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価値観の違いは間違いではない

旦那や息子と口論になると、「お前はおかしい」と言われることがたまにある。その言葉を聞くたびに、私は「自分が間違っているのかも…」としょんぼりするか、「私は間違ってない!」と反発するか、いずれかの両極端な行動をとってしまいがちで、そうした行動を取った後、自己嫌悪に陥ることが多い。

直感で行動しがちな私には、論理的に考えて行動する旦那や息子にとって理解しがたい言動があるようなのだが、そういうものほど、言語化してもなかなか理解してもらえないことが多いし、そもそも、直感で感じたことについて、論理的にわかりやすく相手に伝えるのはとても難しい。

昔、「論理と感性は相反しない(山崎ナオコーラ著)」という小説があったけれど、論理と感性を駆使して、うまいこと世渡りしてる人を見ると、すごいなぁ、と素直に尊敬してしまう。

そんな私に、タイトルにも書いた「価値観の違いは間違いではない」ということを教えてくれたのは、以下の動画での、サッカー元日本代表監督の岡田武史さんの発言だった。

同質のコミュニティだったら、一つのことでバーンとすぐ倒れてしまう。多様な人を巻き込んでいくコミュニティ、これを作らないといけない。

人ってみんな違うんですよ。顔も違う。身長も価値観も考え方も。ところが、日本人は、「違い」を「間違い」って言っちゃうんです。「あいつは俺と考え方が違う、間違っている」とか。

いやいや「違う」だけなんです。
違う者同士が認め合って、力を合わせていく。
これらを作らないと生き残っていけない
と思っていて、それを作る、巻き込んでいくのがキャプテンシップなんです。

【総合型選抜に強い異端の教育】岡田武史氏が高校を設立/大事なのは偏差値より修羅場/「遺伝子のスイッチ」が人を本当のリーダーに変える/素人だからできた教育改革
※15:04頃〜の部分を一部書き起こし

そういえば、昔何かの記事で読んだ、離婚理由の上位に挙がることの多い、「価値観の違い」に関する考察。その中で述べられていたのは、そもそも生い立ちなどの背景の異なる2人が結婚しているのだから、価値観が違うのは当たり前。それをいかに折り合いをつけて、多様性として受け入れられるかどうかが、結婚生活では大切とのことだった。

実際、冒頭に書いた、家庭内での口論も、冷静に振り返ると、お互いが相手の価値観の違いを受け入れられず、自分の価値観を一方的に押し付けようとする時に発生しがちなことに気がついた。

目の前にいる家族は、自分の鏡。まずは、自分が相手の価値観の違いを認め、その上でお互いにフラットに話し合い、相手を理解しようと努める。面倒くさいけど、そういうことを面倒くさがらずに、丁寧にやることで、コミュニティの最小単位である「家族」というものが、結果として強くなっていくのだろう。

そしてこちらも、自戒を込めて意識したい。

「自分が正しいか正しくないか」にこだわり過ぎるのは、必ずしもいい結果をもたらさない。

「お互いの価値観を認め合い、違う価値観を持つ一人一人が強みを生かし、弱みを補い合うことで、コミュニティはどんどん強くなっていく」ということを、今後はもっと意識していきたい。

そして、そうやって自分の意識を変えることで、副産物として、何を言われても大丈夫な、強いメンタルが得られ、結果として、感情的になってしまう機会を減らせることができるんじゃないかな、と思う。


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