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e-温泉マイスター「塚原温泉」

e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたの勤務する旅館・ホテルの温泉分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から

                   e-温泉マイスター 田村大輔 

私が最も好きな温泉は鍋山の湯でである。しかし、そこには温泉分析表などは存在しないため今回は最近訪れた中で印象に残っている塚原温泉について述べていきたいと思う。

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温泉成分としては上記のようになっている。源泉名は塚原温泉で泉質名は酸性-含硫黄・鉄・アルミニウム-カルシウム-硫酸塩泉である。特質すべきは「日本三大酸性泉」の一つと呼ばれるほどの強い酸性成分にある。pHは1.5とレモンよりも酸っぱく、実際に温泉を口に含んでみたところすぐに吐き出したくなってしまうほどの強烈な刺激を孕んでいた。湯治に非常に適した泉質であり、慢性皮膚炎 / 糖尿病 / 打ち身 / 切り傷 / 疲労回復 / 関節のこわばり / やけど /くじき / 筋肉痛 / 神経痛 / 五十肩 / 病気回復期 / 痔疾 / 月経障害 / 動脈硬化症 /関節痛 / 慢性婦人病 / 慢性消化器病 / 冷え性 / 運動マヒ / 健康増進といった数多くの効能を有している。

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これまでに挙げてきたような泉質的な側面のほかにも別府八湯全ての起源となっているという側面も持っている。別府八湯を真に制覇したというにはここに行かずしてどこを訪れば良いのだろうか?
 視覚的にも四季を感じることができて何度も訪れたくなる。

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外の浴場には紅葉が植えられていた。今回は春に訪れたため新緑の若々しい紅葉を見ることができた。夏ならそれに加えて緑で生い茂った山の美しさを感じ、秋であれば絶妙な美しさを放つ紅葉を前に浸ることができる。冬は冬ならではの寂しさで心を温めるだろう。
 塚原温泉には目に見える魅力以外にも歴史という観点からもとても惹かれる点が存在する。というのも、塚原温泉は12世紀に源頼朝と源義経の叔父である源為朝が山狩りをしていた時に傷付いた鹿が湯だまりに浸かって湯治していることを発見したことが起源とされている。また塚原高原を見下ろす伽藍岳山頂付近には源為朝が一刀両断にしたと言い伝えられる巨大な石「一刀岩」が存在している。
 ここまで挙げてきたように塚原温泉は様々な側面を持つ多くの魅力を有する貴重な温泉であるといえる。

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