見出し画像

e-温泉マイスター「明礬の湯の里」

e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたの勤務する旅館・ホテルの温泉分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から

                   e-温泉マイスター 安藤舞生

 私が好きな温泉、おすすめしたい温泉は、明礬の湯の里です。
まず、湯の里の良いところは景色です。絶景を望む大露天岩風呂からは、明礬大橋や鶴見岳、高崎山を一望することができます。
そして泉質は、酸性・含硫黄-単純温泉です。湯の里は、水素イオンが1kg中5.0g含まれているため酸性泉です。pH2.3なので強酸性泉です。pH2.3がどのくらいかというと、pH2.5のレモンとほぼ同じ濃度になります。酸性のお湯は、少しピリピリするような肌触りが特徴です。また、殺菌力やピーリング効果があり、肌の表面にある古い角質を柔らかくして溶かしてくれます。
そのため、アトピー性皮膚炎の人や尋常性乾癬などに効果があります。
また火山性の温泉で総硫黄が多く含まれているため硫黄泉でもあります。硫黄泉も殺菌力が強いため、皮膚表面の細菌やアトピーの原因となる物質を取り除いてくれます。他にも、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病にも効能があります。酸性泉や硫黄泉は入浴後に肌がツルツルになるため、女性にもとてもおすすめの温泉です。
しかし、肌にも体にも嬉しい効能がたくさんある反面、肌への刺激が強いため注意が必要です。温泉の刺激に弱い方は、シャワーなどで体を一度流してから上がると良いです。温泉の匂いの面では、明礬の湯の里は硫化水素臭、いわゆる腐った卵のような匂いがとても強いです。あの独特な匂いを楽しみながら温泉を堪能したい人には湯の里がおすすめです。また、湯の里の特徴として挙げられるのは青みを帯びた白濁が見られることです。この白濁は、硫黄成分やメタケイ酸が多く含まれているために見られます。そして、日本一の源泉数を誇る別府温泉ですが、白濁の硫黄泉が堪能できる温泉は別府市内にそう多くありません。また、湯の里は自然湧出泉です。そのため、日によって泉質もほんの少しずつ変化していきます。

画像1

温泉分析書 http://yuno-hana.jp/onsen/img/seibun2018.pdf

 そして湯の里の温泉はもちろん、歴史的な面でも評価されている素敵な場所です。明礬温泉地区は地熱地帯で、地表から勢いよく温泉ガスが噴出しています。これが湯の花小屋で、江戸時代より約300年つくり続けている歴史的なものです。この湯の花の製造技術は国の重要無形民俗文化財に指定されています。昔の人々の深い経験と知恵から生まれた湯の花小屋は江戸時代の近代的化学工場とも言えます。
 このように、明礬の湯の里はその日の天気や温泉の状態によって、毎回違う雰囲気を楽しむことができます。そのため、皮膚トラブルを改善したい人や美肌になりたい人はもちろん、同じ温泉でも日によって少しずつ表情の違う温泉を楽しみたいという人にも明礬の湯の里はおすすめです。

【e-温泉マイスター(マイクロラーニング)】
  一講座10分程度のスキマ時間で「温泉学」の基礎が学べます。
  温泉マイスター講座 受講料 12,000円
  e-ラーニングで30講座を学び、終了問題とレポートが合格すると
 「e-温泉マイスター」として認定されます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?