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秋詣

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来たる秋のはじまりに、移り行く四季を感じながら「秋詣」として心新たにお参りを頂ければ幸いです。 収穫の秋、読書の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、などと、秋は多様な呼称がある…
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2023年9月の記事一覧

⛩️10月の特別御朱印⛩️

長かった夏もようやく終わりを告げ、秋も深まりつつある今日この頃。 いかがお過ごしでしょうか🙂 10月の旧暦名は「神無月」。 字だけを見ると「神様がいない月」ですが、この「無」は「の」と訳されて「神の月」という意味になります。 神様と深い関わりを持つ、秋の実りの多き月。 親しくご縁をいただいて、清々しいお参りの機会とされて下さい😊 ◆「文武芸道」特別御朱印 「文武芸道」特別御朱印は、“芸術・芸能の神”でもある御祭神の小野篁公の御神徳にちなんだ御朱印です。 「文武両道」

「菅原道真公のご生涯」と「月の名歌」

秋も深まり、お月見シーズンがやってきました🌕 令和5年の9月29日は「中秋の名月」、これからだんだんと月が欠けていき、来月10月27日には「十三夜」を迎えます。 9月の「月詣」特別御朱印でも、月をモチーフに、御祭神の小野篁公、御配神の菅原道真公や神社の動物たちが大きな月を眺めて月詣を楽しんでいます♪ 9月「月詣」特別御朱印これまでも、季節のさまざまな美しい情景の和歌を多数詠まれてきた当社御配神・菅原道真公。 今月の「月詣」特別御朱印にあしらわれた道真公の御名歌は、新古

秋の真ん中「中秋の名月」には夜空を見上げよう

「秋の夜長」といわれるようにだんだんと夜も長く、月を楽しむのにもぴったりな季節になりました♪ 秋の月の代表ともなる「 中秋 の名月」まで、あともう少しです🌕 今日は、この秋の象徴でもある「月」を掘り下げます🙂 2023年の「中秋の名月」はいつ?中秋の名月とは、太陰太陽暦の8月15日の夜に見える月のこと。 令和5年は9月29日(金)が中秋の名月にあたります。 昔は、現在の暦で8・9・10月頃である旧暦の7・8・9月を「秋」としていました。 旧暦の8月15日は秋のちょう

『歩いて学ぶ神話の世界』著者に聞く、神話旅の世界|令和四年 足利学校 講話

令和4年10月10日、当社境内にて秋季例祭の神賑、第28回目となる『足利学校』と『雅楽の夕べ』が3年ぶりに行われました。 『足利学校』は、御祭神の小野篁が日本ではじめての学校として足利学校を創設されたという故事にちなみ、秋季例祭の神賑として文化人を講師に招いた講演という形で催されています。 今回は、國學院大学教授である平藤喜久子先生に「歩いて学ぶ神話の世界」というテーマで神話を通して見る日本をわかりやすくご講義いただきました。 平藤先生は昨年の7月に出版された『「神話」

令和5年「秋季例祭」のお知らせ

本年も9月19日に当社の「秋季例祭」が執行されます。 9月19日は、当社が現在の入谷の地に遷祀された大事なご縁日です。 御遷座を寿ぐ秋祭り小野照崎神社は、御祭神である小野篁公がお隠れになられた仁寿二年(852年)に上野照崎の地(現在の寛永寺 輪王殿付近)に創建されました。 現在の入谷の地に遷祀されたのは、それから約800年後の1629年9月19日のこと。 幕命により江戸城の"鬼門封じ"として、京都の比叡山 延暦寺に倣って東叡山 寛永寺を建立するために移転を命じられ、末社

その絵は神に至る!? ~芸術・芸能の神  小野篁~

早いもので9月になりました。暑い日が続きますが、朝晩は暑さが和らぎ、過ごしやすくなってきたように思います。 これからますます涼しさが増して秋を迎える頃ですが、紅葉を楽しむはもう少し先…。 のはずなのですが、芸術・芸能の神様である小野篁公がひと足先に紅葉を描くと、青々としたモミジやイチョウはみるみると秋色に彩られます。 奇跡を目にして喜ぶ神社の動物たち! 今日は、今月授与されている「画之神」特別御朱印に込められたお話を紹介します♪ ◆「画之神」特別御朱印 「芸術芸能

【9月9日】ゾロ目の9が福を招く?「重陽の節句」

9月9日は五節句のひとつ、「重陽の節句」の日です😊 9月9日のように奇数の重なる月日は、めでたいながらも「陽の気が強すぎるため注意が必要」ともいわれ、こうした季節の節目となる日を「節句」という形でお祝いと同時に、様々な方法で厄払いの行事を行います。 5月5日の「端午の節句」や7月7日の「七夕の節句」は、今も「子供の日」という祝日だったり、各地で「七夕」にちなんだ行事が残っており印象が強いですよね! それに比べると、「重陽の節句」は現代ではなじみが薄いかもしれません。

「重陽」の詩には、涙なしには語れないドラマがあります💧

今月授与を行っております「重陽」特別御朱印は、五節句である9月9日の「重陽の節句」がモチーフです。 「九月九日」は、最大の陽数である「九」が重なる縁起がよい日。 御朱印には、大輪の菊の花が咲く暖かい雰囲気の中、当社 御配神の菅原道真公がお詠みになられた「九月十日」の詩が添えています。 「九月十日」は、「九月九日」の「重陽」に対する題なのですが、この裏には涙なしには語れないドラマがあるのです…! ◆道真公が詠んだ、残菊の詩「秋思」 物語は、「九月十日」が詠まれる1年前ま