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かつ丼を作った【2020年カツ丼の旅】

かつ丼を作った。以前にも岡山のだてそば風沖縄那覇のみかど風のかつ丼を作ってみたけれど、イワユル一般的な玉子とじのかつ丼を自分で作ってみたことはなかった。僕が子供の頃は卵嫌いだったので、玉子とじの料理は自分の奥底に想い出などの原風景はない。皆無だ。かつ丼なり親子丼なりそうした玉子とじ系を戴くようになったのは早くても10代後半、もしかしたら20代前半だったかも知れない。その辺りをよく覚えていないくらい、僕にとってはどうでも良いジャンルだったのだ。それが今はどうだ。180°翻って玉子が大好きな自分になってしまったのだ。中途半端な思い入れやこだわりはないので、今の僕にピッタリのかつ丼を、今の僕が簡単に作れればそれでいいのだ。かつ丼を作ろう。

準備期間としてここ数ヶ月あちこちでかつ丼を戴いた。2020年カツ丼の旅と称して(そう云うのスキねぇ)名店からファミレスまで20軒近く訪問した。その中で神奈川県平塚市にある『住よし料理店 須賀支店』のかつ丼には強く心を動かされた。

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このポップさ。タマネギはナシ。ウマウマウー。ブログ記事はこちら。僕はこのカマボコのようなピンクと白の取り合わせに特別な思い入れのある人間だと云うのを再確認した(これに関してはまた改めて書く)。そしてかつ丼は自由でいいのだと開悟した。

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静岡県長泉町の『富士見軒』の上かつ丼にもカマボコがあった。ウマウマウー。ブログ記事はこちら。これは昨年(2019年)訪問時の写真。ちなみに並かつ丼にはナルトが入っている。どちらもピンクと白だ。かつ丼を作るに当たってカマボコ採用決定。

さあ、かつ丼を作ろう。これまで作ったかつ丼のカツは自分で揚げていたけれど、台所が暑くてたまらないので今回は揚がったのを買ってきた。

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閉店間際のスーパーマーケットには値下げ商品が色々とあって、却って色々と買いすぎてしまったりするので注意が必要だ。

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カツを出す。

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カツを切る。

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タマネギも切る。大きめの玉だったので一人前にこれ(4分の1個)だとちょっと多い。この半分でよかろう。

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卵はたっぷり2個使った。カツそのものより玉子とじの味付けをメインに考えた。それが決まれば大丈夫。

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目分量で丼ツユを作って、タマネギを煮て、カツを入れて、溶き卵を3分の2ほど入れて、蓋をして1分弱。蓋を取って残りの溶き卵を入れてまたちょっと蓋をして15秒くらいでカツ煮は完成。これを丼のご飯上にオンしてカマボコを乗せれば、小野瀬雅生による2020年秋のかつ丼の出来上がり。

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ちょっとまだおっかなびっくりの部分もあったけれど、ちゃんと出来た。そして世界中の小野瀬雅生が全員賞賛する小野瀬雅生ドンズバの味わいになった。ウマウマウー。サイコーデス。ウレシイデス。アリガトウゴザイマス。

肝心の丼ツユだけれど、目分量ながら何となくの覚え書きを記しておく。出汁は50㏄と100㏄の間くらい。水に塩っぱくならないくらいの顆粒出汁の素を加えて出汁とした。醤油大さじ1杯強、みりん大さじ1杯。お酒と砂糖は使わなかった。要素が複雑でない方が自分の好みに近くなりそうだと云うのはここのところの経験から。結局この丼ツユの味は、僕の好きな天ツユの味とほぼ変わりない。塩っぱくも甘過ぎでもない、程好い薄味だ。と云うことは、自分好みの天ツユが作れていれば玉子とじ系の丼物はオールクリアなのだ。何となく察してはいたけれど、こうして改めて作ってみるとわかりみが深い(この云い回し使ってみたかったの)。この境地に達するまで数多くのレシピや動画を参考にさせてもらった。それらに関わった全ての皆さんに感謝する。どうもありがとうございました。

そして2020年カツ丼の旅で出逢った全てのかつ丼に感謝。その中でも心に残った幾つかのかつ丼を挙げておく。

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銀座『とん㐂』の特製かつ丼。

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横浜平沼『角平』のカツ丼。スゴイボリュームだった。

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西荻窪『坂本屋』のかつ丼。

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神奈川県藤沢市、江の島『文佐食堂』のカツ丼。

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『富士そば 田町店』のカレーかつ丼。素晴らしい。

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『ゆで太郎 西五反田2丁目店』のジャンボかつ丼。

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『かつや』のカツ丼(竹)。

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目黒『かつ壱』のかつ丼ソース味(ロース)。ソースかつ丼です。

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鎌倉『勝烈庵 鎌倉店』のかつれつ丼。独特のソースかつ丼。

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横浜西口『更科一休 ジョイナス店』のかつ丼。

ご紹介出来なかったかつ丼も多数。全てのかつ丼に感謝します。そしてまだ未訪問のお店も多数。これからゆっくり伺うこととします。GoTo 2020年カツ丼の旅はひとまず一件落着。カツ丼の旅は、天丼と同じようにライフワークと致します。それではまたカツ丼でお逢いしましょう。天丼もヨロシク。そして焼きそばが果てしない。ギターもちゃんと弾きます。

末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫