「三峰結華にとっての『イコール』その答えの行方を示された夏」

※この記事は2020年7月31日実装の三峰結華P‐SSR【く ら く ら】及び【NOT≠EQUAL】のネタバレを含みます。

お疲れ様です。羊狩りと申します。
シャニマスで三峰結華Pをしています。

この度はおよそ1年ぶりに担当のP-SSRが出て引けて狂喜乱舞しました。

そのコミュ内容を見て、ひとつ自分の中で仮説が確信へと変化したので
ここに記したいと思います。長くなります。あと文章が下手です。ネタバレも沢山します。


それでもいいよという方はどうかお付き合いいただけましたら幸いです。


●三峰結華の「今」について

今回のP-SSRが実装されたことで、三峰とPの現状の関係性が明らかになりました。

すぅ~、はぁ~(深呼吸)

いや、開幕の甘えきった「プロデューサー」でもう全部持っていかれたわ!あそこで手を止めて悶絶しなかった三峰P一人もいない説!てやーん!立証!OK!
そして全編通してめっちゃくちゃイチャついてんな僕はこれが見たかったですありがとうございます走馬灯の予約席にお通しします
三峰結華万歳!シャニマス続けてきてよかったです!!!!

と、TRUEプレイ直後は脳がはじけ飛びそうなほどテンションぶちあがっていたのですが、現在はもう少し冷静に状況を把握することが出来ます。多分。

数多の三峰Pを解釈の沼地に沈め、そこに新たな生態系を生みだしたでお馴染み、悪名高き【NOT≠EQUAL】からほぼ一年。Pの不意の一言と、三峰の自意識の暴走から引き起こされた雨中のすったもんだは間違いなく、三峰結華の、そしてPの転換点であったことでしょう。
それに加え、【ストーリーストーリー】、GRADといった経験を経て、今回のコミュは両者の成長がひしひしと感じられる内容となっていました。

「日焼け止め塗りなおして欲しいんだけど・・・ね、ダメ?」

適応力命の珠インファイトを初手から仕掛けてきた三峰に対し、Pは事も無げに「いいぞ、それじゃあ髪を上げてくれ」とさらっと言い放ちます。あん?随分と女慣れしとんなおい。

僕これ最初に読んだ時「ははーん、三峰の夢オチか?」と思ったんですよね。欲求不満の三峰が乱れた寝相で見た今の彼女にとって背伸びしすぎた甘い夢。きっとこの後戸惑う三峰にPがイケボ(ぽぽぽ音)で迫ったところで場面はあのサブカル四畳半に切り替わり、目覚ましのベルが鳴り響く中、我に返った三峰が「なんでこんな夢見ちゃうかなぁ・・・!」とか枕に顔埋めて言ってくれるんじゃないかと。なんなら期待しました。それくらいいきなりスイート聖蹟桜ヶ丘店だったので。

ですが違いました。
三峰は「……え~……?」とGARD実装のあの拗ね顔でPから距離を取ります。未だそこは太陽が照り付ける真夏のビーチ。おっとどうやらこいつは現実です。
「不満か?」と尋ねるPに対し「そりゃあご不満ですけど~?」と間髪入れずに返す三峰。

この時点で世の三峰P諸兄は「成長したなあ・・・・!」と感動したのではないでしょうか。僕はしました。

「慌てるPたんが見られるかと思ってた」と不貞腐れる三峰。「からかわれる可能性は考えていた」と応じるP。

「『わかってます』って感じすごいムカつく」に「『わかってます』なんて買いかぶりすぎだ。もっと結華のことを知らなくちゃと思ってる」

……ああ、この二人はあの日のすれ違いを経て、もっとお互いが歩み寄れる距離を見つけたんだ。

そこに、新しく、前よりはっきりとした線を引いたんだ。

どこまで突っ込んでよくて、どこから踏み込んではいけないのか。きっと【NOT≠EQUAL】直後から上手くいったわけじゃない。
何度も小さな失敗を繰り返して決めたのであろう、二人の暗黙にして絶対の境界線。

「いけ好かない」とまでPに対して言えるようになった三峰。
おどけてみせる三峰に対して、自分が三峰結華という大事なアイドルのプロデューサーであるという一点は譲らず強調し続けるP。

長らく待ち続けた三峰結華の「今」、いえ、三峰結華とPの「今」は予想より遥かに理想的な形に昇華されていました。

これらのやり取りの後、二人同時に吹き出して笑いあう光景は、信頼関係の何よりの証でした。水を受け取ったお礼に塩飴をお裾分けという流れ
にしても、長年連れ添った夫婦のような打てば響く関係性が垣間見えてとてもよかったです。

「いってくるね」「頑張れ!」と声を掛け合う二人の間には、揺るがぬ信頼関係と、それを壊すまいとする意思が存在していました。

かつて願った三峰結華の未来図として、文句のつけようがありません。

三峰結華は幸福な「今」を過ごしています。


ーーーーーーア”ッ(水着三峰のムービーに浄化される羊狩り)



●三峰結華は「自分」を「もっと」「曝け出す機会」を窺っている・・・?


続いてのコミュでは、おそらくアンティーカのロケ先の宿で、部屋から一人飲み物を取りにきた三峰とpのやり取りの場面。
小腹が空いたPにまんじゅうやスイートポテト、おせんべいを薦めてくる三峰。何気ないフランクな会話。
【NOT≠EQUAL】以前の三峰のコミュで多く見られた軽口をたたき合う関係性。やっぱこうだよなこの二人は・・・。
と思うと同時に、コミュを読み進めていくにつれ、「おや?」と思う点がありました。

「わかっててやってるんだよぅ」「こっちもそれをわかってるから言ってるんだよ」というやり取りの後、また少し間を置いて笑い合う二人。
そして三峰の「なんかさ、修学旅行みたい!」という感想。

あの同時の笑いは、いわば二人の共犯関係を証明するための決まり事なのでしょう。つまり、「ちょっと雰囲気が甘くなりすぎてんじゃないですか?」と感じた瞬間に入るブリッジのようなもので、「思い出せ」「仕切り直すぞ」と、どちらともなく信号を発して「行き過ぎないように」というブレーキをかける。
更に三峰がここで「修学旅行みたい!」と言うことで「上に4人いるんだからね」と暗に釘を刺している。
もう同じ轍は踏まない、今の関係に僅かでもヒビが入ることを望まない。そういうメッセージのこもったやり取りなのかな、と感じました。
現にプロデューサーもすぐに修学旅行あるあるを出して会話を広げようとします。
さきほどのやり取りが「親密な男女のそういう会話」な空気にならないように。

ただ、僕はこの後に続く会話の中で三峰が「今となっては、先生の苦労と責任もわからなくはないけど」とこぼしたことが気にかかりました。
これにPが「……そうだなあ」としか返さなかったことで、一瞬、変な沈黙が訪れます。

今から話す内容は僕の勝手かつ過度に期待に満ちた意見であることを先にお断りさせて頂きます。

三峰は、仕切り直しという意味だけで「修学旅行」という言葉を発したのでしょうか?
「消灯時間過ぎて友達の部屋に行く」「特別な日なんだから大目に見てくれてもいい」という発言の裏にある意図を、僕は、三峰結華はPにここでもっと踏み込んで欲しかったのだと取りました。
不器用ながらも振り絞った勇気、三峰本人にしても、思わず言ってしまった、というのが正直なところなのかもしれません。
しかし、三峰は、あわよくばここでPと自分の線の位置を改めたかったのでないか。
思い出話に花を咲かせて、あくまでも自然な流れで自分のパーソナルな部分を曝け出し、Pとの距離を詰めようと考えていたのではないか。という邪推を僕は拭い去ることが出来ずにいます。
Pはおそらく、【NOT≠EQUAL】以降、二度と三峰を曇らせまいとする意思の許に行動しており、それは三峰にとってもPにとっても現状のベターな関係の構築に繋がっている、というのは先刻語らせて頂いた通りです。ですが、三峰結華は同時に少しずつ不安に思っているのではないでしょうか。
聡く、臆病な彼女のことです。このままの関係ではいずれまたどこかで綻びが生まれるのではないか。
その原因となるのは自分の気持ちなのではないか。そう考えたとしても不思議ではない。
二の轍を踏むまいと考えているのは三峰も同じです。アイドルとプロデューサーという立場を守るという選択をしたことに後悔はない。でも、それでも、彼女はおそらく、Pにもっと自分の本質を知って欲しいと考え、このコミュではその決意の一旦が垣間見られたのだと僕は思います。
ですが三峰にとって幸か不幸か、この段階でPはそこに踏み込むことを選択しなかった。そういう意図に気付いていたのか?という点に関しては、僕は「半ば気づいていた」と解釈します。
「修学旅行」「特別な日」といったワードから、どうしても連想を避けられないのは恋愛に関する云々であり、かつて「結華じゃないみたいだ」という特大の地雷を踏み抜いたPは、もうこれ以上のヘマをやることは出来ない
と慎重にならざるを得ない。三峰もそれを理解している。なによりそうなった原因は自分自身にあるという自覚がある。

だからこそ三峰は、少しだけ、線を越えようとしたのではないでしょうか。

際どい話題に持っていくことで、自分の中の感情をPに伝えようとした。
あるいは、自分でも整理のつかない感情の正体をそうすることで確かめにいった。

その試みの結末は、三峰が望んだ形ではなかったのだと思います。
けれど、買い込んだお菓子の中からPが渡した「みんなへの差し入れ」その際にPが口にした「俺は引率の先生じゃないから」という台詞。その裏に、Pもまた三峰の心にもう少し踏み込む機会を窺っている、そんな気配を感じたのを、僕は気のせいで片づけたくはありません。


●夏夜の花火、二人きりでやっちゃうんですね……

ロケ先からの帰り途中?にコンビニによった二人は、そこで見つけた花火を見て無言の同意。
シーンは夜の公園に切り替わります。

花火の両手持ち、いわゆる「二刀流」で大いにはしゃぐ三峰。
キレのあるツッコミを入れるPに「男兄弟がいたらこうなるに決まってるじゃん!」とやんちゃアピールをかましていました。
そう、三峰結華は姉であり妹……咀嚼が追い付かないほど噛み応えのある情報ですね何度聞いても。
花火をPに向けて追いかけ回そうか、と冗談を言う三峰は終始上機嫌です。
繰り返します、二人きりです。

三峰結華、仲良しユニットアンティーカのメンバーである彼女が、花火などという夏の一大イベントをメンバーに気兼ねもなくPと!二人きりで!

もちろん、これは事務所近くの公園とかではなくまだ全然遠い場所で、車での移動に疲れて日も暮れたからそもそも他の4人に連絡して「参加しな~い?」と誘うような状況ではなかった、と解釈するのが妥当でしょう。

にしたって花火ですよ。え、夏の花火ですよ。
「三峰のことわかりすぎてるくらいわかってくれるPたん怖~い」とか言い出してるし、定めた境界線の上ギリギリをなぞる挑発行為と取られても文句は言えませんよ。三峰はやはり機を窺っている。

ここでは三峰とPの心境の対比が描かれているのかな、と思いました。
両手持ち花火の三峰に対し、Pは線香花火を始めていました。
まだ他の花火もあるのにそんなことをやりだすPに三峰は完全に素の声で「えっ、早くない?」
僕もそう思いました。いや二人同時に「もうこれで花火なくなっちゃうね」「そうだな」とか言いながらちょっとしんみりしつつ始めんかい。
しかし、これがおそらく三峰とPの現状のスタンスの違いなのでしょう。

三峰は、言ってしまえば結構焦っているんだと思います。
今の関係性、Pに対する信頼感は揺らがないものの、自分に自信がない彼女は、自分がPのことをもっと信頼しているんだ、Pのことをもっと信頼したいと思っているんだ、という意思表示をしておきたい。
方や、Pは、焦らずゆっくりとでも三峰との関係をより深めていきたい。
目指す目的地は多分同じです。すれ違っているわけでもない。互いに互いのスタンスに苛立っているのとも違う。ただ、まだまだ両者共相手に対して負い目があるのだと思います。
これも勝手な見解ですが、三峰はPに「追いつきたい」と考えていて、Pは三峰に「傍で見守りたい」くらいの意識なのかなと。うまく言えません。
ここでは三峰は早々と線香花火を開始したPに憤るでもなく、じゃあ五本同時に、と線香花火育て隊に鳴り物入りで加入します。
「情緒!」とツッコむPに「この流れで情緒求める方が間違ってるでしょ」とさらりと返す三峰。
これは多分、この夜に「線越え」を画策するのは無理と判断した三峰のちょっとした愚痴も入っていたのではないのかと。
なんぼでも情緒NIGHTになる可能性はあったと思うんですが。
まあ開幕で、二刀流とか、あさひやちょこの領分のようなことをやりだしている時点でおしとやか路線は厳しかったのかな。
「夏の夜に二人きりで花火をする」という状況に同意したはいいものの、いざ始まったらキャパオーバースレスレでおふざけ路線に行かざるを得なかった、というのが三峰側の本音かもしれません。

ただ「一緒にやってもいーい?」の台詞は理屈全部すっ飛ばして破壊力がデケえ。

「かっわ!!!!なんだお前!!!!!」と部屋で叫びました。叫びましたとも。

ここで出る三つの選択肢が、結構リアクションの違いが大きくて面白かったですね。

「攻めたやり方しないならな」だと、「Pたんの作法に従いまーす」「三峰割と合わせるタイプなの知ってるでしょ」
と言う三峰に「前言撤回だ。俺にも5本ぐらい寄越してくれ」とPが返します。
これは、自分の発言に微かに突き放したような意図を感じた三峰が少し引いてしまったのでは?と考えたPが、「いや違うそういう意味じゃない」と手を引っ張る思いで言った流れかと。「今日は結華式で行こう。気が変わったから」は絶対いい声で言ってる。あと三峰の顔を直に見れてなくてちょっと明後日の方向いて言っててくれ。夜の帳の中で少し赤らんだ顔に三峰だけが気づいていろ。
その後に続く「あはっ、それはいらない気遣いってやつだよ!プロデューサー!」の台詞が滅茶苦茶弾んだ声で大変よかったです。

「勝負するか?」
は結構あっさり目なやり取りですが、これは三峰の無邪気さ演出に、Pも乗っかった、という形で、これはこれで良い。
ここは【NOT≠EQUAL】以前からの変わらぬ関係性が今も継続されていますよ。本質的に二人の原点はこういう間柄ですよね。
という再確認が出来る選択肢としてアリ。

「大事に使ってくれるなら」
は、いきなりPが「なくなったら、終わらなきゃいけないんだからさ」と宣います。おうおうおうおう攻めるねプロデューサー!いけいけ!
「せっかく楽しいんだ、ちょっとでも長く遊んでいたい」とまで言い放つP。おいおいおいおい大丈夫?その発言結構線踏んでない?
と一番気を揉んだ展開でしたが、しばしの無言の後、三峰は努めて明るく「はーいっ!」と返します。
多分滅茶苦茶感情の渦が発生したのだとは思いますが、この夜三峰は「そういう湿っぽさは今は無し」と決めてかかっていた節があったので、これはPが感傷的になったというだけの(表向きは)ことで済みました。

ですが、もしかしたら、この夜、線を少し越えようとしていたのはむしろPの方なのでしょうか。

確かに、コンビニで花火に目を留め、三峰の視線を誘導してこの流れに持ち込んだのは他ならぬPです。

Pもまた、焦ってこそはいないものの、現状の関係をもっと進展させたいという想いはあるのでしょう。

けどちょっと、そのタイミングが合致するにはまだ互いの経験値が不足しているようです。




●全部蝉のせいにしろ

夏山を歩く二人。降り注ぐ蝉時雨は話し声すらかき消すほどで、何度も互いの言葉を聴き返し、叫びながら進んでいきます。
ベタなシチュエーション!大好物です。絶対これ蝉がうるさくて聞こえないのを利用してなんか爆弾台詞放り込んでくるでしょ、と思ってたらその通りでした。

「お腹から声を出す練習ー!」

からの

「……いつもありがと」

はズルいよ・・・・わかってても「ぐあああっ」てなるよ・・・・

しかもこれテキストだと台詞書いてないんですよ。
三峰からしてみれば自分にしか聞こえない呟き。本当は聞いて欲しいけどまだ大声では気恥ずかしくて言えない感謝。けれどわざわざ「お腹から声を出す練習ー!」などという、耳かっぽじれよ、くらいの台詞の後に言うのは本当は聞いて欲しかったからに決まっているのです。言うまでもないですね。
ここで即座に「お腹から声を出す練習はどうした!?」と言っているP。
「え~っ?なんのこと~?」とはぐらかす三峰に対して出た選択肢は三つ。
そのうち二つが「聞こえてた」一つが「聞こえてなかった」場合の展開です。

や~、これどの選択肢選んでもかなり良いです。

「すまん、教えてくれ・・・!」だと聞こえこそしなかったものの、「せっかく絡んでくれたのに返せないことが悔しい」と三峰の一挙手一投足を常に気にかけているのだということがわかり、三峰も「真面目さんですこと!」とご満悦。
なんなら一番平和かつ、三峰がここで望んだ展開はこれでしょう。

「聞こえてないとは言ってないぞ」は直球のカウンター。メンタル2000の鉄壁心臓Pたんが見られます。
「俺も、『いつもありがとう』!」は正気の沙汰ではない。お前目の前にいんの三峰結華だぞ忘れたのか。
しかし今の三峰結華にもまた、これに言葉を失い大赤面こそするものの、すぐに噛みつくだけのメンタル値があります。
成長したもんやで。「Pたんなんか大っ嫌い~~!」と冗談交じりに言えるようになった三峰が見られただけでも眼福すぎます。

(お返しってことで)
ここで、Pもまた「いつもありがとう」と小声で言ってるんですね。当然テキストには表現されません。
これに関しては三峰は何と言ったのか本当に聞こえなかったようですが、すぐにそれが意趣返しであることは気づきます。
更に追い打ちでPから「ちなみに俺は『いつもありがとう』って言ったんだけど」とネタばらしされる。
いや言うんかい。「結華はなんて言ったのか、教えてくれないか?」はマジでお前メンタル実践教本何冊読んだんだよチートすな。
しかしここで三峰は照れ峰するかと思いきや、ちょっと困り眉の表情で黙った後、「……まったく、強引な交渉だね?」と諦めたように呟いてこのシーンは終わります。おお、「この後はご想像にお任せします」だ。こっちに委ねやがった。
ですが、この選択肢がおそらくここでのベストな選択肢だったのではないかと。からかっているような体裁を取ってはいますが、互いに互いをどう思っているかあくまでも真剣に伝え合った結果であり、認識のすり合わせには一番成功していると思います。
二人の臆病者が、ぎこちなくも本心を伝え合うことが出来ているというのは喜ばしい状況です。

このコミュの中で、作中では描写されていない二人の葛藤と紆余曲折の日々を想像することが出来て、有難いですね。





●冷やし中華でいいんだよ。そうなんだよな・・・


TrueENDのコミュです。

長かったロケを終え、誰もいない事務所へと戻ってきた二人。
途中店で食事を摂ることもかなわず、コンビニで買ってきたご飯を事務所で広げるシーン。
それに関して申し訳ない態度を取るPに三峰は

「Pたんとだったら、どこで何食べても美味しいご飯だもん」

はいもうここで言いますけど、三峰結華はPのことが異性として好きです。

「ちげえよ」というご意見多々お有りでしょう。そうですね、ですのでこれは僕の解釈です。
皆様の解釈と戦うつもりは毛頭ございません。ただ僕は今後この考えを曲げることはないです。
実際「……常日頃焼肉を要求してくる人間の言葉とは思えない……」とPは軽口を返しています。
ここの……で表された逡巡にPの真意があると感じ、そこに希望的観測を当て嵌めて話を読み込むことは許して頂きたい。僕は三峰結華に幸せになって欲しい。

冷やし中華を啜り、Pはおもむろに「これも夏だなあ」と口にします。
「結華といっぱい夏っぽいことしたなと思って」
指折り思い返すPに「Pたんの夏、三峰が結構ご一緒させていただいちゃったみたいで」「ごめんね?もっと他の人と一緒がよかった~?」と言ってのける三峰。

三峰はこのコミュの中で線を引き直したんだ、と僕は感じました。

以前までの三峰であれば、それこそ雨中に駆け出す程度では済まない程の「思わせ」な態度を取れる位置に。だってそうでもないとこんな返答次第では二度と立ち直れなくなるような問い掛けはしない。自分からPへの信頼度、Pから自分への信頼度を自覚していなければこんなことは言えません。

「おいおい……!そういう意地悪はやめてくれ……?!」とPが狼狽えたのも、何も三峰に対し納得のいく返しが出来る自信がなかったからそう言ったわけではなく、少し、悔しかったのだと思います。
そうやって信頼関係を確かめる行為をさせてしまったことが。過去に自分の不用意さから目の前の少女を不安にさせてしまったことが、一瞬ではありますが脳裏をよぎったのではないでしょうか。

「楽しかったなぁって思ったんだよ。結華にとってもそうだったらいいな、ってさ」

これはPの偽らざる本心であり、少々隙を見せた発言だと感じました。

三峰は自分を押し殺して笑うところが多々ある子です。アンティーカや他の事務所アイドルとの交流を深めて、かなりその辺りは改善されてきてはいますが、Pにはずっと「自分に合わせてくれているのでは?」
という気持ちが多少なりともあったのでしょう。アイドルの仕事はアイドル自身が楽しんでいなければ、というスタンスでやってきたPだからこそ、自分の「楽しい」が共有できているのか?と考えたのでしょう。
と、これはあくまでもPとしての立場から考えた意見です。
実際、この時Pは純粋に「楽しかった」のでしょう。誰でもなく、1人の人間として。そしてそれを目の前の少女もそうであったらいいと願うのは立場や肩書など関係なく、ごくごく普通のことです。
特別な相手に対してであれば、普通に感じる気持ちです。


そこをさらけ出したからこそ、ここで三峰は、結華は、目を見開き、眼鏡を直し、視線を彷徨わせた後、照れくさそうに

「……結華にとってもそうでしたけど?」

と返したのです。


ありがとうございます。僕はこういう結華が見たくてシャニマスやってきました。
「おっ、ほんとか……!?」と少年のような無邪気なリアクションに「嘘言ってどうする」と砕けた口調で返す結華はさらにこうも続けます。

「三峰結華の夏は、あなたとの思い出で染まっておりますですよー」

冗談めかした口調。頑なに合わせない視線。必要以上に大きなボディランゲージ。本当はもっと堂々と面と向かって伝えたいに違いない言葉。
ですが、今はこれでいいでしょう。こっからまた線を引き直していけばいい。何度だって。

「嬉しいなぁって思ったんだよ。プロデューサーにとってもそうだったんだなぁって」

大丈夫。三峰結華とPは大丈夫です。ここから多分また何度も試練はあると思います。
けど乗り越えられます。確信しました。二人は幸せな方へと順調に進んでいっています。
アイドルとして、少女として、三峰結華は、これからも輝き続けます。

「お互いいい夏になったってことか!」と〆るPに対し、結華はとっておきの水ようかんを開けることを提案します。

「えっ、それは悪いよ、ゆい––」と言いかけるPを睨んで「––いや、悪い。間違った」と訂正させる結華。

「そういうことなら、遠慮なく頂くよ。ありがとう」
と「正解」を口にし直すPに結華は満面の笑みで応じます。

「遠慮」なんてしてほしくない。結華は明確に「踏み込んでくれ」というメッセージをPへと送っています。
Pもまた「せっかくだからいい皿に出そう」と提案し、「怒られちゃわない?」と聞く結華に「証拠隠滅は俺が担当しよう」と請け負います。

また新たな二人の共犯関係が生まれました。これは三峰結華をプロデュースしていく上での一つのテーマなのでしょう。
秘密の数は増えていくけれど、そこに後ろめたさはなく、二人だけの思い出は二人をもっと先へと連れて行ってくれることでしょう。

全体を通して、新しい発見もあり、そして何より自分の解釈とほぼほぼ合致していたと言える(少なくとも僕はそう思うことにしました)
展開が見られたのは諸手を挙げて喜びたいです。素晴らしかった。1年待ってよかった。

GRADで「なんか急激に距離が縮まったな・・・!?」と感じたのも、このコミュの布石だったと思うと納得です。
GRADの時点ではむしろPが先にメンタルお化けになって結華がそれに引っ張られる感じではありましたが。

ですので、冒頭でお話した仮説「三峰結華はPのことが好き」にもはや疑いは微塵もありません。
三峰結華はアイドルとして、そしてPの傍にいる一人の少女として、どちらも望むままの結果を得て欲しいと思っています。
それくらい欲張ったっていい。

僕は三峰結華をずっと応援しています。

長文かつ駄文にお付き合い頂きありがとうございました。



















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