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現状維持は後退と同じ

先日、社内のあるツールに関して、現場からの声を踏まえて改善要望を出した際に、カウンターパートから言われた正論。返す言葉がなかった。

「現場の抱えている課題はわかった。ただ、あなた方がやろうとしていることは現状維持の延長線でしかない。現場維持というのは後退と同じ。とにかくできるところからやってほしい」

■周りを動かせない時によく直面する問題

今までやっていたやり方をガラッと変える新しい取り組みをしようと関係者に提案する際、いつも直面するのは、「現状維持」という名の安心領域に居続けたい相手からの強い反発。

そんな時、強引に進めすぎると誰もついてきてくれず、うまくいかない。だから、相手に歩み寄りながら、お互いにとってちょうど良い落とし所はどこかを探り、必要に応じて、ある程度は妥協しながら進める必要があると感じている。こうやって進めることで、反発していた相手がいつの間にか味方になってくれたりする。

ただ、立場が違うと、そのことすら許容してもらえないことがある、ということを冒頭のやり取りで学んだ。

人を導くって、つくづく厄介なものだ。

そんな時に出会ったのが、このツイートだった。

相手に寄り添いすぎてもうまくいかないし、相手のことを聞かなすぎてもうまくいかない。様々な立場の相手の利害を見据えて、そのさじ加減を見極めながら、冷静に的確な判断をする力が、リーダーには求められる。

■学びと成長は、不安の先に存在する

ところで、安心領域を突破するためにはどうすればいいのだろう?

遠い昔に新人研修で習った内容を思い出しながらネットを検索したら、こんな記事を見つけた。

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安心の先には不安があり、それを乗り越えた先に、ようやく、学びと成長が待ち構えている。

なお、上記記事にはこんな内容が書かれていた。

「怖れの領域(フィアーゾーン)」にいるとき、人は自分に自信をもてず、コンフォートゾーンに戻るための言い訳を探そうとする
怖れを真っ直ぐに見つめ、他人の意見から受ける影響を乗り越えるとき、すぐに次の「 学びの領域(ラーニングゾーン) 」へと到達する
自分のコンフォートゾーンをどこまで広げていけるかは人が成長する上で鍵になるポイント

なるほど。今私がいる不安領域は、次に出会う学びや成長の領域に通じる道だったんだ!不安を感じやすい私は、裏返せば、学びや成長の領域に到達しやすい性質をもっているということ。

安心領域に戻りたくなる気持ちを抑えて、勇気を持って前に進もう!