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中野区 一の湯

2020.11.01.

「銭湯検定」受ける予定の方、進捗いかがでしょうか。
昨晩、4級をWEB受検してみたところ、危うくガッデム!歴史の問題などは中学以来で、やばいね。できれば、地理系・血縁系の問題を数問出してくれはしないかな。例えば、「一の湯の位置を沼袋駅より文章で答えよ」とか、「新宿区・金沢浴場の親族の経営する銭湯をふ二つ記載せよ」なんていうのをね。ちなみに後者は、人気の「黄金湯」と「押上温泉 大黒湯」です。しかも、本家が金沢浴場ね。

さて、先月実施された「銭湯サポーターフォーラム」。その中の4人の女将さん座談会で、唯一行けていなかったのが、こちら。昨日訪問した杉並区「弁天湯」のご主人のいとこが経営するお店。今日は、”サウナイキタイ POP-UP STORE @OVERRIDE神宮前″でサウナハットをチラ見。4400円かあ、家人には「ふーん」と冷たい目で見られ、そそくさと退店。その後、代々木で祖母の通う教室の陶芸展をチラ見。久々の祖母、ちょっと痩せていたかなあ。といいつつ、私もそろそろ陶芸を再開しないとなあ。銭湯お遍路、二周目終わったら、そうしよう。

そういうわけで、夜の焼鳥、今井屋までの間、三時間半!そそくさとこちらに向かった。沼袋駅から、徒歩3分。入り組んでいる道を左にそれて、直ぐ右折、文字にするとわかりにくいが、距離的にはあっという間に到着する。外観は、アーケードのようなものが突如現れ、自転車が多く止められている。そして外玄関を入ると、破風屋根が出現。二段玄関というイメージ。立派で見入ってしまう。下足箱にスニーカーを預け、女湯側に。

例によって番台で回数券でお支払いし、スタンプをいただく。フォーラムに出ていらした女将さんが番台にいらしたので、フォーラムの感想やお遍路のこと、姉妹店について20分ほどおしゃべり。すると、弁天湯のご主人の一回忌が昨日だったのだそう。「ちょうど、思い出していたんですよ」と聞き、軽い気持ちで姉妹店について伺ってしまって申し訳ない気持ちになった。でも、昨日の弁天湯、今日の一の湯、選んでよかったと思った。そして、「これ、よかったら持っていって」とお遍路スタンプの作家さんの一の湯オリジナルバッジをもらう。牛乳瓶の終売が報道されているが、紙キャップのデザインで、とてもかわいい。ありがとうございます。

脱衣所には、マッサージチェアや御釜ドライヤーと見慣れた設備もあるのだが、大型のロッカーもあったり、歯ブラシも20円だけど売っていたり、クレンジングやコンディショナー、髪ゴム、フレッサーなどが無料で使えるように置かれていたり、「湯の泉」並、健康センターのおもてなしですわ。フォーラムで仰っていた「アメニティの充実についてはどこにも負けない」というのを実感できた。軟水、硬水を事由に汲める蛇口もあったり、優しい銭湯だね。実はタオルも無料で借りられるようだし。ふと目につくのが、ハンガーにかけられた古着のようなものや、脱衣ロッカーの上に並べられた籠の中の雑貨など。籠には下着や帽子などもあり、女将さんに聞くと、常連さんたちがきれいだけれどもう着なくなったものを持ち寄って、自由に持ち帰ることができるのだそう。リサイクル、いいね。とはいえ私も断捨離中の身、持ち帰らないよー。もう一点、浴場と脱衣所をつなぐ扉の他に、脱衣所の棚の脇にちょうどいい高さに小窓があって、脱衣所に出ずして荷物を出したり置いたりができるのだけれど、これはいいね。濡れた身体を拭く必要もないし。

浴室に入ると、正面はモザイクタイルになっていて、男女浴場のセンターの富士山を目指して飛んでいる三羽の鶴が大きく描かれている。きれいで見ごたえあるなあ。そして、手前にカラン、立ちシャワーもあり、左側にスチームサウナの扉、奥の湯船にはホットバス、岩盤泉、バイブラ、ジェットバス、水枕つきのエステバスが並ぶ。女将さんに後ほど聞くと、ほっとバスというのはとても珍しい装置だそうで、ボタンを押すと熱いお湯が抽出され、熱湯がお好きな方に好評なのだとか。岩盤泉というのも、練馬区「辰巳湯」、墨田区「寺島浴場」にもあったけれど、銭湯では珍しいよね。

こちらのサウナは、なんと無料。ミストサウナかあと思っているでしょう?通常時でも、かなりの量のミストで、しっかり頭が濡れるほど。天井には5つの噴射口があるので、湿度計も80%を超えていたように思う。そして特筆すべきは、およそ10分に一回噴射される高熱スチーム。これは結構熱く、もともとミストの量が尋常じゃないので、上記が熱湯となり、ぽたぽた落ちてきて、アッチ!となるが、それもまた気持ちいい。56度と表示されていたけれど、いやいや、もっとあるのではないか。これは病みつきになりそう。水風呂はないものの、私はカランの水で十分だった。

お湯も日替わりで、この日は「健美泉」で「しきじ」のにほひ。ジェットバスもしっかり強くて、気持ちいい。こちらのエステバスも、しっかり足がつくタイプ。いいよね、これ。そして、水枕も冷え冷えでいいね。

喉が渇いたら、持参した、もしくは購入したペットボトルを空けて、軟水、硬水を飲み比べるのもいい。ちなみに館内、ドリンク類も100円だし、経営努力が半端ないと思う。女将さんはお仕事テキパキ、とても面倒見がよく、「男湯は露天風呂も喫煙所もあって広いから、男女格差銭湯ワースト3に入るっていわれてるの」だそう。いやいや、たしかに露天もいいだろうけれど、ここの爆発スチーム、堪らんかったですよ。

「またすぐに来ますね!」というと、「あ、うちの大吉、見て見て、塩谷さんのイラストもあるよ。また、他のところの話、教えてくださいね」と玄関まで見送りに来てくれた。立ち話しながらも、どんどんお客さん。こんな賑やかなのは、萩の湯以来かも。

ここは・・

サウナ:5分 × 4
カランの水:3杯 × 4
休憩:5分 × 4
合計:4セット

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