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2024年7月の活動

7月に入ると、子どもたちの顔が晴れやかになっていきます。
単純に、長期休みが近づくと気持ちが浮き立ってきますし、学校に行きづらい子にとっては「自分だけ学校に通えていない」という負い目から解放されるのかもしれません。


第2回通学合宿

7月は第一週目に、今年度2回目の通学合宿がありました。
前回に続いて、今回も初日に「がんばりたいこと」、振り返りで「がんばったこと」を書き出しました。
多くの子が「料理づくり」「早起き」をがんばりたいことにあげ、がんばったことにも「料理づくり」や「早起き」「みんなと楽しく過ごす」などをあげていました。

一回目の通学合宿では2日目に疲れてしまった子も、今回は自分で「疲れないように最後までがんばる」と目標を立てて、自分でペース配分をしていました。
自分なりに改善したり、挑戦したりできるところが、複数回参加することもできる合宿の良さといえそうです。

地域交流を通して食文化を学ぶ

今年も地域の方々に教わって、笹巻を作りました。
笹巻はこのあたりの郷土食で6~7月に作って食べます。
巻き方のコツを教わる中で初対面の方とも自然と会話ができるので、子どもたちにとってはコミュニケーション力を高める機会ともなっています。
地域交流&食文化を学ぶことのできる、貴重な行事です。

コミュニケーションの土台づくり

思春期になると、コミュニケーションの難しさを感じる場面が増えます。
その難しさが学校への行きづらさになることもあるので、おんせんキャンパスでは遊び感覚でコミュニケーションのコツをつかめるような場づくりを意識しています。

その土台となっているのが「グループワーク」です。
グループワークには、グランドルールがあります。

・話している人のほうを向いて聞く。
・否定しない。
・話した人に拍手をおくる。

「このグランドルールがあることで安心して話すことができて、それから他の場面でも話せるようになった」と、かつておんせんキャンパスを利用していた子が話してくれたことがありました。

7月は「みんなの『好き』を知ろう」をテーマに、自分の好きを紙に書き出したあと、みんなで発表しあいました。
相手の「好き」がわかると、その後の会話がしやすくなりますし、共通の「好き」は会話がはずみますよね。
このワークで、会話の糸口や、自分のことを話したり、相手の話を聞いたりという会話のキャッチボールについて、なんとなくつかめたらいいなあと、スタッフは思っています。

スタッフと子どもを横並びで掲示。こうした掲示物も会話のきっかけになっています


心にそっとふれる

「こころとからだ」の「こころ」授業でも、自分を知り、相手を知るワークを行いました。

テーマは、「かなえたいことを書き出そう!」
やってみたいこと、こうなりたいな、といったことを書き出していくのですが、あらためて書き出していくと、自分がどんなことを望んでいるのか、欲しているのかの全体像が見えてきて、へえーという発見があります。
そして、わくわくしてくるんですね。

いくつも出せないという時は、かなえたいことをもっと細かく分解して、それに付随することを考えていくと、どんどん増え、具体的になってきます。

そうして書き出したものを、みんなで輪になって発表し、深堀しあいました。

それぞれ違う思いを抱いて、日々を生きている。
そんなことがふんわりわかる時間となりました。

自分の心に、他者の心に、そっとふれる。

これが、「「こころ」の授業で大事にしていることです。

夏休みの開所

おんせんキャンパスは、学校の長期休み期間も開所しています。

・子どもたちの生活リズムが乱れないように。
・少しずつ宿題を進めることで、登校の不安感を軽減できるように。
・長期休みならではの体験ができるように。

そんな目的で、学習の時間をおさえつつ、体験やフリーの時間を多めに設定しています。

7月は「最高のパフェづくり」「みんなでダンス」「ゲーム大会」「バーベキュー」といったイベントをしたり、フリーの時間に思い思いの遊びをして楽しみました。

子どもたちの様子を見ていると、遊びの中でたくさんのことを体験的に学んでいることがわかります。
人間関係、科学的な事象、体の使い方、自己選択などなど………。

夏休みの模様は、来月のレポートでお伝えします!


紙コップを重ねる遊びにはまっている子が↓
こんなタワーも作りました!










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