マガジンのカバー画像

秋詣

79
来たる秋のはじまりに、移り行く四季を感じながら「秋詣」として心新たにお参りを頂ければ幸いです。 収穫の秋、読書の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、などと、秋は多様な呼称がある…
運営しているクリエイター

2023年10月の記事一覧

✨11月の特別御朱印✨

11月は「むすび」の月。 宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭」が行われる月です😊 今年いただいた多くの実りや結びに感謝を捧げる機会とされてください✨ ◆「道ひらき」特別御朱印当社の庚申塚は、「喜宝院 入谷庚申堂」から遷祀された「日本三大庚申」の一つにも数えられる貴重なもの。 「道ひらき」特別御朱印は、庚申塚にお祀される 道ひらきの神様「猿田彦大神」の御神徳を現したものです。 猿田彦大神に導かれる御祭神の小野篁公、菅原道真公、そして神社の動物た

天皇が「知らす国」日本

今回は日本最古の歴史書である『日本書紀』についてのお話の続きです。 今回は日本最古の歴史書『日本書紀』についてのお話ですが、「『日本書紀』は難しい」というイメージを持つ人は多いかもしれません。 確かに、『日本書紀』を読む際には翻訳や背景の理解が必要で、内容も難解な部分があります。 しかし、『日本書紀』に基づいた昔話や童話も多く存在するため、実際に読んでみるとどこかで聞いたことがあるような、なじみ深いお話も多くあります。 では、今回も日本書紀の世界へと誘います✨ 神話に

「十三夜」は、十五夜よりも お月見にふさわしい?

秋が深まり、美しい月が夜空に輝く季節がやってきました。 お月見といえば十五夜の「中秋の名月」が有名ですが、日本由来のお月見の風習で「十三夜」があることをご存じでしょうか。 今回はそんな10月27日の「十三夜」、そしてお月見の風習についてのお話です🌕 ◆十三夜は日本で生まれた風習🌕お月見といえば、一般的には中秋の名月「十五夜」のイメージが強いと思います。 十五夜は旧暦の8月15日の夜のこと。 「中秋の名月」という名前は旧暦で7月を初秋、8月を中秋、9月を晩秋と呼んだこと

『日本書紀』を知る! 天照大神が授けた“三つのお告げ”とは

今回は日本最古の歴史書『日本書紀』についてのお話ですが、「『日本書紀』は難しい」というイメージを持つ人は多いかもしれません。 確かに、『日本書紀』を読む際には翻訳や背景の理解が必要で、内容も難解な部分があります。 しかし、『日本書紀』に基づいた昔話や童話も多く存在するため、実際に読んでみるとどこかで聞いたことがあるような、なじみ深いお話も多くあります。 また、相撲に結婚・離婚、稲作や皇室など、“様々な物事のはじまり”が描かれている書物でもあり、日本の原初を知る上で大きな

10月は神さまと関係が深い月! 秋の恵みに感謝を捧げる「神嘗祭」

ようやく秋らしい気候になってきましたね🍂 紅葉はもう少し先ですが、この季節は「実りの秋」とも呼ばれるように、10月11月は「収穫の月」ということで、神社でも収穫感謝のお祭りが続きます⛩ ◆伊勢の神宮と皇居で行われる「神嘗祭」10月17日には、皇居の賢所と伊勢の神宮において、今年の初穂を八百万の神々に先駆けて天照大御神に捧げるお祭り「神嘗祭」が執り行われます。 神嘗祭では天皇陛下が自らお育てになられた新穀を収穫し、八百万の神々に先駆けて天照大御神の鎮まる神宮と皇居の賢所に

【菅原道真公 秋の名歌🍂】 このたびは 幣もとりあへず 手向山 もみぢの錦 神のまにまに

急に秋も進み、この間までの夏日が嘘のような気候となりました🍂 今月の「秋奉 -紅葉-」特別御朱印では、当社御配神・菅原道真公が詠まれた百人一首でもおなじみの和歌を記しました。  35歳の若さで学者として最高の権威・文章博士となった道真公。 日本史上に残る指折りの学者でしたので、尊敬をこめて「菅家」や「菅公」とも呼ばれます。  「このたびは」に込められた秋の情景この歌は、宇多上皇の御幸(上位皇族の外出・旅行)に同行した際に詠まれた一首です。 宇多上皇は道真公の才能を評

【文武芸道】平安の才人・小野篁という人物

季節が移り変わり、涼やかな風に秋の訪れを感じられる季節になりましたね😊 過ごしやすい秋は国民の祝日である「スポーツの日」もあり、「スポーツの秋」「芸術の秋」とも呼ばれる活力に満ちた季節🤸 実際に、マラソンをはじめ多くのスポーツの大会が催されたり、二科展や日展、院展といった日本を代表する展覧会が開催されるのもこの季節です。 ◆「文武芸道」特別御朱印学問と武道を同等によく納められ、優れていることを表す「文武両道」言葉がありますが、今月の御朱印は「文武芸道」、“芸術・芸能の神