政木さんに学ぶ『エネルギー体操』

 『エネルギー体操』の最も重要な事が政木さんの本『精神エネルギー』に書いてありました。
「極意はすべてに通ず
・力を抜けばよく飛ぶゴルフ
・ためればホームランとなる
・切るとき力を抜く居合術の極意
・拳法、空手は当たるとき力を抜く等々、武道、芸道は練習の積み重ねによって熟練の境に入り、それで奥義を感得し極意を知ることになる。

 『エネルギー体操』(入門編)にこの体操を思い付いた経緯を紹介していますが、『エネルギー体操』では、このような極意は練習を積み重ねないとできないものではありません。本能的に知っているからです。

「ありがとう。」といって、身体に手を乗せるだけです。治療ではありませんので、治そうなどという意識もありません。

 これだけでいきなり熟練の境地に入るのです。逆に言うなら、『エネルギー体操』を体験したら、いきなり、武道や芸道の「力を抜く」という境地に入れます。

 とは言え、やはり最初からすべての人がその境地に入れるわけではありません。

 まず、意識して身体を触るという機会も少ない人が大半です。私などのように、指圧やマッサージ、針治療を絶えず体験して来て、自分の体を意識している人は少ないでしょう。

 私の様に、中国の気治療の達人に、治療を受けて、そのやり方まで教わるような体験をされた方は、まずいらっしゃらないでしょう。

 それでも、1・力を入れないこと、2・感謝しながら行う事を教えて、全身をなでると指導した人が、驚くような変身を遂げたのは事実です。

他人を治療するのとは違って、自分の体をなでることは、その効果を体が感じるので、なで方の違いでどんな違いがあるのか、自分の身体で体験できます。

 力を抜くという境地がどんなものなのか、最短の方法で理解できるのです。武道、芸道の達人になろうと思えば、『エネルギー体操』をするのが最短の方法なのかもしれません。


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