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手打術新書[うどん打ちの全て]五巻-技術編-姿勢の章

呼吸するように、全身で

手の内が完成していれば、うどんは格段に早く打てるようになっているはずだ。しかし腕で打てるのはわずかな時間だけだ。持久戦に弱い。うどん屋は大量の生地を早く高い精度で打ち続けなければならない。そのためには手の内をさらに洗練させ、上半身、下半身をも使い、全身で打てるようにならなければならない。力をなるだけ全身に分散することで消耗を減らす。そして別のことを考えたりしながら、これまでの動作を行えるまで無意識化に落とし込む。呼吸するようにうどんを打つ。

この章ではそのための姿勢、すかし打ちの完成、そしてうどん店店主、一流のうどん職人レベルの麺打ちに向かっていく。

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