見出し画像

ハッピーバースデーメール

7月で31歳になった。
何歳になっても、なんだかんだで誕生日は心が弾む。誕生日というだけで何もしてないのに、周りは祝福してくれる。直接お祝いしてくれることもあれば、LINEで連絡をくれることもある。
そしてメールも届く。メールでやり取りをしている友達はいないので、ショッピングサイトなどからのメールだ。

「ハッピーバースデー」的な件名のメールだ。友達でもなく、ただの顧客にもワザワザメールを送って頂けるなんて律儀だな、なんて思ってメールを開いてみる。すると、お祝いなんて更々する気などなく、商品の宣伝をしてくるのだ。あれ?それプレゼントしてくれるの?と錯覚するくらいお祝いと商品宣伝をシームレスに行ってくる手練れだ。

久々に連絡をくれた友人に会ってみたら、宗教やネットワークビジネスの勧誘だった時のようななんとも悲しい気持ちになった。
確かにそういう奴こそ、誕生日とかに連絡してきがちだ。
31歳になってもウキウキしてしまう分、誕生日というのは付け込む隙でもあるのだろう。また「おめでとう」と連絡をくれた分、こちらも無下には出来ない。

ハッピーバースデーメールはとりあえず開いちゃうし、お祝いの連絡をくれた友人には返信してしまう。
これが全てなのだろう。売り込みたい人からしたら、その最初の一歩が一番苦労のしどころなのだ。

メールをとりあえず開いちゃうのと、連絡に返信してしまうのは、同じ心理状態では無いけど、どちらも人間の生まれ持った本能に由来しているような気がする。
なので、そんなものに逆らおうとしても無駄に疲れるだけだ。一旦は甘んじて受け入れ、決して魂胆に乗らないように、騙されないように努めることにしようと思う。
感性に従いつつ、理性で軌道修正することって大事だよねって話でした。
(真っ直ぐに誕生日の話をしたかったのに何故こんな〆になったのだ。)


サポートはJASFACKの製作費に使わせて頂きます。