見出し画像

【NFT】OpenSeaクリエイターフィー設定の仕様変更について

はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。

前回の記事

OpenSeaさんが、クリエイターフィー(ロイヤリティ)の仕様変更を発表しました。

結構なインパクトがあるので、周知のために記事をまとめていこうと思います。


なぜこの記事を書いたのか?

OpenSeaのクリエイターフィー(ロイヤリティ)変更により、2次販売以後にクリエイター側に配分される収入が、ワーストケースではゼロになる可能性が出てきました。2次流通を期待してfree mintを行う系のビジネスモデルに対しては致命傷になり得るため、何がどう変わったのかと、その決断に至る背景、今後の対策についてまとめます。

■具体的には、何がどう変わるの?

2023年8月31日以降、以下の変更が入ります。

・OpenSea オペレーターフィルターを廃止。
・新しく作成されたコレクションの二次販売以降のクリエイターフィーはオプション設定に変更されます。
・二次販売の売り手、買い手の設定画面に、クリエイターフィーに関する項目が追加されます。

詳細は、以下の公式サイトのブログでご確認ください。ブラウザ翻訳でも伝わる日本語に変換される、素晴らしい原文です。

■そもそも、OpneSeaオペレーターフィルターって何よ?

2023年2月18日から実装されていた(古くから存在するコレクションも含む)OpenSeaで販売される全てのコレクションに対して、二次販売のクリエイターフィーを強制する仕組みです。

詳細はyuk6raさんのzenn記事をご確認ください。

githubのページはこちら。

簡単に言ってしまうと、この機能によって、クリエイターフィーを払わないマーケットプレイスから2次販売を出来ないようにしていました。

■良いことじゃん、なぜ続けないの?

Blur、Dew、LooksRare を含む、いくつかの Web3 マーケットプレイスやアグリゲーターが、OpneSeaオペレーターフィルターに賛同せず、本仕組みを回避する手法を自社サービスに組み込んでいました。

さらに「うちを使えばクリエイターフィーを支払わずに2次流通を行えますよ」と大々的に宣伝し、OpenSeaから顧客を奪っていました。いわゆるBlueChipと呼ばれている高額NFTアートが頻繁に取引されていました。

特にBlurは、取引高ではOpenSeaを超える実績を叩き出すこともあり、OpenSeaと喧々轟々と戦っていました。今回、OpenSeaが事実上の敗北を認めて、2次販売クリエイターフィーを払わない選択肢を許可したという形です。世の中的にはOpenSeaさんがサービス改悪したと言われていますが、どちらかというとクリエイターの為に時代の流れに最後まで抵抗してました。残念でなりません。

故にOpenSeaの声明は、こうなります。

The Operator Filter depended on support from everyone in the ecosystem to be successful and that just didn’t happen

operator Filter が成功するにはエコシステム内の全員からのサポートが必要でしたが、それは実現しませんでした

時代が我々の方針を選ばなかった。

忘れて欲しくないのは、クリエイターフィーが強制できなくなっただけであり、2次販売した方々がオプション設定すれば、クリエイターへの還元は発生するという事実です。完全廃止ではないので、お忘れなく。

■その他

老舗であるraribleさんが、クリエイターフィーを継続する宣言を出しています(Polygonでフリーミントもあるよ)

また、OpenSeaのコレクション機能に頼るのではなく、独コンでキックバックを組み込んでしまえば、還元は維持できます。manifoldのthanks pageのように、mint時にチップを求めても良いでしょう。NFTアートで培ったキャラクターたちをIPとして、リアルグッズを展開するのも良いと思います。

残念ながら「NFTであること」それ自体で評価され、安定収入を得られる時代は終焉を迎えてしまいました。次のオアシスを目指して、歩み始める時なのかもしれません。


本日はここまで。
でわでわでわわ〜


次のお話


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?