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大阪府大阪市 東上温泉

2020.10.11.

出張サウナ。
去年の今頃から、今年の春先まで、ほぼ毎週出張があった。今更振り返っても仕方がないのだけれど、東かがわ、広島、朝倉(福岡県)、うきは、明石、尼崎、長野、那覇、熊本、札幌、京都、長岡、戸田、堺、仙台と行ったり来たりだった。
今思えば、なんでこんなに近くまで行っていたのに、「湯らっくす」「梅の湯」行かなかったんだ!と自分を呪いたくなる。でも、きっと、まだ早かったんだよね。銭湯お遍路をしっかりやり遂げて、それからのご褒美になるはずだから。っつっても、流石に「湯らっくす」行き損ねた自分を恨みたい。

さて、半年ぶりくらいの出張。
2週間ほど前の身近なサウナ―さんたちとの集いで、「関西出張あるかも、前乗り、後付けでいろいろ回ろうかと」なんていっていたのをおぼえていてくださった、面倒見のいいアニキ分、四次元さんのおすすめサウナツアーだ。
「大阪で客層の○○なところに行ってみたいんですけど、ありますか?」と尋ねると間髪入れずに「あります!」とこちらを引率いただく。

環状線「鶴橋」駅で待ち合わせをし、なんちゅう派手な格好やねん!と大阪弁になってしまいそうな、派手な格好で「おおう・・・」とびっくりしながらも「今日はよろしくお願いします!」とご挨拶。駅から徒歩5分くらいかな、ランニング姿で登場した四次元さんが蛍光オレンジの大阪マラソンTシャツ、水色の短パン、蛍光イエローのスニーカーと、目立ちすぎるいでたちのため、大きめに距離を取ってついていく。

銭湯の裏側では、釜に木材がくべられお湯を沸かしているようだ。おおお!と撮影していると、店主の方らしきおじさんが「夫婦で銭湯なんてええがな」 というので、四次元さんの面白いかえしに期待したが、特に何も出てこなかった。大阪人、しっかりせい!

さて、大阪という場所は、サウナ代無料のところが多いそうだ。四次元さん曰く、「とても安いから、ありがたいよね。でも経営の足しになるようにタオルはいつも借りるようにしているんです」とのこと。そうだよね、今日宿泊予定のホテルのタオルを持ち込んだけれど、レンタルしようっと。大小タオルをつけて、520円。それでも安いよね。お邪魔します!

女性側の番台でおじいさんに代金をお支払いすると、ふと気づく。おやおや、男性側の着替えの様子がだいぶ見えるではないか。こ、これは。所謂ご愛嬌なのだろうか。違うよね‥。あとでサウナで一緒になった同世代のお姉さんに「ここ、見えすぎですよね」と意気投合。もし自分が番台に座っていたらという話になり、「私なら、じっと見るね!」という意見でまた意気投合。番台のこちらから向こうは凝視しにくいが、番台はお仕事ですから、ね。

異性を見る、といえば、今日のおじいさんであれば、異性の目としては気にならない。では、20代、30代、40代の異性だったら?やっぱり、気になってしまうだろう。気にしすぎることはないだろうが、医師など職業的に裸を見慣れているお仕事に似ているとはいえ、やっぱり脱ぎにくいよねえ、脱ぐけども。アウフグースなど、異性が実施してくれる時はお互いにどうしているのだろう。結構気になるので、ご意見を募集したい。

さて、こちらのレイアウトは、入り口手前から電気風呂、白湯、この世のものとは思えない、贅を尽くした人工着色感溢れる日替わり湯で、1人用ジャグジー、同じく寝湯、そして水風呂、サウナ。電気風呂にはしかと注意をしたい。ボーっとしていると、水風呂と勘違いしてしまいそうなサイズ感なのだ。身体を洗って、座湯とジャグジーを楽しむ。ぬるいお湯は、今日ぐらいの季節外れの夏日にはちょうどいい。きもちいいいわあ。

サウナに入り、中にいらした奥様に電気風呂の強さについて尋ねると、「全然平気。入ってみたらいいわ」といわれ、しっかり温まった後に、のそのそ入る。アウェイの地で、返り血を浴びるわけにはいかないが、ちょうどセンター付近で静止。ピリピリ。今日はここまでだな、と振り返ると三人のおばちゃんたちが見守ってくれている。残念すぎる私の勇姿を、苦笑いで見送ってくれる。

室内は四次元さんいわく、元スチームをボナに変更したのではとのこと。たしかに床はタイルなので、座席にもタイル地の上に木板を載せているようだ。しっかり、じわりと汗がかける。室内は歌謡曲で、「ペッパー警部」くらいしかわからなかったが、もう一曲は”もっともっと”という女性デュオの曲だったような。そしてここ、室温も音楽環境も居心地ったら、最の高!

お隣の水風呂では、小ライオンの口からどばっと注水があり、台風後の季節感のない夏日に、パーカーでうろついた汗をしっかり退いてくれる。でもこの時期、春まで着られるパーカーが好き。

日曜日だったからか、客層は和やかな常連さんばかりだったけれど、普段はどうなんだろう。「客層〇〇」なんていう日もあるんだろうか。男性サイドは、平日はそうだという事なのだが。

サ室でお話したお姉さんは「生野区あたりはお風呂が多いんです。ドライサウナは無料だけれど、スチームは有料なところも。この辺りはコリアンタウンで、焼き肉も多いんですよ」と教えてくれたし、何人もの大阪のおばちゃんパワーに押されて楽しかった。電気風呂トークをさせていただいた岡山さん(仮)とも仲良くなり、連絡先を交換。12月に「池袋」駅にオープン予定の沖縄料理屋さんのヘルプにいらっしゃるそうで、そこで再会することになりそう。市内の九条にもお家があるそうで「次回はうちに泊まってええよ」といってくださった。ただし、以前も聞いたことのある関西人のお家芸なのか「鶴橋駅を出て、左に一歩行ったところに住んでるんや」は義務教育で習っているんだろうか。何故かみんないうよね‥。「このあともう一軒行くんです」というと、おばちゃんがたが「もったいない!でも楽しんどいで」って。

鶴橋の街で薪で沸かされるお湯でゆったりして、さ、ハシゴ銭湯だ。行ってきます!

サウナ:10分 × 3
水風呂:1分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット

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