ChatGPTと『エネルギー体操』

興奮して、眠れなかった

ニュースでChatGPTのことをチラッと聞いた翌日、職場のSさんが、
「昨夜、興奮して、眠れなかったよ。」
と話しかけてきました。ChatGPTの話です。
「私もちらっとTVで知ったのですが、世の中が一変しますね。人類史上の大変革の時が来ましたね。」
「いやー、畑中さん、もう絵を描かなくてもAIが描いてくれますよ。」
「えっ、絵も描いてくれるのですか。」
「それで驚いたらいけませんよ。『こんな事をしたい』といったら、コンピューターのあらゆる情報を集めて、AIが返事をくれるのですよ。それも数分で。」

仕事がなくなる？

「えっ、それならコンサルト業はなくなってしまいますね。」
「コンサルタント業どころか、会社の中の大半の仕事がわずかな時間でできてしまうから、人は余ってしまいますよ。
　体を使って行わなければならない、こんなチマチマしたくだらない仕事しか残りませんよ。」

私にはこれを利用するチャンスはない？

「くだらない仕事と言わないでくださいよ。人でしかできない仕事じゃないですか。でも、ネット上であらゆる分野の情報があらゆる角度から集められた今のこの時だから、そんなことが出来るようになったのですね。
　でも、もう私は年齢的にこれを利用するチャンスはありません。日日絵を描くことで追われていますよ。」
　「何を言ってるのですか。畑中さんらしくない。残り少ない時間だからこそ、ChatGPTを利用するのですよ。」
「また、教えてください。」
「いえ、教えません。自分で体験してください。」

人生が長くなる？

帰って早速、ネットで調べてみました。
　ネットに登録されているあらゆる情報を集約して、瞬時に教えてくれるようです。多くの時間をかけて行ってきた作業が一瞬にして出来上がってしまいます。
　「ますます本が売れなくなるな。いや、いや、マイナス面を考えるのはよそう。」
　急に、残り少ないと感じていた私の人生が長く感じるようになりました。世の中の変化が急激に起こるでしょう。変化についていけない人が大半かも知れません。
　しかし、見方を変えれば、少ない時間で、いままで体験してきた何倍もの体験ができるようになります。人生が長くなったのと同じです。

AIが出来ないこと

　しかし、何でもこのChatGPTがやってくれるわけではありません。言葉として登録されないこと、表現できないことは、AIの範囲外です。
　私が、『エネルギー体操』の成果として紹介している、何もかもうまくいってしまう運命みたいな力はAIにはありません。頭や、知性で説明できないからです。
　人間の持つ奥深い能力は、『エネルギー体操』に委ねましょう。知性の世界はこのChatGPTを大いに利用しましょう。
　私はいまこんな気持ちです。