育てることで育てられる

先日、ある人からこんな相談を受けた。

スキル的には自信がないけど、せっかくDATA Saberになれたのだから、今度は弟子を育ててみたい!

師匠になる人を増やしたい私にとって、とても嬉しい相談。
心から応援したいと思った。

そんな時、たまたま以下のツイートを目にして、ハッと気づかされた。

完璧な人はいないのと同様、至らないままに人を育てていくうちに、自然と至る道に近づいていくのだ!
なんと真理を突いているのだろう!!

そういえば、初めての子どもを産んでから数年の間、自分が思い描く理想の母親像と現実の自分とのあまりのギャップに、母としての至らなさばかりが目につき、こんな私が母親をやらなければいけないという現実を受け入れられず、とても辛かった。
(未だに理想の母親になれず、葛藤することは多いですが💦)

産んだ瞬間はあんなに幸せだったのに、初めての育児においてはできないことが多すぎて、絶望を感じることが多々あった。こんな私に育てられる子どもはかわいそうだと何度も思った。

それでも、至らない自分を認め、この子を死なせるわけにはいかないと、もがきながら、なんとか子どもを育てていくうちに、人としても、母としても、ちょっとずつ成長することができた気がする。

そんな私を、子どもたちは母親として慕ってくれて、「こんな私でも、子どもたちは母親として認めてくれるんだ」と、とても嬉しかったし、もっと母親として頑張りたいという思いにつながった。子どものことを褒められると、自分が褒められる以上に嬉しかった。

初めてDATA Saberの師匠になった時も同じような感覚だった。

初めての弟子を取った時、自分自身のスキルのなさや導く力の低さに、とことん自信を失った。それでも、こんな私に弟子はついてきてくれた。それが、師匠としてもっと成長したいという原動力になり、結果として多くの学びを手に入れることにもつながった。弟子が褒められることは、自分にとっての誇りにもなった。

そして、師匠の師匠に自分の弟子を紹介した時、「ひ孫弟子」の誕生を、師匠の師匠は心から喜んでくれた。まるで家族が増えたかのように、師匠になったことで一気に広がるネットワーク。その中に自分が入っていることがとても嬉しい。

完璧な人間になることはもちろん、理想の自分になることなんて、永遠に無理なんだと思う。

それでも、人を育てることが理想に少しでも近づける手段になりうるのなら、あまり考えすぎずに肩の力を抜いて、人生で一度ぐらいは、なんらかの形で人を育てる機会があってもいいんじゃないのかな。

ということで、つらつらと書いてしまいましたが、DATA Saberの師匠になりたいと思っている方は、勇気をもって、是非師匠になってみませんか?

大丈夫。与えられた役割が人を作ります。