見出し画像

八王子市 八王子松の湯

2020.9.8

福の湯からだと徒歩12分、京王八王子からだと女・子どもの足で25分程だろうか。真っ暗な住宅街の中、微光が私を引き寄せる。虫…そう、夜光虫のように。知らんけど。 

例によって回数券とサウナ代300円を支払い、手作りサウナマット、大小タオル、サキーをお借りする。やや挙動不審にスタンプもお願いし、フロント周辺をパトロールしていると「初めていらしたのですか?」と聞かれ「はい、今日二軒目なんです」というと「初めての方にはこちらを」と名入り手ぬぐいをくれた。 

事前情報として、駅から遠いこと、今井さんの設計ということ、廃業手前で息子さんが引き継いだことなど調べはついており、現場での指差し確認をする予定だったのだが、幸先いい。番台にいた方がおそらく息子さんではないか、笑顔がステキで、既に悪いこと書きにくい。駆け引きは重要だ。
結論からいうと、最の高!今後は、誰におすすめを聞かれても、ここをすすめるだろうってくらい、いい。

名入れタオルをもらったけれど、書くことは書く!という忖度なしの意気込みでつづけよう。

払うもの払ったら、脱ぐものを脱ぐ、という事で、挙動不審のまま脱衣所へ。後ほどわかるのだが、脱衣所を挟む形で露天風呂と屋内浴場が位置しており、着替えながらも露天の人と目が合ったりする。裸より寧ろ半裸の方が恥ずかしい構図。 

そして浴場は、奥の壁にはタイル絵の富士山。一般的に銭湯絵は湯船の上にあるけれど、こちらは絵の下はずらりとカラン。シャワーヘッドも新しく使いやすい。タイルは湯船ごとにも異なっていたり、洗い場床はレンガ風だったり、とにかくきれい。都内で一番美しい浴室だと思う。
サ室、小ライオンの口から放水される水風呂、マッサージ風呂、炭酸泉と並び、外に出ると先ほどの脱衣所を眺める露天があり、じっこう湯が楽しめる。なんとなくしきじの匂い。

気になるサウナは、仕切りが置かれており、上下段で8人定員だろう。テレビ正面で、汗をかきかきダンスの番組かなんかを観る。藤井隆も出ていて、好きだなあこの人と笑いながら。ちょっと驚いたのが、リファ三種持ちの常連さんの存在。私もリファは使っているが、三種持ってる人いる?首、顔、身体用で使い分けているそうで、真剣にやっている。アクセサリーじゃらんの方なので若干音がうるさいが、今日もビジターですから。このヌシ、冷淡なようにも見えたが、洗い場で「サウナ混んでます?」と聞くと「私だけだから、ゆっくりしていってね」と結構いい人。 

ちなみにエリアの特性があるのかどうか、サウナ利用者の約半数が、刺青持ち。お若いのは、薬味入れの瓢箪みたいなのを彫っていて「お蕎麦が好きですか?」と聞いてみたかったが、タイミングが合わなかった。 

水風呂はじゃばじゃばで気持ちいい。湯船の真ん中に円柱があるので、自信があるならポールダンスでもしたらいい。嘘だと思ったら、自分の目で確かめてほしい。藤井隆のダンスを観た後では、やらない手はない。 

休憩は露天でもいいだろうし、カラン前でもいい。炭酸泉もずっと入っていられるから、ここでもいいかもね。

サ室で席取りをした、デザイナーのANNA SUI風の関取体質の女以外は、客層もとてもよく、ちびっ子を連れたお母さんへの対応や眺める目などとても優しく、いいお店だと感じた。

二階には、漫画スペースもあり、ゆったりできそう。20時頃から混み始めるようなので、ご留意を。

いやほんと、都内で一番好きな銭湯になったかもしれない。ここよりいい銭湯があったら教えて欲しいくらいだ。ぜひビジターとして近いうちに再訪し、ヌシとしっかり会話をさせてもらいたい。調布の意地を見せたいところである。知らんけど。

サウナ:6分 × 4
水風呂:2分 × 4
休憩:4分 × 4
合計:4セット

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?