on verra. は飲食イベントプロジェクト名になりました

「tea space "on verra."」 から始まったon verra. は、すぐに「紅茶とスコーン "on verra."」と名称を変え、その後いつの間にかしれっと「紅茶専門店 "on verra."」に変更しました。そして今回、on verra. は on verra. だけになります。でもそれだけだと何の名前かよくわからないので、プロフィール等には「飲食イベントプロジェクト」と付けることにしました。本当は「イベントユニット」等にしようと思ったのですが、ひとりでやっているのでユニットというものもしっくりこず、プロジェクト名とさせていただきました。要は私のブランド名みたいなものです。お店の名前に使うのは辞めました。
この動きはちょっと前から始まっていて、現在おこなっている(といってもしばしの間おやすみ中ですが)お店は「喫茶しののめ」という名前です。かっこつけて「Produced by on verra.」なんて書いちゃってますが、要は今後はこのようなかたちで動いていく、ということです。on verra. という活動名の中で、いろんなことをやっていく、ということです。とはいってももはやそれは名ばかりon verra. とも言えるので、すでに作ってしまったSNSアカウントやロゴには残り続けますが、特に on verra. というブランドを前面に出すことはあまりなくなるかもしれません。屋号、というだけですね。(書きながら気づきましたが、on verra. は単純に「屋号」ってことにすればいいのか、合点。)

お気づきかもしれませんが、今回完全に「紅茶」の要素がなくなりました。なくしました。正式に「喫茶店」を銘打って行こうと思います。

「カフェ」や「喫茶店」を称さなかった理由として、「紅茶専門店」とわかるようなことを書いていないと、メニューも見ずに「とりあえずコーヒーで」と言われることが多くあったからです。お昼にお茶をする・一服をする、といったときに市民権を得ているのはまだまだコーヒーのようでした。それに、一度コーヒーが注文されてしまうとその香りにつられて皆さんコーヒーを飲まれます。うん、わかる、コーヒーの良い香りがしているところで「紅茶飲みたいなあ~」だとか「紅茶の良い香りだなあ~」とはならないよね。非常によくわかります。
私自身がコーヒーが飲めず、コーヒーの味も味の違いもわかりません。おすすめをするにはあまりにも自分の舌の情報を用いることができません。ドリップをするのは好きなので心をこめて淹れていますが、他人からもらった合格点の感覚しか持ち合わせていません。力をいれているのは断然紅茶のほうです。そんな中で「とりあえずコーヒー」と言われることが悲しかったので、名前に「紅茶」と入れることにしたのが始まりでした。
なんだかコーヒーに親でも殺されたのかと思うような恨み節を書き連ねてしまいましたが、決してそういうわけではありません。オススメしたいのが紅茶で、でもコーヒーに負けちゃってなかなかお届けができなくて、それで紅茶を前面に押し出させてもらったかたちです。

そこからどんどん紅茶へ傾倒していきました。もともと紅茶に力をいれたかったし、スペシャリティというか、私のお店の特徴は「紅茶」にあると思っていたのでそれでよかったのですが、ふと気付くと、「紅茶」が目的になってしまっていました。あれ?私ってなんでお店をやりたかったんだっけな、なんで紅茶を中心にもってきたんだったっけな、そんなことを考えていたら、「紅茶」で勝負するのは違うぞ、と思い始めました。手段と目的がテレコになっていたのか、とようやく気付くことができました。

なんだか1年くらい、「紅茶ってなんかちょっと違うんだよなあ」と思っていました。ずっとその原因もわからなければ言語化もできなかったのですが、ようやくここ数日の間で言葉にすることができました。違和感の原因はこれだったのか、とスッキリした気分です。

じゃあやりたいことってなんなのさ、という話なのですが、私はそもそも「紅茶」にも「飲食店」にも「喫茶店」にもこだわっていません。人が集まるような、交流できるような、あるいは落ち着けるような空間・場所が欲しいだけで、それを現状のシステムでは「喫茶店」としているだけなのです。人はなんなのかよくわからないものにはお金を払ってくれないし、私もまだ資産家ではないので完全ボランティアでやることも難しく、けれども多少の対価は得られないと困ってしまうので、値段をつけてわかりやすくお互いにストレスフリーになるようにしています。飲食って提供するのも値段をつけるのもわかりやすくて、大変申し訳ないけれどもそのショートカットをさせていただいております。なんかでもだんだんその気持ちを忘れちゃってて、やりたいことやら構想やらお店というかたちだけが残ってしまいました。たしかに飲食店は「こだわり」であったり「これは自信作」というものであったりが必要だとは思いますが、その考えだけに固執してしまい、危うく「モノ」を提供する人になりかけてしまいました。もちろんそういうお店も素敵だし私も好んで訪れますが、私がやりたいものはまた違ったかたちであるのです。通りで「パティシエになろうかな…」と迷走したりしたわけだ…。

これからは「紅茶」の看板を外して、「喫茶店」をやっていきたいな、と思います。おいおい、喫茶店がやりたいわけじゃないんちゃうんかい、と自分でも思いますが、一旦いまは喫茶店をやっていきたいです。型破りは型を知ってから、のようなかたちで、今は喫茶店をやるのがベストだと思っています。どちらかというと、挑戦、の意味合いのほうが強いかも。
何がスペシャリティなのか、こだわりはどこにあるのか、どんな空間を作れるのか、他と何が違うのか、それを随所で伝えなくちゃならないわけです。どこにでもあるありきたりなお店だね、とか、特に特徴はないね、とか、だったらチェーン店がいいね、とか、そう思われやすいし、今までのように「紅茶」にその役割を押し付けることも言い訳にすることもできない。むしろ難しい道なんじゃないかと思います。

なんだかえらそうなことを書きましたが、全て「紅茶」を看板から外す大義名分と思っていただければと思います。なが~い言い訳文です。紅茶を嫌いになったわけではないですし、今まで通り紅茶にはこだわって提供します。ちゃんと淹れます。種類は3種類くらいにしますが。スコーンもメニューには書きません。きっとあることの方が多いとは思いますが、わかりません。

休んでいる間、お店についてよくよく考えていました。もうおしまいかな~なんて考えたりもしていました。今こうやって次の一歩を踏み出せそうなので、8月からまた再開します。6月はバカンスなので良いとして、本当は7月に再開できれば良かったのですが、あまりにも多忙のため、8月に延期です。
このノートは投げ銭も兼ねているので有料記事にします。有料内は8月に再開するお店のメニュー案を掲載します。8月の日程が決まれば各種SNSで公開するものなので、いずれ皆さんに公開するものです。


また8月以降、皆様にお店で会えますように。
素敵な空間になるように頑張ります。


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