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Bugg reports from far

Kという職業的アーティストの友人がいて
ある時、お祭りの後のゴミが散乱した広場をみて

このランダムに散らかってる状態こそ、僕が作りたいものなんだ、
と言っていた

不特定多数の人によって散らかされた、ということは物理的に持って来た誰か、また遡ってそれを作った誰か、などゴミのひとつにもそれぞれがそれぞれに登場人物のいる物語がある。
その集積が勝手にある瞬間に偶然にも自分の目に留まった、そのことが美しい
そんなような事だ

ふうん、としか思わなかったし
言わなかった
それなのに何かと思い出す
きっと走馬灯にも出てくるくらい

鼻歌が出るような機嫌のいい時に
ふと気がついて嫌悪感に襲われたり
重力に負けたように落ち込んでずっと下を向いてて
無理矢理に顔を上げた時目についた

そんなんでいい
そんな時の何かが
自分を慰めたり、冷や水をぶっ掛けてくれる
誰にも言えない痛み
幸せの中の虚無

痛い、でも大丈夫、ぼくは大丈夫
君はここにいない、
でも君のカケラはどこにでもある
ありがとう
今日も受け取っている


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