コウノトリの椅子(1)

私が2社目に在籍していた会社には営業所がいくつかありました・・・
その中の一つで実際に起こったことです。

そこは小さい事務所で、ウチの会社の社員は在籍しておらず、
協力会社、昔ながらの言い方で言う下請けにウチの名前で
入ってもらい、そこを拠点にしてウチの仕事をやってもらっていたんです。
ところがある日、その業者さんがウチの仕事から撤退することに
なりましてね(;一_一)
せっかく借りている事務所を空けておくのももったいないし、
そこの客先もかなりのお得意様だったんで、ウチの社員を
3名(♂ばっかり)そこに置いて仕事を続けることになったんです。

仕事を電話やFAXで受け付けて、工事に行くという感じだったので、
工事をする人間のほかに事務員さんが必要になりました。
そこでパートさんを募集することになったのですが・・・
事務員さんとして働いてもらうにはパソコンを使えなければならない
というのが最低条件だったので、やはり若い人を募集したんですね。
まあその他に「きれいなお姉さんが事務所にいるだけでやる気が出る」
なんてそこの従業員が希望したというのも理由の一つですがw

受け付けてすぐに応募があり、面接して1人目の事務員が採用された・・・
結婚2年目の20代後半の女性(結構美人)が雇われました。
人妻だとは分かっていても、きれいな女性が事務所にいれば
それまで男だけだったむさ苦しい雰囲気が華やかな雰囲気?に
変わったそうなw
そんなわけで、その大事な事務員さんが座るために気を使ってわざわざ
クッションの効いた「ピンクの事務イス」を用意したらしいですw

3ヶ月ほど経ってから、従業員の一人がふと気になって
「子供ができたらどうするの、仕事辞めるの?」と聞いてみたそうですが、
「ええ・・・子供欲しいんですけどね~なかなかできなくて・・・
子供ができたら続けられないでしょうから、まだ当分いいかな~
なんて思っているんですけど。せっかく仕事にも慣れてきて面白く
なってきたところだしw」といわれてホッとしたらしいんですが・・・

それから間もなくパートさんの妊娠が発覚!!(@д@;)
その質問を聞いたヤツは「おまえが不吉なこと聞くからだ!」と
他の2人から攻められまくったそうな・・・w
「まあでも妊娠3ヶ月だから後3ヶ月は頑張れますから・・・
その間に私の友達で誰か後を引き継いでくれる人を探しますから。」
というパートさんの言葉にホッと一安心(;^ω^)

その、後釜となるパートさん候補は早々と見つかり、引継ぎもあるため
1ヶ月ほどは女性が2人に増えて更に華やかになって従業員どもは
ちょっとうれしかったそうですw一人目のパートさんは無事に引継ぎを
終えた後は「つわり」がひどくなったとのことで予定期間で事務所を
去っていき・・・引き継いだ2人目の事務員さんは前の人が座っていた
『ピンクのイス』へ座ることになった。そのパートさんも
スラッとした長身のなかなかの美人だったそう・・・

でも結婚3年目の人妻wやっぱり妊娠を気にしていた従業員の連中は
「あの・・あまりこういうこと聞くのも何なんだけど・・・
お子さんの予定は?」と聞くと
「え~・・・言うんですか?・・・まあいいか・・・当分作る気は
ないです。経済状況も理由だけど、まだまだ旦那との2人の生活を
楽しみたいんでw」とのこと。
それをきいた連中は一安心・・・・かとおもったらその事務員さんも
4ヵ月後に妊娠が発覚!(@o@;)どこが当分予定がないだ?
ウソツキ~(T_T)と従業員ども号泣w仕方がないので次の事務員さんを
探すことになった。

(2)へつづく

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