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スピッツの思い出

スピッツが再燃した。
なんだかわからないけどふとスピッツの1stAlbumを聴いて、なんか懐かしく、改めてメロディ、歌詞の奥深さを知った。
そんなこと高校時代の自分でもよくわかっていたけれど、30手前に差し掛かる自分の今の心境では変化してる部分はあると思う。

スピッツを知ったのは小5の時。
公文に週2で通っていた。
公文には学習教科数や学習期間に応じて付与される公文ポイントというものがあり、私はずっと欲しかったCDプレーヤーをそのポイントでもらった。
CDプレーヤーやMDプレーヤーは姉や兄しか持っておらず私もそれに強い憧れを持っていたため、自分だけのプレーヤーで音楽が聴けることが嬉しすぎてどこにでも持ち運んだ。
でも自分が持ってるCDがゼロだったので兄になんか良いCD貸して頼むと一枚のCDを渡してくれた。

それがスピッツの"三日月ロック"だった。

私はそのCDとCDプレーヤーを出かける時にはバッグに入れて持ち歩いた。
ある時は姉の陸上競技の試合会場に持って行き、馬鹿でかいプレーヤーを観覧席に置き1人聴いていた記憶が今も残ってる。歌詞カードを見ながら一生懸命覚えてたな。歌詞カードに載せられた味のある写真たちも子どもながらにすごく好きだった。
それだけこのアルバムに魅せられていた。
夜を駆ける、さわって変わって、ミカンズのテーマ、ハネモノ、エスカルゴ、遥か、この辺りが好きで、

高校生になると、水色の街、ガーベラの良さに気付きやっと大人になったなと実感したものだった。

三日月ロックを通し、他のアルバムも聴くようになっていつしかスピッツは生活の一部になった。
ファーストアルバムで衝撃を受けたマサムネワールド全開の歌詞。支離滅裂と思いながらも不思議と単語と単語が結びつき不思議と共鳴しあい独特の深みが生まれていた。

セカンドサードと順を追ってアルバムを聴いて行く。

アルバムを聴いてみると各アルバムごとに一貫したテーマがあり、曲順にもこだわりを感じる。
私が作ったアルバム"午後にとばりが降りてきた"でも、彼らの影響を受けて作った。

今のスピッツはこれまでの2人だけの秘密の世界が崩れていきもっと普遍的な愛についての歌が多くなっていったけど、(スーベニアからその片鱗が見える、音とかアレンジもこの頃から変わっていった気がする)時代の流れを考えるとそういうものなのかもな。どの世代でも受け入れられるスピッツ嫌いじゃないけど、私はどうしても
スーベニア以前のスピッツに惹かれてしまうんだよね、、。(でもアルバムの醒めない、ブービーとかヤマブキ、スワンは好き)

スピッツで1番思い出深いのは三日月ロックだけど
好きなのは"空の飛び方"
死やセックスと言ったマサムネが大事にしていたテーマがこれほどまでにあらわれたアルバムはないかもしれない。
アルバムのうっすらと映る天使がアルバムの雰囲気をよくあらわしてる。
青い車、ベビーフェイス
空も飛べるはずの"幼い微熱を下げられないまま"の歌詞
うっすらと匂う死の香り
たまご、スパイダー、ラズベリー、変態的な歌詞。
味わい深い8分の6のバラード、ヘチマの花
魅惑的なスピッツの世界を存分に味わえる。
そしてサンシャイン。アルバムの最後にふさわしい名曲(LPでは一曲めだけどね)

タイトルもシングルでヒットした空も飛べるはずではなく、空の飛び方にしたところもセンスがある。(飛び方というところも死を予感させる素敵なタイトル)

今はカラッと晴れる日が多いから
インディゴ地平線とかあとはハヤブサ聴いてる。
ハヤブサの陰と渋みに溢れたスピッツ好きなんだよな、プロデューサーの石田さんのタッグいいなぁ、


すみませんダラダラと話してしまいましたが、
皆さんのお気に入りはなんですか?ぜひ聞かせてください!
それでは!


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