から持ち込まれた言葉だったという事に少しがっかりしましたが、とりあえずはすっきりしました。
思いついた事をぐだぐだと書いていただけのページでしたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。

と締めたい所なんですが、ここで気になってくるのはサーペントピラーです。
Holiday Gifts! Dec 23 1998 9:37AM
のページに「ついに蛇の柱の出入りが禁止されました。」
Publish – January 19, 1999
のページに「蛇の柱は再び活動を開始し、ロスト ランドへの行き来の両方で機能します。」
uoguideというサイトのSerpent Pillarsのページには「蛇の柱は、The Second Age( 1998 年のT2A拡張とも呼ばれます) の到来とともに初めて登場しました」とあり、RecduとRecsuの記載があったPublish – 24 October 1998でも「ロスト ランドには 11 の入り口があり、すべてボート、徒歩/乗馬、またはテレポートでアクセスできます。」とあるので初期から稼働していたのは間違いないのですが今度はDoracronとSueacronはどこからきたのかという疑問が・・・。(単純にまた見逃してるだけかもしれません)
既に本題であるRecsuとRecduについては解決しましたが、サーペントピラーについても何かわかれば追記していきたいと思います。
ここまでありがとうございました。


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