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にじさんじ衰退論?ハァァア?

昨今にじさんじ衰退論とかいうものが大きな話題を集めている。結論から言えば、あの話は個人の感想でしかなく、明確な根拠もなければ事実に即してすらいない曖昧なものであると断ずる。

にじさんじ衰退論の正体

確かに、にじさんじ衰退論には事実である部分もある。特に「新人ライバーの人気が以前より衰えている」というのはもっともな指摘であるし、「データで見るにじさんじ衰退論」においてもそれはデータとして明白になっている。

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↑にじさんじ統合後の新人の初配信から3回目の配信までの同接数のまとめ。2回目3回目が減ってきているのがわかる。(「データで見るにじさんじ衰退論」よりhttps://note.com/teoteo/n/ne0620667e170)

しかしながら、それは指摘されてきたような新人ライバーの意識の低下やライバーの飽和だけが原因でないように思われる。

意識の低下とライバーの飽和

今やにじさんじはこの飽和したVtuber界で独占と言っていいほどのウェイトを占めている。新たにVtuberを志したり、配信業を始めたい人にとって、初配信で登録者が3万4万まで到達するにじさんじという箱は相当魅力的であり、入れば安心という精神状態になるのも無理はない。或いは、ただにじさんじライバーが好きだから応募と言う例も少なくないだろう。意識の低下は否めないかもしれない。

さらに現状にじさんじの箱は100人を超えるライバーがいる。既に何人もの推しがいる我々視聴者にとって3週間単位で新たな新人が3人入ってくるような状況では、2回目の配信はおろか初配信すら追えないという事態は仕方のないことだと思う。既存のライバーめちゃくちゃ面白いしね。

が、そもそもにじさんじという箱はもとから人気ではあるし、にじさんじライバーが好きで入った人気ライバーも少なくない(某社長や某オカマとかね)。また、衰退論の中には馴れ合いや仲良しコラボが低め合う関係性として指摘されているが、今でも元seeds組を中心として仲良しコラボが人気を博している事態は散見される。コラボの人気は単に需要があるないに関わらず、コラボの参加ライバーを追っている視聴者の数に起因するのではないかというのが持論である。

そしてにじさんじ全体で見れば視聴者は増加傾向なのも事実であり、既存の視聴者が見なくても新しく追い始めた視聴者が最近の新人を追うだろう。もともとにじさんじという箱は新人追加につぐ追加で発展してきた箱でもあるのでこれらだけが新人の不人気の理由ではない。

最大の要因

では何が一番の要因なのか。

やはりホロライブの台頭であると推測する。ホロライブ4期生はデビュー後2ヶ月で桐生ココが20万人を超え、他ライバーも10万人に迫るor超えた勢いである。

我々のにじさんじの新人に割かれていた時間がホロライブへと移り変わったのが現実だろう。バーチャルブッダ氏の投稿動画にそれを裏付けるデータがあった。

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(https://m.youtube.com/watch?v=iXQzF4NM7ug より)

これが衰退に見える表層の下にある事実であり、決してライバーの意識や飽和が主たる原因ではない。

にじさんじの現状

では、自身のコンテンツとしての劣化というよりもホロライブの勢いによってにじさんじは衰退するのかという疑問であるが、このデータを見ていただきたい。

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(「【VTuberデータ分析】2019年下半期・VTuber生配信ランキング」 よりhttps://www.google.com/amp/s/www.moguravr.com/vtuber-20192ndhalf-live-analysis/amp/)

2019年下半期のVtuber配信の高評価ランキングであるが、ほぼにじさんじが独占状態である。あくまでにじさんじは新人ライバーの人気が薄れつつあるだけで、既存のリスナーの層が厚い分、コンテンツとして今なお人気であるということが読み取れる。

畢竟にじさんじはVtuber界で依然人気であってホロライブに追い上げられてはいるものの、未だ衰退という段階には遠く及んでいない、というのを結論にして締めようと思う。


にじさんじ衰退論 https://note.com/ppoch/n/na9543506e2f9