e-温泉マイスター「地獄原温泉」
e-温泉マイスター講座の終了レポート「あなたの勤務する旅館・ホテルの温泉分析書を見て、源泉名・泉質名およびPRポイントをPRして下さい。」から
e-温泉マイスター 高橋 愛純
私が今回PRする温泉は別府の鉄輪にある共同温泉、地獄原温泉です。
鉄輪温泉のいでゆ坂を下ったところにあります。地元の方々がよく利用される「ジモ泉」でありながら、観光客の方でも誰でも100円払えば、利用することができます。こちらの温泉はとても滑らかで肌に馴染む、心地の良い湯になっています。地獄原温泉の源泉名は、別府市温泉供給事業鉄輪線地獄原温泉上です。泉質名は、ナトリウム塩化物泉。塩化物泉のため、入浴後はお肌の保湿効果が期待できます。pH3.5と弱酸性の温泉であるため、お肌への刺激は少なく、柔らかい湯を感じることができます。
さらに、メタケイ酸も515mgとかなり高濃度で、これも滑らかな感触になる理由と考えられます。メタケイ酸は、美肌効果があるとされる天然の保湿成分のため、女性には嬉しい湯となっています。機能温泉浴としても利用できる弱酸性塩化物泉です。明礬温泉の酸性硫黄泉に入った後に、鉄輪温泉の塩化物泉で、保湿をすることで、より一層別府の温泉を堪能できます。
地獄原温泉の特徴として、温泉と水を自由に加えることができます。鉄輪温泉は源泉の温度がとても高いため、熱くて入れない方にもこの温泉はお勧めなのです。こちらの温泉は天井が他の共同温泉と比べ、高い作りになっています。そのため、開放感を感じながら温泉を楽しむことができるところもこの温泉の魅力です。
そしてなんといっても、「ジモ泉」でしか味わうことのできない、地元トークを近所の方々と楽しむことができます。私もよく近所のおばあちゃんたちの生活の知恵を温泉に浸かりながら教わったりしています。そんな別府ならではの、温泉文化の一つである「ジモ泉」を堪能しながら、肌に馴染む柔らかい湯を感じ、窓からの風・鉄輪の湯けむりを感じ、開放感溢れる空間で、自分のからだとこころを見つめ直す静かな時間を作ってみてはどうでしょうか。温泉後は、たくさんのエネルギーに満ち溢れた自分を取り戻せるに違いありません。
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