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技術以上に大切なこと
先週木曜に最終回を迎えた、ドラマ『silent』。
子どもと一緒に見ていたのですが、「伝える」という行為に関して、日頃私が感じていることと重なる部分があり、新しい気づきがありました。
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「なんで手話教室の先生になったの?」
「手話を通して、ろうあ者とコミュニケーションを重ねれば、ろうあ者のことを理解できると思ったから。」
「手話教室の先生になって、ろうあ者のことを理解できるようになった?」
「手話は、コミュニケーションの手段でしかなかった。いくら手話がうまくなっても、ろうあ者を理解することはできなかった。言葉の意味を理解することと、相手の想いが分かるってことは違った。いろんなろう者と知り合ったけど、桃野さんみたいな人は、桃野さんしかいなかった。結局は伝えたいとか受け取ろうとか そういう気持ちがあるかどうかなんだと思う。」
(※一部のセリフは、記憶をもとに書いています。)
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先日聴講した、KTの講演でも、KTはこんなことを言っていました。
スキルだけあっても、自分から発信しなければ、便利屋になってしまう。
ビジョンだけあっても、スキルがなければ、やりたいことはできない。
結局、「伝える」という行為が成立するには、以下の3つがマストであり、
【誰に】【何を】伝えたいか、という「思い」があって初めて、【どうやって】伝えるか、という「スキル」が生きてきます。思いをカタチにする手段がスキルであり、スキルだけ持っていても、伝えることはできません。
伝えたいことがある(WHAT)
伝えたい相手がいる(WHO)
伝えるために必要なスキルを持っている(HOW)
そして、「思い」を「行動」で示し、その上に、「スキル」が乗っかることで、伝えたい思いを相手に伝え、相手の心を動かすことができるのです。
対話って大事だなぁ。ここ数日、尊敬する方々と対話させていただいて学んだこと。
— noriko ooi (@OoiNoriko) December 9, 2022
「行動には必ず思いがある。その思いが滲み出る行動をしたり、その思いを伝えることが、相手をワクワクさせ、相手の心を動かし、変革につながる。あなたが日頃何を考え、何を大切にしているかは、思いの土台になる」
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話は変わりますが、以前、旦那から以下のような質問をされたことがあります。その時は、うまく答えることができなかったのですが、こうしたインプットを通して、ようやくこの答えが見つかった気がしました。
「Tableauなんて、所詮BIツール。データを可視化するだけでは、何も意味がない。スキルだけ磨いたって無駄だよ。Tableauの何が魅力なの?」
たしかに、Tableauが単なる可視化ツールなら、私はTableauに魅了されることはなかったと思います。
Tableauで表現される、ワクワクが止まらない無限の世界。
ロールモデルとして目標にしたい、神のような存在の猛者達。
熱狂的なコミュニティを通して広がる、幅広い人脈 etc…
Tableauを通して広がったこうした世界が、私を変えてくれました。
だから、私はいろんな人に、この体験をしてほしいと思いました。
そして、Tableauに興味を持ってもらうには、技術力はもちろん、伝える力が何よりも必要だと考えました。だから、伝える力を磨きたくて、私は何を伝えたいのかが知りたくて、ひたすらnoteを書いてきたのですが、この2年近くnoteを書き続けることで、ようやく、自分の伝えたいことが見えてきた気がします。
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ところで、ドラマ『silent』の最終話の中で、こんなセリフがありました。
青羽の声を思い出せないし、もう聴けないけど、
言葉が見えるようになってよかった
つまり、どんなに伝わらない相手であっても、伝えたい思いを土台に、スキルを磨き続けることで「思いを可視化できれば、相手に伝わる」ということ。これって、TableauでVizを作る時のタスクに似ていると思いました。
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「思い」という大切な火をたやさず、その思いを伝えるための技術を磨くことで、自分が伝えたいことを、伝えたい相手に伝える努力を続けたい、と改めて思いました。まさに、私がめざすのは、こんな世界観。
1話のラスト、目の前で行われている手話を何も理解できずに、自分の想いを何も伝えられずにただただ立ち尽くすしかなかった紬が最終回では手話で気持ちを全て伝えられてるの凄いよな…それこそが想への想いの証だもんね #silent
— せっきー@ドラマ実況垢 (@KO6IoFJdp7pjTab) December 22, 2022
プレゼンって、いろいろなテクニックが語られるけど、「恥をかかずに無難に切り抜ける」という意識を粉々に砕いてブチ捨てて、「これが伝えたいんだ!届け!届け!届け!」という意識に切り替えることが9割だと思う。「無難に切り抜ける」事が目的であるはずはないのに、ついそれを目指してしまいがち
— 井上大輔 (@pianonoki) December 17, 2022
「何度言ったらわかるんだ!」を子どもに言わず、「何と言ったらわかるのか?」と自問するのが子どもの支援者だと思います。
— 子どもの精神科看護師@こど看 (@kodokanchildpsy) December 25, 2022
「私はこれが伝えたい!届け!届け!届け!」という思いを強く持ち、それを実現するために必要な、「どうすれば伝わるのか?」という、伝える力や可視化スキルを磨き続けることで、「伝わる」という成功体験を、少しづつ重ねていきたいと思います。