見出し画像

【大分県】明礬温泉 湯の里

温泉タマネギです。

前回に引き続き、九州温泉行脚の模様をお届けします。
長湯温泉から移動しまして、別府温泉にやってまいりました。
個人的には5年以上前に訪れた以来で、その際は明礬エリアに足を運べなかったので、今回はまず明礬エリアを攻めることにしました。

また豆知識ですが、日本の源泉は約2万8000か所あるといわれており、その1割が別府に存在します。また、日本の温泉地のなかで湧出量は断トツ日本一です。かつ泉質も別府のエリアによって大きく異なり、療養泉10種類のうち、放射能泉、二酸化炭素泉、含よう素泉以外の7種類が別府に存在しております。この「聖地」別府を巡らずして、日本の温泉を語るわけにはいきません。

こちらもみなさんご存じのとおりですが、明礬エリアは基本的に酸性硫黄泉が中心のエリアです。今回も温泉旅館に宿泊しつつも、日帰りの家族風呂を中心に別府を巡りました。その第一弾が湯の里になります。

では、早速レポートいたします。


【温泉の評価】
総合評価 ★★★★★

(評価詳細)
新鮮度 ★★★★★
湯の里の家族風呂は4部屋存在し、今回は一番広い「扇山」をお借りしました。浴槽は4人程度が入れる程度の大きさのところでした。源泉と水のバルブが存在し、温度や湯量は好きなように調整することができます。源泉のバルブをフルにするとやや熱めですが、酸性硫黄泉をドバドバの掛け流しで楽しむことができます。妻子が入るため最初は加水しておりましたが、私のみとなったタイミングで、加水をやめて源泉のみの掛け流しで楽しませていただきました。こちらも、文句のつけようがありません。

今回借りた「扇山」という家族風呂
調整バルブ
浴槽


泉質 ★★★★★
泉質は先ほどから述べている通り、酸性硫黄泉になります。pHは2.3と酸性で舐めると酸っぱいです。充分に硫黄泉特有の卵臭がしますし、白濁したお湯ですが、成分表見ると遊離硫化水素の量はそこまで多くない感じです。個人的には、酸性硫黄泉が好みなので、どうしても高評価になってしまします。入った感覚としては、長野の乗鞍高原温泉に近かったかなと思います。ただし、成分表を見ると陽イオンのバラエティがすごいですね。ミョウバンといわれるように、しっかりとアルミニウムイオンも入っています。

成分分析表


ロケーション ★★★★✩
この明礬エリアでは、湯の花を入浴剤として実際に製造しております。その製法は下記の写真にある通りで、藁ぶきの三角屋根の中で製造しています。湯の里にもこの三角屋根の施設がいくつか存在しています。貸切風呂はすべてその湯の花を製造する施設をイメージしたつくりになっています。中身はただ浴槽が1つと洗い場と脱衣所があるのみですが、藁ぶきの屋根と岩風呂があり、風情があってよいなと感じました。

湯の花の製造方法について

独泉度 ★★★★★
貸切風呂なので当然独泉です。平日だったので、半分ぐらい空いていましたが、行楽シーズンともなるとなかなか入れないのではないかと思います。値段も60分2000円~2500円と良心的です。


【その他コメント】
この湯の里は、日帰り入浴施設でもありますが、メインは売店や観光なのだろうと思われます。当日も観光バスで団体客がたくさんいました。売店は、湯の花をはじめとしてかなりお土産の種類が豊富でした。家族風呂に入るのに待ち時間が発生しても、湯の里の中でいろいろ見ていたら結構時間がつぶせるのではないかと思います。

(訪問履歴)
2023.10.11 日帰り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?