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みなまたより

この夏、水俣の海を訪れた。ひとつだけあるという海水浴場に。砂浜があって波がその上をよせてはかえす場所が私にとっての海だったが、地元の子どもたちにとっては漁港も海で、遊び場のようだったのが印象的で、うらやましかった。

 とてもおだやかな海だった。島の内側に位置しているため、大波は届かない。そこで、SUPを体験した。意外と体幹が必要で、集中しないと立っていられない。でも慣れてくると、魚が跳ねる瞬間を見られたり、足もとに海を感じながら遠くを見渡せたりして、泳ぐのとはまた違う海を楽しめる。水俣の海にぴったりの遊びだった。

 ほんとうにきれいで、ずっと見て、聴いて、感じていたいくらいだった。楽しみ癒され、さてわたしは海に何ができるのだろうかと。
ネイティヴアメリカンの教えでは、人が自然環境や地球にたいしてできることは、自分の肉体を尊敬をもって扱うことだという。たとえば実のある食べものを食べる、それが土を守ることにつながるというように。

●きむしずか

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