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うまくいかないのは理想が高すぎるから

先週金曜は出社だったので、届いたばかりの「動き出すデータドリブン組織のつくりかた」を朝の電車の中で読んだのですが、自分が今もがいていることへのヒントがたくさん得られました。会社に着く前に勇気がもらえて、仕事のモチベーションアップにつながりました。

■データドリブン組織を作るのにツールは関係ない

データドリブン組織をつくるのにツールは関係ないと思っています。
(中略)どのようなツールを使おうが、目指すところはデータドリブンな組織や人を多くつくり、社会や企業に貢献することです。

「はじめに」に書かれていた上記文章は、他の業務で時間が作れず、業務で最近Tableauが使えていない私にとって、データ活用において、Tableauというこだわりはなくてもいいんだと、少し安心感が得られました。

実際、DATA Saber創始者のKTも、「DATA Saberという名前を付けるにあたり、あえて、Tableauという言葉を頭につけなかった」と言っています。

Tableauは手段の一つにすぎず、あくまでも目的は、データドリブンにしていくこと。

弟子たちがTableauを使って社内でデータ活用を進めている状況を見て焦っていた私は「DATA Saberなのに、業務でTableauを使えていないなんて恥ずかしい」という気持ちが強かったのですが、その気持ちはいったん脇においてもいいのかもしれない、と思い直すきっかけになりました。

■まずはスモールスタートで

データドリブン組織への変革においては、このように小さく始めて早く成功事例をつくること、小さな成功を積み重ねることが何よりも重要になります。そして、BIツールなどを自社内に導入できただけでは未完成で、BIツールなどを使いこなし、実際のビジネスにおいて新たな価値を連続して創出できるようになってはじめてデータドリブン組織に変革できたと言えます

序章で記載のあった上記内容は、現在、あるツール活用のプロジェクトにおいて、関係者へのメリットを十分に生み出せず、なかなかプロセス改善の次のステップに組織を導けていない私には、とても共感が得られました。と同時に、やはり、このプロジェクトの取り組み方を見直さないと、次のステップに進めることはできないという気づきにもつながりました。

■理想が低ければうまくいく

そして、こうした気づきを得られて会社に着いた直後、偶然、同じ職場の人からも、こんなアドバイスをいただきました。

このプロジェクトがなかなかうまくいかないのは、理想が高すぎるからですよ。大きな一歩ではなく、地道な半歩を目指しましょう。それを続けていけば、きっとうまく回り始めるはずです。

ほんとにその通りだと思い、違うアプローチでやってみようと、現在、プロジェクトの進め方の見直しに取り掛かっています。

■すぐに結果が出ないのは当たり前

新しい取り組みを成功に導くには、関係者に気持ちよく主体的に動いてもらうことが大事だと思うのですが、うまくいく時とうまくいかない時があり、どうすればいいのか、ずっと悩んでいます。

そんな悩みを、以前、同じ職場の人に相談した際、こんなふうに励まされました。

今までコンシューマー向けの営業の部署の経験しかないのに、法人営業の現場で次々と新しい取り組みを主導していること自体がすごいことだよ。すぐにうまくいかないのは当然だよ。

確かに、現在やっている業務は、今まで未経験の領域。経験がない中で短期的な成果を求めようとしたことがそもそも間違いだったようです。それに加え、周りの期待に応えたいという気持ちが強すぎるから、本来の自分の力以上のことをやろうとした時に自爆してしまうんだろうなと反省しました。

■まとめ

動き出すデータドリブン組織のつくりかた」を読むことで、プロセス改善を伴う業務改革は一足飛びにはいかないということを、先人たちの経験を通して、改めて学びました。私自身、すぐには理想の姿にならないという前提に立って、まずは半歩ずつ前に進めることから始めてみようと思います。