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悩みがあるから成長できる

最近、社内の育児中の方と、育児と仕事の両立に関する悩みを相談し合う機会が増えています。こうした対話の中で、今まで自分がきちんと言語化できていなかったことを言語化でき、自分自身が新たな気づきを得られたので、キャリアのことで悩みを抱えている育児中の方への参考になればと思い、今の自分の考えを、noteに書きとどめようと思います。
※一部、前回の記事と共通する内容も含まれます。ご了承ください。

■育児で鍛えられる力について

ちょっと前に、偶然、永田ゆかりさんの以下のインタビュー記事を読みました。

上記の記事によると、データコンサルに不可欠な「力」は以下の3点ということでした。このうち、1点目と3点目に関しては、経験上、育児の経験が生かせる部分だと考えています。私自身、この2点を、育児で鍛えられたからこそ、現在、キャリア上の強みとして生かせていると感じています。

●顧客ニーズに対応した課題発見力
「データを使ったコンサルティングを提供するためには、まず『課題解決力』よりも顧客ニーズに対応し『解くべき課題は何かを見つける力』が重要。解くべき課題の質が低いと、それ以外の部分をいくら頑張ってもろくな成果は出ません」

●分析ツールや関連のプログラム言語を扱うエンジニアリング力
「課題を発見しても、武器がない状態ではバリューを出すことは難しいでしょう。即応力が十分にある分析ツールやプログラム言語を最低1つは使いこなす必要があります」

●粘り強く向き合うコミュニケーション力
「データ分析者である前に1人のプロフェッショナルであるので、顧客の真のペインポイント(悩みの種)が何なのかについて粘り強く考える姿勢が非常に大切です」

■ちなみに、育児の日常ってこんな感じです

余談ですが、育児生活の現状ってまさにこれ!っていう画像をたまたまネットで見つけたので、転載します。小さい子どもがいる家庭のママは、日々こんな状況に置かれているという前提知識として、参考になれば幸いです。

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■対話を通して私が言語化できたこと

前置きが長くなりましたが、本題に戻って、社内の育児中の方との対話を通して、私が言語化できた主な内容について、質問形式で、いくつか書き連ねていきます。

■スキルアップについて

Q: スキル磨きの時間ってどうやって作っているんですか?

基本は朝活。スキルアップをしたい理由の一つには、早く仕事を終わらせたい(残業したくない)という気持ちがあります。残業しないためには、「仕事量自体を減らす」「一定時間にできることを増やす」のいずれかの手段があると思うのですが、仕事量を自分自身でコントロールできない場合、時間効率を上げるしかありません。時間効率を上げるにはスキルを高め、集中力を高めることが有効だと思っているので、朝の集中できる時間(家族に邪魔されない時間)に、スキル磨きの時間を作っています。うまくいかない日もありますが、そこは受け入れることで、続けられています。育児中だからこその時間制約を前向きに受け入れ、あえて自分に負荷をかけることで、成長につなげています。あとは、体力がないと何もできないので、子どもと一緒にジムに通って体力をつけることで、ぐったりしている時間を減らす努力をしています。(体力ないなぁ、と感じることは未だに多いですが・・・)

Q: 昔からデータは得意だったんですか?

昔はデータは不得意でした。過去にリサーチ担当者として初めてデータ分析を行なった時、数字の羅列を見るのに全く興味が持てなかったし、集計・分析に対して苦手意識もありました。当時は、一緒に働いていた派遣社員から「マーケティングは向いていないから、別の仕事を見つけたほうがいいんじゃないですか?」と言われるぐらい、本当に仕事ができなかったし、仕事もつまらなかったです。それが、現場の人に実際に話を聞くなど、データの裏側にある事柄に目を向けられるようになってから、データを見ることが楽しくなりました。やっぱり、使えるデータを提供するには、数字が得意なだけではダメで、人が好きとか、コミュニケーションを取ることが得意といった要素も必要で、そういう部分は子育ての経験が生かせると思っています。

■悩みとの付き合い方

Q: 今抱えている悩みは何ですか?それは解決できそうですか?

悩みは、時間がないこと。でも、時間がないことを前向きに捉えることで、「今しかない」という瞬発力と集中力を鍛える修行ができていると思っています。もともとダラダラしてしまいがちなので、時間があると思うと、逆に何もできないことが多いのですが、時間がないからこそ、時間を見つけることが少しずつ上手になってきました。1つの悩みが解決できると、また新たな悩みが生じるので、永遠に悩みはなくならないと思っています。ただ、悩みがなくなってしまうと自分の成長も止まってしまう気がするので、そういう意味では悩みを抱えていることで自分も成長できているのかなと考えています。

Q:  悩みを前向きに捉えられるようになったきっかけはありますか?

DATA Saberへの挑戦をきっかけに、昨年から書き始めたブログで、とことん自分自身の振り返りをしたのですが、その中で、自分が成長できた原因は「悩み」に向き合ったからだと気づいたことが大きいです。振り返りは苦手なので今まであまりしてこなかったのですが、人に見られることを意識しながら、過去の失敗経験を客観的に振り返り、言語化することで、過去の自分と比べたら自分は成長できていると客観視でき、自信にもつながりました。

■まとめ

育児中の方との対話を通して私が言語化できたことは、以下のような内容でした。

目の前の悩みを課題に落とし込み、その課題のうち、自分でコントロールできるところに絞って、なんとか課題解決できないか試行錯誤することを繰り返してきた。課題解決するためには、周りとの粘り強いコミュニケーションが必要になってくるので、結果として、コミュニケーション力も鍛えられた。こうしたプロセスを積み重ねることで自分自身、成長することができたし、このプロセスで得られたことは、現在の自分自身の武器になっている。

育児の大変さや、育児と仕事の両立の難しさは、経験したことがある人でないとわからないと思います。だから、経験したことがない人に共感を得ることはとても難しいです。
(子育てしやすい社会を目指すのなら、本来であれば、育児そのものが大変だったり、育児と仕事の両立が大変という現状はおかしいとは思うのですが、いろんなママと話してきた中で、育児も仕事も余裕でこなしているという方に、今まで出会ったことはありません。表面的には家族や職場の理解を得ていても、内面的にはみなさん苦労されている様子が伺えます。)

ただ、育児の悩みや、育児と仕事の両立に関する悩みに対し、逃げずに正面から向き合い、どうやったら課題解決できるのかを試行錯誤しながら行動したことは、必ず自分の力になります。

また、親というものは、常に、自分の子どもに対する悩みや心配を抱えている生き物なのではないかなぁ、と自分自身の親を見ていて思います。
私自身、いまだに親に心配されますし💦
そういう意味で、悩みと向き合うことが成長につながるのであれば、親になることは、新たな成長の種に出合うこととイコールです。

今後も悩みは尽きないと思いますが、「悩みを成長につなげる」という考え方を軸に、悩みを前向きに捉え、もっと成長していけたらいいなと、私自身考えていますし、育児中の方にもどんどん活躍していってもらいたいと切に願っています。