年収600万、週休5日で生きていく~Z世代寝そべり医師~

①働きたくない

こんにちは、羊の皮をかぶったおっさんのめぇめぇです。無事115回医師国家試験を合格することができまして、現在は某辺境開拓惑星病院で初期研修をしております。日々twitterでやる気の無い発言ばかりしているダメ羊です。特技は院内放牧プレイ、苦手ものはキャンゴシです。

最近は中国で寝そべり族という若者がはやっているそうですね。まあごく一部の現象とは思いますが、あの拝金主義の中国にこういう若者が出現するとは、中国も経済発展に濃淡が出るほど成長したということでしょう。

わいも寝そべりたいなぁ…

このエントリーを書き始めたのは6月末、研修が始まってから三か月が経ちました。率直に研修生活を述べると、正直つらいです。あちこち見学してなるべくホワイトなところを選んだつもりでしたが、蓋を開けてみたらやっぱり辛いです。

なにが辛いのかといえば、純粋に働くのが辛いです。朝早く起きるのも辛い、時間外が出るとはいえ定時に帰れないのもつらい、そもそも週5日一日8時間も働くのはが辛い、もっと寝てたい、昼まで寝てたい、毎日ジムにいってサウナに入る余裕が欲しい、余裕をもってオ〇ニーできる優雅な時間が欲し、などなど、団塊世代が聞いたら呆れるような愚痴を毎日押し殺しながら家の扉を開け閉めする日々であります。

とはいえ、研修をドロップアウトすると保険医登録ができないとかいう頭が弱い制度を厚生省が定めたため、とりあえず二年間は耐え忍んで研修を終えなければなりません。さすがに保険診療ができないと、医師ライフの選択肢にかなり制限がかかります。

そういうわけでなんとかかんとかベッドから這いずりでて、タイムカードを入念に押し、そそくさとスクラブに着替え、キャンゴシが記録したバイタルをカルテに写経し、回診では心を無にしながら上級医の足跡をなぞり、牛の様にゆっくりとお昼を食べ、図書室で漫然と背表紙を眺め、医学には関係のない本を研修医室で読みふけり、ローテ科のERが入ってこないことを祈りながら定時を待ちわびます。あぁまるで窓際中年サラリーマン(五七五)。

そんなやる気のない日々です。

きっと医者に向いてないんでしょうね。

毎日外来と病棟管理をやり、救急対応もこなし、夜中でもオンコールで呼ばれる常勤医をみるにつけ、逆立ちしても同じような働き方はできないな、素直に落胆するばかりです。

加えて、医師人生のゴール地点も判然としないです。実家病院を継ぐ、勤務医で定年まですごす、ずっと大学に残る、はては自由診療で稼ぐ、など道筋はいくつもありますが、どれも”勤労”にはかわりません。この先ずっと勤労をするのはあまりにも精神的に辛いです。とりあえず昼まで寝てたいです。ぶっちゃけ働きたくないです。

大事なことなのでもう一度いうと、働きたくないです。

ではどうするか。昨今はやりのFIREを目指してがむしゃらに稼いで、早めにドロップアウトし、配当や家賃収入で暮らすことを目指すのは大変理にかなっています。ただ、FIREするためにはそれなりに働かなくてはいかないという事実があります。そもそも働きたくないのに、働かないためにがむしゃらに働くというのはなんだか矛盾しています。働きたくないなら、働かなけらばいいのです。もっとも全くの無収入では生きていけないので、最低限の王道で生きればいいのです。

そこでタイトルに戻りますが、年収600万、週休5日で生きていく医師人生、というものが実際に可能なのか、検証していきたい。

➁年収設定

研修医上がりないし後期研修医あがりの医師が、人並み+α程度の生活を保つにはいくら稼げばいいか。もちろん人それぞれ生活水準は異なるので一概には言えませんが、参考値として年収600万あれば足りそうな気はします。なにせ昨今は『年収500万円は「普通」じゃない』そうですし、こちらによれば50代の平均年収は600万程度です。30歳前後の医師一人が生きていくには十分ではないでしょうか。むしろ世間的には小金持ちです。そしてなによりその年収を週2日休日5日で稼ぐことができるのなら、QOLは同じ年収帯より遥かに高いです。QOL比を計算すると、休みは5/2倍、労働時間は2/5、乗算すれば25/4≒6倍です。つまり6倍はハッピーになれます。もはや酒タバコsexよりも快楽です。多分ハッピーターンのハッピー王子よりもハッピーです。

いやでも週2日で600万稼げるならなら週5日働いて1500万稼げよ!っていう意見はもちろんあります。それを僕は否定しません。全然ありだと思います。がっつり稼いで貯蓄してFIREするのも一つの手です。ただいかに働かないかを追求した場合、できるだけ早くから働かない方がいいに決まっています。それにFIREしてもどうせ少しは働くでしょうから、トータルの労働時間で考えた場合、最初から週2日で働く方がそれだけたくさん寝そべることができます。(寝そべってなにするって?うーん、ツイッター?)

③週二日で年収600万の具体的な計算

算数のお時間です。”きびしいじゅけんせんそうをのりこえたおいしゃさん”なので簡単な計算くらいできます。年収600万ということは、一年50週として週に600万/50週=12万/週稼げばよいことになります。週二日働くわけですから12万/2日=6万/日ですね。では実際に6万/日を超える案件があるかというと、実際あります(ググってください)。よかったね、週二日で年収600万だね!ハッピー!

④真面目な話

今後医師の給与体系は先細りしていくでしょう。いまはまだ週二日年収600万が可能ですが、そのうちどうなるか分かりません。このさきどう転んでも稼げるスキルを身に着けることが先決です。寝そべりたいとか言ってる暇があったら、将来に向けて準備していきましょう。

めぇ。

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