見出し画像

大分県IT業界で働く|ashigaru小野航さん

今回は大分市にあるコーディング専業会社の株式会社ashigaruにてCEOを務める小野航さんをご紹介します。コーディングのスペシャリストとして周りからも定評のある小野さんに、コーディングに携わるきっかけやスキルアップのコツなどアレコレ伺ってきました^^

新人育成にも力を入れているashigaruさんについては、大分県IT部NOTEの記事にて紹介されています。まだご覧になっていない方は是非一度チェックしてみてくださいね!

ではさっそく見ていきましょう!


画像9

写真:小野航さん(株式会社ashigaru CEO)


コーディングのスペシャリストの始まり

画像6

Q.エンジニアを目指そうと思ったきっかけはなんですか?

小野さん
きっかけおよび理由は2つあります。
1つ目は、前職であった印刷(レイアウト系)の技術がかなり活かせる職種だったということが大きいです。もちろんコーディングについては新たに習得する必要はありましたが、PhotoshopやIllustratorをつかったレイアウトのスキルはWebデザイン作業にも役立ちました。
2つ目は、いずれ大分に帰るうえでも(当時は東京在住)、場所にとらわれないWebの技術を身につけようと思ったのが、この業界を目指すきっかけになります。


スキルアップしたいなら自分に課題を与え続けろ

画像3

Q.コーディング等の勉強を始めた当初はどのように勉強されていましたか?また、スキルアップのコツや勉強していて心掛けていたことなどはありますか?

小野さん
当時(2003年頃)は印刷の仕事をしながら、Webの専門学校に通って勉強していました。
ただ、授業では勉強の仕方を勉強するといった感覚で、実際は自分の頭をフル回転させて、世の中のサイトを模写・解析することのほうが勉強になったと思います。もちろん学校での講師の教えがあってこその成果ですが。
なんでもそうだと思いますが、決して受け身にならず能動的に課題を自分に与え、習得→次の課題を探すといったタスクを止めずに自走し続けることが上達への近道だと思います。


株式会社ashigaruCEOの仕事内容とは

画像5

Q.現在はどのような仕事をしていますか?

小野さん
社員には難しいレベルのコーディング案件やデザイン、ディレクション部分を担当するほか、市内の大学でWebデザイン(コーディング)の非常勤講師もしています。
また、経営者という立場ですので事務や経理などの仕事もしています。これはほとんど土日にやっていますが。。


ニアショア開発を軸に多種多様な案件を担う

画像8

Q.株式会社ashigaruの仕事はどこから得ていますか?また、具体的にどのような案件が多いですか?

小野さん
ashigaruには東京と福岡に2つの親会社があるのですが、基本はその2社からの案件が軸となっています。もちろん、他のクライアントのお仕事もいただいたり、そこから別のお客さまを紹介していただいたりと、新規開拓も徐々に増えています。
具体的な案件内容は、LP(ランディングページ)や量産案件、WordPressテーマ制作、新規サイト構築、既存サイトの修正作業、ブラウザチェック、校正などできることはレベルやボリュームに関係なく何でもお引き受けしています。もちろん基本はコーディングです。


株式会社ashigaruが行う社員の教育に合わせた働き方

画像7

Q.株式会社ashigaruの働き方について教えて下さい。

小野さん
弊社では実務未経験者を毎年採用しており、入社後半年間のカリキュラムを経て、キャリアアップをしてもらう流れで教育をあわせた働き方をベースとしています。キャリアアップのスピードも社員本人に任せており、速い人は速くゆっくりの人はゆっくりのペースで成長してもらっています。
キャリアアップ自体はレベル1〜5に設定しており、昇格するためには各レベルに合わせた資格試験の合格と社内実技試験、社内評価シートの項目を本人・会社側双方で満たすことが条件となっています。
また、レベル4以上になれば、本人の希望次第では東京・福岡どちらかの親会社に転籍できる制度も設けています。


より優れた経営者へ、そして株式会社ashigaruの今後とは

画像2

Q.株式会社ashigaruやご自身の今後のキャリアやビジョンについて教えて下さい。

小野さん
弊社は創業時よりコーディング専業の会社として運営をしていますが、親会社の協力のもとデザイン教育も進めており、コーディング以外の案件を請け負うことも今後の視野に入れています。また、直接クライアントから請け負う案件もあり、小規模ながらも技術の商品化といった展開も着手しているところです。

私自身としては、社員の成長や生活を充実させるために経営者としての姿勢やスキルを身に着けていくことを念頭に置いております。弊社は新卒を中心とした若い社員が多いため、スキル的な部分はもちろん社会人としての常識やお客さまとの接し方、主体性を持った業務など、多くのことを教えていかなければなりません。そうしたうえでも、多角的な視野をより成長させて社員を牽引していく経営者になることを目標としています。


今後もますます発展していく大分県IT業界

画像4

Q.大分県IT業界やコーディング専業分野の将来性についてどう思いますか?

小野さん
大分県のIT業界について私が意見できる立場ではないのですが、様々な会社様とお付き合いさせていただいている印象として、「制作会社同士の仲が良い」という点があげられます。東京にいたころは同じ制作会社同士で交流を持つことが少なく、当時の職場だけだったかもしれませんが顧客を巡って他社を警戒していたように感じていました。しかし2016年にUターンで戻って来たとき、大分ではそうではなくむしろ友好的に助け合っていることに驚きを覚えました。
おそらく顧客が競合していないことが大きなポイントだと思うのですが、それ以上に県民性が多分にあるのではないかと思っています。IT業界に限らず、他の業界でも同じ現象を目の当たりにしていますので、そのような風潮が大分県には根付いているのではないでしょうか。そういった意味で、企業の垣根を超えた協業などの体制が他県よりも取りやすい、コラボレーション文化が今後の大分IT業界のベースになるのではないかと、密かに期待しているところです。

また、コーディング専業についての需要は今後も高まっていくと思っています。
たとえば、自社ではコンサルやデザインなどクリエイティブな部分を担い、コーディングやシステムについてはアウトソーシングを活用するといった企業は今後も増えていくと思いますし、そういったクライアントとも取引させていただいております。
そのようなシーンではよくオフショアやニアショアが取り上げられますが、ashigaruはこのニアショア部分を承っていけたらと思っております。もちろん稼働率がものを言う業態ですので、ashigaruでは体制をかため規模を大きくすることを目標にコーディング面でも引き続き努力していくつもりです。
※オフショア:海外への業務委託 ※ニアショア:国内地方への業務委託

IT業界でもコロナの影響ってあるの!?

画像7

Q.良い面悪い面含めてコロナの影響は何かありましたか?

小野さん
先に悪い面をあげますと、やはり実際に案件が減ったという点があります。
3密が伴う業種ではないため直接的なものではありませんが、コロナ対策への予算調整があった影響で毎月発生していた運用案件がお休みになるといった事が起こったりしました。
また、先ほどの制作会社同士の直接交流もむずかしくなり、久しくお会いできていない会社様もいらっしゃいます。

良い面としては、リモートワークへの体制を強く意識できたという点でしょうか。
現在弊社ではリモートワーク・テレワークは社員への教育訓練上行っておりませんが、準備だけは整えております。
コロナ禍はこれまでなかった働き方を模索するうえで、ある意味良いきっかけになったのではないかという捉え方もしております。



いかがでしたでしょうか??今回は株式会社ashigaruでCEOを務める小野航さんを紹介させて頂きました。大分県IT業界には他にはない特有のコラボレーション文化があるようで、社内だけのコミュニティに留まらず外部にも広く繋がることができます。助け合える環境があるというのも大分県IT業界の魅力の一つですね!

小野さんインタビューのご協力ありがとうございました。

それではまた次回お会いしましょう^^
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。


このインタビューはアンケートインタビューとして、定型の質問に対して回答者が自由に答える手法で行われています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?