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江東区 白山湯

2022.2.4.

仕事終わりには銭湯をまわらねば・・ということで、趣味なのか義務なのかの狭間で揺れる。
お遍路もラストスパート!では今日は江東区に行ってみよう。

「豊洲」駅から徒歩10分ほど。江東区といえど、中央区との近接エリアなので、中央区銭湯とのハシゴもできそうだ。
からの交番を通るだけで、やや緊張が走るのはご愛敬。

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なななんと、都内初の「人工炭酸泉」設置を誇るお店。
寒いから、芯から温まろう。炭酸泉は冷え症、腰痛、疲労回復等に効果抜群なのだそう。
WEB1010の紹介記事(マンガ)紹介エッセイもご参考まで。

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例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプをいただきつつ、店主のおじいさんに事情聴取。お話を聞きながら、女将さんや息子さんも出てきてくださって、ご家族も仲よさそう。
初代は石川県のご出身で、現在息子さんで三代目とのこと。記事によると、現在の「白山湯」としての創業は1957年だが、その前は初代の白田栄二さんがすぐ近くにある小学校のグラウンド辺りで「金剛湯」という銭湯を営んでいた。小学校の建設に伴い現在の場所に移転し、栄二さんの故郷である石川県の白山神社に由来して屋号を「白山湯」に変え営業を開始したのだそう。二代目のご主人は敏郎さん、現在78歳で年齢よりもだいぶお若く見えた。10歳の時にはすでに大八車を押して燃料集めを手伝っていたそうで、「掃除だけはどこにも負けたくない」と仰っているそうだ。
姉妹店については、二代目が四兄弟なのでそれぞれ一軒ずつ、新宿区「東宝湯」をオーナーから借りて経営しているそうだし、葛飾区内も含め、ご家族で四軒を経営していたそうだ。

脱衣所に入ると、暖房が強烈に効いていて、それだけで汗をかきそうなほど。小綺麗で清潔感がある。65年ほど経っているそうだが、中普請だけでなく、手入れがしっかりしているのだろう。こういうのを見ると、先日の「岡田湯」よ、しっかりしておくれ、と思わざるを得ない。

浴場は、手前にカランが並び、中央に足裏マッサージができる小石の道がある。足ツボが刺激されていい気持ち。
正面にはタイル絵で、女湯は滝や水車風東家、湖と赤富士のある景色が圧巻。
湯船は左から、人工高濃度炭酸泉、座風呂、白湯、スクリュージェット、エステジェットのレイアウト。
なお、備え付けにシャンプー、コンディショナー、ボディソープがあるので、コンディショナーもしっかり使わせていただきましょう。

スクリュージェットは初めて体験したのだけれど、ただまっすぐ噴射するのではなく、優しく捻った水量のように感じる。他にはない感覚だった。ついでにいうと、ここのエステジェットも不思議な噴射だ。下からふわっとジェットに揉み解される。
入り口にも遭ったけれど、「人工炭酸泉」を東京で初めて導入、となるとやはり気になるよね。温度は37度くらいかな、熱湯の前に入ると少し冷たく感じるかもしれないので、熱湯に浸かってからがよさそうだ。柔らかな泡が身体を包み、ついつい30分ほど目を瞑ってのんびりと。途中、常連さんに近くの焼肉屋さんについて教えてもらったり、ラジオ体操や朝ドラの話をしたりして、ぼーっと温まる。

ここ、穴場!

お風呂上り、脱衣所のドライヤーコーナー近くには、2017年に描かれた小さな富士山ペンキ絵が。田中みずきさんの作品で、サインの代わりに「子どもたちと」とあり、とってもキュート。
帰り際、「あなた、一人暮らし?」と聞かれて「いえ、主人と」というと、新年朝湯に配布したという記念タオルを二枚くださった。こりゃ、今度は二人で来ないとね!

今度訪れたい焼肉屋さん。既にラストオーダーも終わっていたがテイクアウトが出来ないお店だったので、今度はやはり家人と食べに来よう。

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タワマンがキラキラ光る街の裏に、すてきなお風呂があるっていいね。

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お遍路番号 江東 19
住所 〒135-0051
江東区枝川1−6−15
電話番号 03-3645-0862
公式ページ
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アクセス 東京メトロ有楽町線「豊洲」駅 徒歩10分
休日 土曜
営業時間 15:00−23:30 ※最終入館23:00

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