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立川市 松見湯

2021.3.10.

東大和市「富士見湯健康セントー」よりバスで「立川」駅に戻り、小走りで「西国立」方面に向かう。

大通りではあるものの、かなり暗い街道を15分ほど進んでいくと、立派な千鳥破風の屋根と白い煙突が見える。銭湯建築に関心のある方は、お昼に訪問するのがおすすめかもしれない。

例によって回数券でお支払いし、スタンプをいただきつつ、フロントの奥さんに事情聴取開始。こちらは現在二代目で、初代は新潟県ご出身なのだそう。こちらは築60年ほどの建物だそうだ。
姉妹店情報としては、先ほど「富士見湯健康セントー」でお聞きしたように、二代目店主の妹さんの嫁ぎ先が国分寺市「桃の湯」なのだそう。また、初代の奥様の妹さんが町田市「金森湯」に嫁がれており、既に廃業になってしまった銭湯でも、府中市北町、平塚市などに初代の奥様のご兄弟の経営していた姉妹店があったのだそう。

お遍路三周目、というお話をすると「私たちよりたくさん入っていますよ、詳しいでしょう?」とのこと。
250軒近くをまわっていて、やはり感じることは、やはりどのお店も一軒たりとも同じお店がないことだ。新しい、古い、きれい、汚い、常連さんが多い、空いている・・など、設備や地域との関係は千差万別。そのように感じていることをお伝えした。

では、と脱衣所に向かうと、やはり古い施設なだけあって、天井も高く、とても広々としているように感じる。ただ、ロッカーは少し小さめ。
浴場に入ると、大きなペンキ絵がお目見え。こちらは丸山清人氏の10年ほど前の作品だそうで、「西伊豆」と題名が描かれていた。手前にカラン、立ちシャワーがあり、奥は左手からジェットバス、寝風呂、バイブラ湯、中間位置にエステジェット、そして日替わり湯のレイアウトだ。日替わり湯はどくだみエキスで、抹茶色でとてもいい香りだった。天井は、これまでに訪れた度の銭湯よりも傷みが進んでいて、そういえば「富士見湯健康セントー」で、こちらが近々建て替えるというような話をしていた記憶が蘇った。古い、汚い、なんて話をするんじゃなかったなと思いつつ。

先客は、親子で連れ立って来店されている方のみ。70代後半のお母さんと40を超えたあたりの娘さんなのだろうか。毎日きっと、背中を洗い合ったり、二人分の荷物をもって訪れているのだろうな。帰り道も一緒になったが、二人して信号無視をしていたのが気になった。

お風呂上りにも、女将さんがフロントでヒマそうだったので、さらにヒマな私は発泡酒を買って飲みつつ、おしゃべり。銭湯絵の話などを伺う。個人的には、丸山画伯のお父さんの作品かと思ったが、そうではないそうだ。でも、10年前のものが傷んでいるとはいえ、現役とはすごい。ここもまだまだ現役でいてほしい銭湯だった。

お遍路番号 立川市 4
住所 〒190-0021
立川市羽衣町1−8−12
電話番号 042-523-4771
ホームページ
アクセス 南武線「西国立」駅 徒歩7分
休日 2、12、22日
営業時間 15:30−23:00

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