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ブラウンチーズ「蘇」

口に広がる濃厚で奥行きある味わい。美味しい。驚いた!
福島県葛尾村(かつらおむら)の地域創生ブラウンチーズ。
といっても、見た瞬間は、何だか分からず、キャラメル?お菓子?と思った。
物産展で、小さくカットしたものを「どうぞ」と差し出されて、一度は遠慮したものの、「蘇」だと聞き、食べてみたくなって、いただいた。

見た目は茶色いキャラメルそのもの。
口に入れたらふわっと香ばしさが広がった。あれ!?蘇のイメージと違う。

「え?牛乳を煮詰めた、蘇、ですよね??」と確認した。

「そうです、牛乳の蘇です」

牛乳の匂いはなく、キャラメルに近い。甘さをおさえた上品なお菓子という感じ。チーズらしさもあまり感じない。お味噌に甘味を加えたような、コクのある風味。
私にとっては初めて出逢った食材の印象だ。

「蘇」とは、牛乳をゆっくりと温めて少しずつ水分を飛ばしていくことで、とろっとした濃厚な味わいの食べ物にする方法で、牛乳に含まれる水分が減ると、残った成分が密集して、甘みやコクが増す。
古代、作られていた「蘇」について、食文化史の本で読んだことがあり、その時から蘇とは牛乳の色、白だと思い込んでいた。

聞いたら、煮詰めていくと、茶色になるそう。こんなに茶色です!

80gで1,600円もするが、美味しさのあまり買ってしまった。

家に帰ってきて、数ミリずつカットしていただく。
ワインにも、お茶にも合う。
少しハチミツをかけたら、上品なデザートといった感じで、もうとまらない!!!

原材料は、ホエイ、生乳、生クリームのみ。まろやかな甘みは牛乳本来のものということなのだろうか。

その後、葛尾村の復興交流館「あぜりあ」でも購入。

あぜりあ前の自動販売機では、羊の肉(冷凍)が購入できる。くさみがなく、美味しかった!

味付けされた葛尾村産羊肉(1,000円)を調理


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