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文京区 豊川浴場

2020.12.27.

今日は新宿をぶらぶら。
いつも通り、伊勢丹を見て、御苑に行って・・と思っていたら、残念ながら26日から年明け11日まで休園とのこと。冬のお庭の散策、楽しみだったんだけどなあ。
仕方がないので、あてもなく、といっても私にはあてはあるのだが、明治通りを池袋方向にぶらぶら。歩いていたら、早稲田までついてしまった。「さすがに疲れたわ」と家人。「夕飯までの二時間、自由行動!」という事に決めて、いったん解散。

そこからの巻き返しは早いです。はい。あてはあったので、こちらに一目散。早稲田を通過して。おー、懐かしい!よく通ったこのお店、沖縄料理「次郎亭」、まだあったか。うれしい。

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新宿からかれこれ、徒歩40分の道のりだ。こちらは住宅地に突如現れる銭湯。周りが低い住宅ばかりだからか、建物の立派さが裏からも見渡せる。ぜひ、裏手からも銭湯の景色を見てみてほしい。

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正面は懸魚に獅子と鶴。おめでたい装飾だ。

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日替わり湯のバラエティも楽しい。

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例によって回数券で支払いつつ、スタンプをいただく。三周目、三つ目のスタンプだ。特に記念すべき数字ではないけれど。90代と思われるおじいさんもフロントにおられ、聞くと「一応二代目です」とご主人。開店時にはお迎えしてくださるのだとか。姉妹店情報について伺うと、杉並区「第三宮下湯」、文京区「大黒湯」など、石川県ご出身の初代が、大塚、四谷三丁目、神田、新宿河田町、そしてここ、合計5軒もの銭湯を子どもたちに残したのだそう。ぜひこちらの記事も参照してほしい。こちらは現在三代目で、四代目となるかもしれないお嬢さんもいろいろアイディアをくれるそうだ。

脱衣所にはお風呂上がりたてのお客さんたち。あれ?16時開店のはずだけど・・と常連さんらしき方に聞いてみると、「開店前に並んでいると、30分くらい早めに開けてくれるの」だそう。何という優しさ。ありがたい。

天井も立派で、とてもかわいいレトロなランプがつられていたり、おそらく建屋は古くとも、とても大事に手入れされてきたのだろう。そして、あとで触れるが、ドライヤー他のアメニティのある鏡も2か所に用意されていて、奥まった方はほぼ半個室のように使えて、小さな子ども連れなどは使いやすそうだ。

浴場は、壁絵は中島盛夫さんのペンキ絵。2019.7.22.と例のサインのところに書いてある。富士山の絵ではなく、石川の故郷の景色だろうか。雲海も描かれている、悠々とした景色を楽しむ。天井も高く、水色の綺麗な室内。他と違うのは、柱などがとてもポップに彩られていること。オレンジ、黄色、青と色鮮やか。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ハンド&フェイスソープが置かれていて、心遣いいいわあ。
日替わり湯、座風呂二席、バイブラ湯と湯種は一般的だけれど、ここの景色が素晴らしいから、のんびりできるのだろう。

ゆったり浸かり、フロントでお話を聞く。ここ一年で、女性のお客さんを増やそうと、いろいろ工夫をしたのだそう。娘さんのアイディアで、ホテルのようなアメニティを揃えようと、浴場には質のいいシャンプーなどを、脱衣所には化粧水、乳液、ボディー用クリーム、マウスウォッシュ、制汗スプレー、綿棒、コットンを。沼袋の「一の湯」以上の品揃えだ。ドライヤーは無料なのだけど、その機種はなんとダイソン、そして三台設置。「ドライヤーだけは、私のアイディアです」とご主人。もともとはほかの銭湯同様に、有料で一般的なものを置いていたそう。そして、少々いいものに変えたけれど、女性のお客さんからは物足りないという声も届いたのだとか。ならいっそ、とダイソンに、しかも無料、と設置して、もうこうなると、誰も文句なし、だよね。

もっとお話を聞いていたかったけれど、ほかにも飾り付けだとか、季節感を大事になさっているお風呂屋さん。脱衣所からは、鯉の泳ぐ池も見える。

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お正月休みのお知らせ。

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よし、また来よう。

そして夕ごはんはとんかつを。んまーい!

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