与えるからこそ与えられる
準備期間を含めると、1年4か月(事務局のサポーターとして10か月、師匠として6か月)携わってきた、DATA Saber Bridge。
私の弟子たちの試練は、今週終了した。
直接の弟子ではないけれど、DATA Saber Bridge内で関わったApprenticeたちも、続々とDATA Saberに認定され、まさに今、羽ばたく準備をしているところ。
私の弟子の一人は、早速弟子を育てようと、すでに弟子の募集を始めているし、みんな、社内のデータドリブン文化醸成に向けてのタネまきや自身のスキルアップに余念がない様子。
私にとって、DATA Saber Bridgeに携わった日々は、すごく充実していて、とても楽しかった。だから、もう終わっちゃうのか、と寂しい気持ちになる。ただ、その一方で、自分がDATA Saberに挑戦した時以上に、このプロジェクトに多くの時間を費やして、家族にはかなり迷惑をかけていたので、ようやくこのプロジェクトの終わりが見えて、ホッとしているというのも正直なところ。とにかく、いろんな意味で、このプロジェクトは、私にとってのお祭りであった。
さて、今回のDATA Saber Bridgeで、私が得たものは3つある。
具体的には以下で、DATA Saber Bridgeに携わっていなかったら、得ることが難しかったのではないかと感じている。
新たな人脈
自分自身の成長
社内でのキャリアアップ(昇級)
なかでも、昇級のプロセスにおいては、社内での実績とDATA Saber Bridgeでの取り組みに加え、そもそもDATA Saberであること自体も評価されたので、私をDATA Saberとして育ててくれた師匠に、改めて感謝した。
そして、今回の昇級により、私は次の人事異動でマネージャーになることを、上司から告げられている。(※いつになるかは未定)
まさか、この私に、マネージャーになるチャンスが巡ってくるなんて、2回目の産休育休から復職した8年前(※当時は4時間の短時間勤務の平社員)は、まったく想像していなかった。
実際、2年前にDATA Saberになって、生き方や行動が変わったことで、私は、たくさんのチャンスに恵まれるようになった。
私はこのことに、とても感謝している。
Tableauコミュニティに育ててもらったこの2年間は、私にとっては本当に濃密な時間で、このコミュニティとの出会いがなければ、今の私はきっとなかった。
だからこそ、恩返しがしたい。
DATA Saber認定制度に対し、沢山の感謝の気持ちがあるからこそ、お世話になったKTやtomoさん、Mikaさん、マエスさんの役に立ちたい。
その思いを、覚悟をもって、実際の行動で示したのが、今回のDATA Saber Bridgeだった。
特に、師匠に転向してからの半年間は、育児と仕事以外の時間は、ほとんどDATA Saber Bridgeに充てたのではないかと思うぐらい、時間も情熱も精一杯注いだ。
やるからには成果を出す。
DATA Saber Bridgeでなければできないことを、DATA Saber Bridgeに参加しているApprenticeに体験してもらいたい。
その思いを胸に、師匠sやサポーターの方々と夜な夜なディスカッションしながら、独自イベントやコンテンツの企画をしたり、お互いに議論し合う勉強会を開催したりすることができたので、自分がApprenticeの時にやっておきたかったと思うことを、ほぼすべてやり切ったという実感がある。
そして、このプロジェクトの取り組みを会社にも認められた。
しかも、たくさんのApprenticeから、感謝のメッセージをいただいた。
これほど嬉しいことはないし、自信にもつながった。
DATA Saber Bridgeにおいては、偉大な先輩DATA Saberの方々のすごい技術を目の当たりにしたり、師匠sとのディスカッションを重ねる中で、正直、自分自身の力量のなさやコミュ力の低さに落ち込むことも多く、もっと頑張らないと!と、いつも自分に渇を入れていた。
やむを得ない事情とはいえ、弟子の離脱が一時期相次ぎ、「あの時ああしていれば離脱が防げたかも」と反省することもあった。
それでも、ついてきてくれる弟子はいて、嬉しかった。
最後までついてきてくれた弟子全員をなんとか卒業させたいと、私にできることは何か考えながら行動した。その結果、全員をDATA Saberに認定することができたので、ほっとしている。
ある弟子の試練の最後の日。
「『誰も卒業できなかったら、のりこ師匠がかわいそう。自分だけでもなんとか卒業しないと!』と思って、とにかく時間を作って頑張った」という話を弟子から聞いた時、私は嬉しくて泣きそうになった。
今後、私がマネージャーになるにあたっての心構えを、DATA Saber Bridgeではたくさん学んだ。200人の弟子・25人の師匠ということで、いろんな人がいて、いろんな価値観があることに気づかされた。
きっと、この体験は、私が今後マネージャーになる時に、糧になる体験だと信じている。
うまくいかなくても、その中で、どうすればうまくいくかを試行錯誤しながら成果につなげていく。そして、必ず成果を出す。
今までも、これからも、私にとって大切な指針。
DATA Saber Bridgeでの学びを生かして、人として、もっともっと成長していきたいし、どんどんデータ活用で楽しいことをやっていきたい。
マエスさん、KT、tomoさん、Mikaさん、ステキなプロジェクトに関わらせていただき、本当にありがとうございました。
師匠sやサポーター、DATA Saber Bridge Apprenticeの皆さま、ともにお祭りを盛り上げてくださり、ありがとうございました。
今回得たことを糧に、これからも精進してまいります。