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開発者の思い/アンディ社長へのインタビュー(vol.1)

OUT OF EARTHを製造しているオーストリアのアンディ社長とのインタビューを2回にわたり公開します。EUや日本市場に関して語ってくれています。次回の2回目は製造法や原材料について詳しく答えてくれています。

Q1: ヘンプ製品との出会いや開発に至った経緯、またオーストリアやEUでのマーケットに期待することをお聞かせください。

アンディ:私のチームがCBDを知ったのは、2012年のことでした。まずはじめにCBDを使ったヘンプ製品の多方面にもたらし得る大きな可能性について、とても興味深いと思いました。それからすぐにゴールドラッシュの雰囲気が漂うようになり、CBDオイルを販売する企業が急増しました。が、そうしたオイルの多くは私たちには品質が伴っていない商品と感じました。私たちの哲学は、質の高いオリジナル製品の開発に時間を費やすことであり、これは最初から今まで変わっていません。

最初に開発したいと思った製品は、ヘンプティーをベースにしたチル系のドリンクでした。社会では睡眠問題が大変大きな問題となっていることにすぐに気づいた私たちは、心を落ち着かせるハーブをミックスした特製ハーブミックスとチル系のドリンクとを組み合わせ、「スリープドリンク」を作り上げました。私たちはこれで、痛いところを突いたと思っています。さらに、2017年には、ヨーロッパでは当時珍しかったCBD自然派化粧品ラインも作りました。

最近では、CBD製品はヨーロッパで大変人気を博し、ますます多くのお客様に喜んでいただいています。オーストリアでも需要が増加しており、市場も発展の一途をたどっております。EUレベルでの問題点として、個々の加盟国で規制が異なるという問題がありますが、これに対し、EUは全加盟国で統一した規制を作って対応したいと考えています。それでも、2020年12月の欧州司法裁判所の判決のお蔭でトレンドは正しい方向に向かっており、現在ヨーロッパのほとんどの国でヘンプ製品の自由化が進んでいます。

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Q2: オーガニックやビーガンであるということはなぜ大切なのでしょうか?企業理念である「to make the world a little greener」についてもお聞かせください。

アンディ:私たちは、人類が今日置かれている状況について認識しているつもりです。地球環境への危機は、私たちすべてに関わる脅威です。私たちは、この環境に対して中立な方法での仕事をすることで、生産者としての責任を果たすよう努めています。オーガニックやヴィーガンのライフスタイルも、正しい方向への一歩と考えています。詰まるところ、オーガニック製品とは人々にとって有益であるだけでなく、環境への保護にもつながっているのです。特にヘンプ(麻)は、とても持続可能な植物と考えられます。完全にリサイクルできますし、大量の水を必要とせず、すぐに成長します。この点で、大麻は「世界を少しでも環境に優しいものにする(to make the world a little greener)」ことに貢献してくれる植物なのです。また、私たちは動物に苦痛を与えたくもありません。だからこそ、私たちの製品はヴィーガン認定を受け、クルエルティフリーなのです。当VIBE製品に使用されているヘンプシードオイルとローズマリーエキスの原料は、有機農法で栽培されています。大麻の栽培は、農業生産工程管理(GAP)ガイドラインを遵守して行われています。これらの高い基準が、高品質を誇る当社製品の基礎となっているのです。

Q3: 日本に対してのイメージや期待することはなんでしょうか?またなぜ日本市場への参入を決めたのでしょうか?

アンディ:私たちの経験から日本の皆さまは、CBDの話題に対して偏見なく大変オープンに聞いてくださいます。日常の問題に対し、自然に基づいた解決策を与えてくれるような、高品質の製品に対する需要が大変に高いと思います。だからこそ、日本では現在、CBDの人気が高いのです。持続可能性、有効性、高品質なものを組み合わせるという私たちの哲学が、日本のお客様のニーズにしっかり合致するものと確信しております。

私たちは日本の文化を大変素晴らしいと思っておりますし、日本文化にとても興味を持っています。日本の皆様の多くが、品質を重視し、健康を重視されています。また、日本は、イノベーション、機能性食品、高級化粧品に対する理解に関し、多くの点でヨーロッパ市場をリードしています。ここ日本では、私たちは自社のコンセプトや製品について高い満足感を抱くことができますし、当社製品について日本のお客様から良いご感想をいただくたびに、喜びと感謝の気持ちで一杯になります。

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Q4: なぜCBGを追加した新商品を日本市場から始めようと考えたのでしょうか?またCBGを加えた事により体感することや期待することを教えてください。

アンディ:私たちは、日々新しいタイプの商品の開発に励んでおります。純粋なCBDオイルは、すでに十分なほど存在します。ですが、私たちは、特に異なる種類のカンナビノイドを組み合わせた場合、単一物質の場合よりもはるかに優れた効果が発揮されると信じています。これはすでに研究でも証明されています。カンナビゲロール(CBG)は、大きな可能性を秘めているのです。神経学の権威であり、大麻分野の研究者としても知られるイーサン・ルッソ博士は、「プロジェクトCBD」のインタビューで次のように述べています。「これは大きな可能性を秘めていると思います。中毒性物質ではありません。むしろ、強力な抗不安効果があり、利用したことがある人にとっては、万能に近い効果を示す記述子のようなものです。さらに、強力な抗生物質ではないかと考えられ、通常は抗生物質に耐性のある細菌にも効果を示す可能性があるとも思われます[...]」

Q5: これから日本市場へ投入したい商品や今後のOUT OF EARTHのことをお聞かせください。

アンディ:私たちは、近日、より幅広いCBD製品を日本で発売する予定です。流通やマーケティングは、日本のパートナーに担当していただきます。私たちはこの日本パートナーの能力およびノウハウに信頼をおいています。起業家であり、短期間でさまざまな美食ビジネスを成功させてきた方です。数年前にウィーンでお会いしましたが、すぐにCBDの日本市場における可能性に気づかれました。私たちは、この方の哲学と品質意識に強く惹かれ、この方となら一緒に仕事ができると確信いたしました。それ以来、私たちは日本市場への参入を一緒に計画しています。もちろん、CBDオイルのバリエーションは、今後さらに増やしていく予定です。フレーバーや濃度がさまざまに異なるバリエーションとなる予定です。

こうして一味違うことで、私たちの製品は常に特別かつ独特なのであり、価格性能比にも優れているのです。私たちの製品はすべて100%天然由来で、日常の問題に役立つように作られています。そうすることで、日本のお客様に納得していただき、興味を持っていただければと思っています。健康補助食品の分野では、現在、本物のフレーバーコーヒー豆を使ったCBDコーヒーを製造中で、これには新しい精製方法も使われます。また、バイオアベイラビリティを高めたCBDチューインガムの研究も進めています。さらに、統計によると日本では睡眠障害が大きな問題になっているということですので、入眠を促すような専用の製品を作りたいと考えております。そして何よりも、プレミアムCBD化粧品をご紹介することにより、日本に足場を築くことができればと考えております。


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