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2023/12 春日若宮おん祭り(晴れ)

昨年はメインの17日がずっと寒くて雨で早々にリタイアしたため、今年もリベンジ。天候のこともあり、五年ぶりにフルで豪華なお渡り式が復活し、見ることができた。以下はその様子の写真である。

春日若宮おん祭りについては、昨年のnoteに詳しく書かれているのでこちらを読んでほしい。
https://note.com/onthefirstday_c/n/n7f7a701c3277

奈良を実効支配していた名残で興福寺の僧侶が僧兵に扮し、お渡り式が無事に行われるか睥睨する
「交名(きょうみょう)の儀」


私が好きな演目の一つである「細男(せいのう)」。
袖を隠し、後ろ向きにしずしずと舞う様子がシュール


異国情緒あふれる舞楽
還幸の儀の後の御旅所の静けさ

やはり、すべての人工照明が消され(信号でさえも)、松明と「ヲヲヲヲ」という警畢で荘厳されながら進む遷幸、還幸の儀は格別だ。冬のしんしんと足元から冷える中、行列を待ちながら空を見上げると、市内なのに冬の大三角形や金星がはっきり見える。まさに古の旅人が感じていた同じ風景。灯が何もなく、鳥目でぼんやりと周りが徐々に視認できる中、たしかにもののけや霊が現れたという話があっても不思議じゃないなと思った。そして、還幸の儀は、今まで演奏していた雅楽隊もひきつれてだから、一段と華やかになる。静寂と闇から一転、華やかな光と音が溢れる儀がとても好きだ。あの光景を一年間焼き付け、また元気に生きようとふつふつと活力が湧いてくる。


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