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iPhoneのカメラのお話

私は写真を撮るのが好きです。
あんまり詳しくはないけど。

日常に非日常を見出して切り取れる人は素敵だと思うし、
非日常から、どこか懐かしさや日常感、親しみのある瞬間を抽出してシャッターを切れる人は素敵だ。

それは、そういう瞬間を逃さない眼や心だけじゃなくて、
光や影の扱い方、色の乗っかり方にも宿るんだよなぁと思ったりする。

私は最近、長く使ったiPhone5とSEから、12miniに変えた。

画質が良くなるんだっけ、広角も使えるんだっけ、楽しみ!と思ってまず最初にシャッターを切ったのだけど、

うーん。いや、画質はとても良いの。これ以上ないぐらい。

でも、なんか写りが冷たい感じがしてしまうのです。
ちょっと無機質というか、まるで絵のような写真。彩度が高く、明るさも補正されている感じで、なんだか写真が生きてないなぁというか。命や動き、息遣いを感じないというか。

絶え間なく連続して動き続ける人生の瞬間を切り取ったものではなくて、とにかく、ひとつの絵画作品のような。そこに動的な何かを感じない。

ん〜〜切ない!!
技術の進歩であることはわかってるし、これはこれとして素晴らしいことは間違いない。この写りが好きな人もきっとたくさんいるだろう。

でも、見たままの瞬間を切り取って残しておきたい自分は、どうしても少し切なくなってしまうのでした。

全てを写せすぎてしまうのかな。
可視化されすぎてしまうのかな。
脳内で補填したい色や影や光まで、くっきりと、はっきりと写してしまっているのかもしれない。

これはぜひ色んな人に意見を聞いてみたいなぁと思いました。

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