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『聞く技術 聞いてもらう技術』 を読んで

新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!

今年の目標はnoteを週3回以上更新することにしました。
書くことで自分の思考力を高めたいというのが主な理由。特に私が苦手としている論理的思考力をもっと高められたらいいなと思います。
それだけでなく、私の考えていることや感じていることを伝える作業は楽しいので、楽しみながら続けていきます。

さて、今年の年明けは夫の実家へ行ったのですが、その往復移動時間にゆっくり本を読むことができました。

今回はその中の一冊で
『聞く技術 聞いてもらう技術』(東畑開人著)を読んで感じたことを書きます。

この本は優タウンのスタッフがおもむろにそっと私に貸してくれました。
私はこの本を全く知らず、恐らく自分では手にとらなかったであろう書籍だったので、ありがたいです。
本好き仲間が周りに多く嬉しいです。


○身近な人に聞いてもらうと心は回復する

著者の東畑開人さんは10年以上も心理カウンセリングの仕事をされている方。
そのベテランカウンセラーの彼が「カウンセラーの仕事は通訳です」とおっしゃっていたのが興味深かったです。

通訳というのは、悩みをもっているクライエントが言葉にできないことを身近な人に伝えるという意味。
そしてクライエントの心を回復するのは身近な人なのだということでした。

一般的にカウンセラーは専門的な技術を使い特別な聞き方をして、クライエントの心を回復させていると思いがちですが、そうではないというのが面白かったです。

実は私も同じように感じていたので、それを専門家の方も同じようにおっしゃっていたのが嬉しいです。

○不登校親の会『朝Cafe』

優タウンが毎月主催している『朝Cafe』という不登校親の会に参加されていたある親御さんが、

「私が求めていたのはカウンリングやアドバイスではなく、ただ話を聞いてくれる理解者だったのだ」

とおっしゃっていました。

朝Cafeではただ親御さん達が順番に話をするだけなのですが、みんなどんどん笑顔になっていきます。

私自身も最初は、ただ話をするだけでみんなどんどん元気になっていくことをとても不思議に感じていました。

東畑さんがおっしゃる通り、
私たちの心を回復するのは、結局は身近な理解者である、と今では強く実感しています。

○聞いてもらえているから、聞くことができる

もう一つ興味深かったのは、『聞いてもらえているから、聞くことができる』ということです。

朝Cafeは、お茶会のように誰でも自由に話すのではなく、はたまた一人だけがずっと話すのでもなく、

『順番に話して、順番に聞く』それをやってきました。

それが朝Cafeの良いところなのだと改めて気づきました。

人はみんな聞いてもらえて聞くことができる、そしてまた聞いてもらえて聞くことができる。

そのグルグルがつながりの連鎖となり知らず知らずのうちに孤立からの解消となっていたのが朝Cafeなんだと思います。

○支援者こそ聞いてもらう時間が大切

最後に一番印象的だったのは、支援者こそ聞いてもらう時間が大切という話。
これは私はあまり意識していなかったので、これから気をつけたいなと思いました。

不登校で悩んでいる親御さんの話を聞く機会の多い私ですが、私自身がメンタルをやられてしまったら誰も幸せでありません。
まずは私が元気で幸せであることが大事で、それがみんなの幸せにもつながると思います。

そのために、私も自分の悩みや困りごとをちょこちょこと打ちあけていこうと思いました。

昨年6月にプロジェクトを法人化し、その代表である『小沼陽子』と、ちょっと気負いすぎているところがあったかもしれないです。
経営なんてやったこともないのに、初めて尽くしの作業で、自分の能力がついていかないことだらけです。

愚痴っぽいことを言うのも良くないなと思っていましたが『愚痴を言うのも大事』とこの本には書いてありました。

ご迷惑にならない範囲で、仲間や友達や家族に悩みを打ちあけながら、今年も楽しくやっていきたいと思います。

皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。






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