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居場所が人を強くする

子ども達が今の小学校に転校して2年経った。
転校当初、下の子(娘)はすぐに仲良しの友達ができたものの、上の子(息子)は、仲良しと言える友達がなかなかできず、学校はそんなに好きではなさそうな様子だった。

あれから2年経ち、息子にも、同じクラスに仲良しの友達が複数できた。数ヶ月前から、その中の数名を家に呼んで遊ぶようになり、前よりも楽しそうに学校に通うようになった。

最近も、私が2回ほど、卒対の撮影で小学校の様子を見に行った際、息子が男女問わず、いろんな友達とじゃれていて、とても微笑ましく思った。

集団の中で、仲のいい人がいるかどうかって、その環境での居心地のよさに大きな影響があるんだなぁ、と息子を見ていて強く思う。

悪目立ちしがちで、昨年は友達との衝突も何度かあり、ハラハラして見ていたけれど、転校から2年経ち、ようやく集団になじめるようになったのか、あるいは彼なりの成長なのか、きっといずれかなのだろう。理由はともあれ、息子が楽しそうに学校に通っている様子を見るのは、親としてはとても嬉しい。

そういえば、「転校しなかったら今頃どうなってたんだろうね」といった話を、息子は最近しなくなった。息子としても、ようやく時間をかけて、新しい環境を受け入れられるようになったのかもしれない。

『神様は扉を閉める時、別のどこかで窓を開けてくださる』
(When the lord closes a door,somewhere He opens a window.)

 
最近読んだ、「カラフル」(阿部暁子著)という小説で知った言葉で、サウンドオブミュージックの中のセリフらしいのだが、私もこの言葉に、とても励まされた。

これからも、いろんな局面で悩みにぶつかるだろうし、思い通りにいかないことはたくさんあるだろうけれど、この言葉を胸に、「どこにでも必ず自分の居場所はあり、居場所が見つかれば強くなれる」ということを信じて、子ども達から学びながら歩んでいこうと思う。