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【新温泉町×ユビレジ ワーケーション⑥】1回目振り返り

こんにちは。新温泉町×ユビレジ ワーケーションの情報発信担当の松本です。4泊5日のワーケーションプログラム第1回目の振り返りの記事になります。

参加者アンケートの定量データや定性データを元に感じたこと、どう2回目を迎えようとしたかなどをシェアできればと思います。

アンケートの声

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個人的には費用を出してまで再訪はしないけど、会社経費なら再訪したい。観光においても再訪率に悩む新温泉町の今がこのデータにも現れたようなスコアでした。

もう少し定性の声を深掘ってみましょう。アンケート結果を中心に最終日の意見も踏まえながら紐解いてみます。

質問としては、
・ワーケーションとしてよかったこと/困ったこと
・新温泉町としてよかったこと/困ったこと
・上記スコアとその理由
・再訪の可能性/再訪のために期待するサポート
あたりを聞いていますが、ポイントだけ掻い摘みます。

ワーケーションとしてよかったこと

・いつもslackでしか話していなかった人と実際に会うことができた。初めて訪れる観光地が新鮮だった
・但馬牛や海鮮等、地の美味しいものをお昼休憩に食べ歩きできたのは楽しかったです。今回、自治体の方々との繋がりも深かったので、過疎化が進んでいる町の課題、そして子供が少ない理由が町の作りからも垣間見えて、都市部に住んでいると意識することのない現状を知ることができ、知見が深まったことも良い経験となりました。
・私はユビレジがフルリモート体制になってからの入社で、皆さんとリアルでお会いして一緒に過ごせたことはとても良かったです。
・地元の方々の地元愛の強さ・適度な非日常感・同僚とのリアルでの濃い時間

→全員が初めてのワーケーションということで、リモートが中心の企業にとって改めて対面の良さを実感出来たという声は多かったように思います。

新温泉町としての良さ

・温泉に毎日入られるのはとても幸せでした。
・温泉・地元を愛している方々が多くいらっしゃるところ・自然(海と山)
・「何もしなくてもよい=くつろぐ」ことがしやすい、地域の人々が総じて暖かい印象
・但馬牛の味と足湯や露天風呂と人柄が素晴らしかった

→総じて温泉がある「暮らし」というのは新温泉町さんにとって当たり前でしたが、逆に当たり前ではない外部の人間にとっては想定以上にインパクトがあることだと確認しました。

困ったこと・気になったこと

・ワークしたいと思う場所の不足。電波の強度など。徒歩圏内といった身近なところでバケーションを行うのが難しく、車である程度遠出すると時間がかかる。
・インターネットインフラの脆弱さ、ワーク可能施設の少なさ(今回の地域特有かも)
・電話や通信の品質が悪かった
・歩いていける場所に食べたいと思えるレストランがないことは困りました。
・夜17時以降はほとんどの施設が閉まっていて、通常の業務形態だと業務終了後には何もすることがなくなってしまう。
・どこに行くにしても車が必要になるため、運転が出来ないと厳しいと感じました。
・町内に魅力的なコンセプトが無い(川越の蔵町のような)ので、町内散策をしていていもあまりワクワク・ウキウキ感が無かったです。。。(夢千夜からはもう流石に卒業されて、他のコンテンツを!)
・余暇を過ごす施設の少なさ、子供が楽しめる施設の少なさ、インターネットインフラの弱さ

→世間的にはバケーション文脈でのワーケーションが先行してしまった印象がありますが、現実に目を向けると、ワークがあってのバケーションであるという側面において、訪問側と受入側の意識の差を感じることがありました。オンラインミーティングが増えている中で、Wifi環境が整っていることは入場券みたいなもの。Wifiがあっても安定しているか速度が出ているかまで見ておく必要がありそうです。
また、ワーケーションは観光よりも「暮らし」の情報が必要だということが大きな気付き学びになりました。食事もいつも旅館で食べるわけではない、地元の人と接点を持てるような場所、今回は子連れ参加はありませんでしたが、子供が連れていけそうな場所など、短い期間の滞在では見えてこない暮らしの情報の検索コストの高さという課題が浮き彫りになりました。

個人でも再訪する理由になりそうなコンテンツは?

・人の良さと自然に囲まれた環境の良さ。ワーケーションという話でいうと、滞在中に子供が現地の小学校でお世話になれるなら子供も連れて行ってみたいです。都会育ちの子供にとっても良い経験となるのではと思っています。(温泉小学校に火〜木の3日間だけお世話になれないか、割と本気でよぎっています)
・今回できた町の方々との繋がりで、次回訪問時にはまた連絡をしようと思いました。
・コンパクトな街とはいえ全てを見られたわけではなく、ログハウスで焚き火をしながら仕事をしてみたいと思ったとか、やれていないことがあるため次回挑戦したいと思いました。
・町を心から愛する人たちの想い、方々にフォーカスして、各具体的なコンテンツ(牛・海・山・温泉とか)を練り上げると良さそう、かも。
・現地の方に協力したい気持ちは出てくるものの、対価を求める程ではない助言や、協働に関してワークショップのような感じで実施してみるというのも面白いのではないかと思いました。(例えば、一緒にライブコマース(但馬牛、わかめ)のようなものをやって見る的な。)
・現地の高校生などとコミュニケーションを図れるプログラムなどもあると楽しいと思います。(高校を卒業したら、出られる方が多いと聞いたので、高校生は現地で何を思って、考えているか知れると活性化へのヒントにもなるのではと思いました。)
・完全に釣りに特化した漁港と連動したツアーだったり、漁業が盛んであることをより生かしたものがあれば行く可能性はあると思います。
例:ここ最近で釣りがブームになっているので釣具全部用意して初心者向けに釣りを教えるツアーなど但馬牛を共同出資し購入して会いに行くなど?
もしくは地域の人達との関係性を深く持つことで、再度会いたいと思っての訪問はあるのかなと思いました。

→共通しているのは、現地との協同や、人が理由になるということ。純粋に温泉・肉・魚といった物理的なコンテンツでの差別化というものを意識しすぎると、交通費の壁を超えるのが難しく、新温泉町にある課題を通じて、町ともっと接点をもらえるようにしていく方向性自体は変えずに行くべきであるのではと感じました。

一方で、ワークとのバランスの中でどれだけ町の接点を作ってもらうのか、どれだけ意図的な接点作りを行うのかについては、引き続き模索する必要がありそうです。今回見えたのは「与えられた課題」よりも「自分で見つけた・関わりたいと感じた課題」が持続性に繋がりそうであること。2回目のプログラムは自由度をなるべく担保しつつ、参加者の主体性を優先して、①生産者の声の発信支援と②障がい者向けの情報整備といった課題で2回目のワーケーションを組み立てることにしました。


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