時間を意識する

時間の大切さについては、DATA Saberへの道のり#24 〜時間を守ることが、信頼されるための第一歩〜でも触れましたが、今回は”手際がいい・悪い”といった意味での「時間」について、書いてみようと思います。

■所要時間は、成長のバロメーターになる

子どもが通っている公文の教室のお便りに、先生からのこんなアドバイスが書いてありました。

時間を意識した学習をしましょう
夏休みも終わり普段の生活に戻った今、改めて学習時間を意識することをお勧めいたします。公文式学習では、必ず「始めた時間」と「終わった時間」を記入するように指導をしております。学習箇所の習熟度を測る際、主に完成時間と正答率を基準としていることから、時間は進度を決める上で、大変重要な判断材料です。そのため、教室学習では徹底して時間を書かせる指導をしております。さらに時間を意識する学習は自然と集中力を高め、同じ教材の復習でも、2回目、3回目と時間が短縮されていくことで、お子様も目に見えて自身の習熟度が高まってステップアップしていることを実感できます。

実際、先日開催した「Tabjo お役立ちTips100本ノック!WorkOutWednesday mini」においても、Tableauに熟練した方とそうではない方とでは、Vizの作成時間に大きな差がありました。Tableauに熟練した方々が制限時間内に余裕でVizを完成していく一方で、そうでない方からは、イベント終了後に、「制限時間内に終わらなかった」という声をいただきました。
※当日のイベント詳細はコチラ

上記イベントにおいて、私は「日付編」を担当したのですが、問題①(以下)を作った後、実際に自分が解いてみたら、データソースの読み込みからスタートして、Viz完成までにかかった時間は1分半でした。
なので、おそらくTableauに慣れている人は1分ぐらいで完成するだろうなと想定していましたが、実際には1分もかからずにVizを完成する人たちもいて、その早さに驚きました。

問題①

※データソースは「サンプルスーパーストア」。Tableau Desktopのバージョンは2021.2。

■制限時間のプレッシャーは、無駄をそぎ落とす原動力になる

話は変わりますが、私がDATA Saberを目指すきっかけになった、社内のvizコンテスト。
予選に勝ち抜いたものの、決勝では、20分でVizを作る必要がありました。
※予選は提出したVizの人気投票だけだったので、制限時間なし

決勝用に作り直したVizについて、ストップウォッチで時間を測りながらViz作成を練習したのですが、初めて練習した際にかかった時間は40分でした。

そこで、Tabjo Coference 2020のTableau鉄人対決の際に、「20分でVizを作るコツ」として、荒川さんがお話しされていた以下の内容を参考に、まずは、データソースの読み込み~Viz完成までの全工程を書き出し、どこがそぎ落とせるか、操作に無駄が無いか等を確認しました。

画像2

※上記動画の8:30:10頃~「20分でVizを作るコツ」に関する、鉄人対決参加者へのインタビュー内容が聞けます。(荒川さんの部分のみ以下に抜粋)

KT「20分で作るコツをお一人ずつ伺いたいと思います」
荒川さん「一番最初に大事なのは、自分がする操作を全部メモ帳に書き出して、必要な計算式をコピペで用意しておくことっていう形ですね。2つ目はめちゃくちゃ練習することが大事かなと思います。20分でできるかなと思っていても、だいたい20分でできないので、動画を撮って、自分の無駄がどこかっていうのを探して20分になるように研ぎ澄ましていくっていう操作練習が大事かなって思います」
KT「ありがとうございます。練習ってめっちゃ大事だし、普段やらないんですよね。1回作ったヤツをもう1回作るってやらないじゃないですか。これやるときって、何度も練習するので、その経験が結構いい経験になりますよね」
荒川さん「そうですね。あと、無駄をすごく意識するなと思いました。この練習を通して。」

そして、作成工程を全体的に見直し、何度も繰り返し練習したら、本番直前にようやく、20分でVizが作れるようになりました。

■まとめ

スポーツと同じく、Viz作成においても、基礎練習や地味トレを繰り返し何度も行うことで、確実に身体が動きを覚えるので、どんどん手際はよくなっていきます。

きっと、Tableau操作が早い人は、繰り返し何度も練習しているはず。
神業は一日にしてならず。
テクニックの習得だけではなく、時間も意識して、何度も繰り返し練習していきましょう。