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液晶ディスプレイの表示について

Retina や 非 Retina、ドットやサブピクセルといった、ウェブやアプリケーションなどの最終的な表示に欠かせない液晶ディスプレイの表示について。
※以前 Twitter 投稿した作図をリライトしたものになります。

液晶ディスプレイの Dot と Retina

Retina ディスプレイと通常のディスプレイの表示の違いです。
ちなみに、Retina ディスプレイとは、Apple が 2010 年に発表した iPhone 4 で搭載された、高精細なディスプレイのことで、人間の網膜で画素(dot)を識別できる限界を超えるほどの高精細。という意味らしいです。
一昔前の iMac の画面解像度(1 インチあたりの dot の数)は 110 dpi 程度でしたが、近年の iPhone では 450 dpi を超えてます。Super Retina ディスプレイと呼ぶらしいですよ。すごいですね。

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液晶ディスプレイの光の三原色

サブピクセルの発光によって液晶ディスプレイに色を表示する仕組みです。
一般的に、3つのサブピクセルの光量を調整することで、1 dot の色味を再現しています。

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液晶ディスプレイのサブピクセルレンダリング

サブピクセルごとに光量を調整して、さらに細かく濃淡を表示する仕組みです。
この仕組みは、サブピクセルアンチエイリアスとも呼ばれ、フォントの表示に使われることが多いようです。Adobe の CoolType や Microsoft の ClearType も同じ仕組みです。
ディスプレイの高精細化が進んだことで、macOS Mojave からはデフォルトで OFF になったっぽいです。

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液晶ディスプレイのサブピクセルの配列

サブピクセルの並び方には色々な種類があります。そのうちのメジャーどころをまとめました。
RGB で並んでるとは限らないってことがわかると思います。直線なのになんだかガビガビして見えるなーというときは、このサブピクセルの配列が原因だったりします。

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液晶ディスプレイの拡大写真

手持ちの安いデジタル顕微鏡で撮影した拡大写真です。
iPad Pro 一般的な Stripe RGB でした。おそらく iMac や MacBook 、iPhone XR / 11 もこの配列だと思います。
有機 EL 系 iPhone は Diamond PenTile RGBG。
Apple Watch は S-Stripe RGB。
デバイスによって配列が違うのが面白いですね。

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以上、液晶ディスプレイの表示についてでした。

Twitter で投稿したものはこちら。
https://twitter.com/i/events/1044799274045906945

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