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SESAME Touchを導入したら玄関の開閉が楽すぎて(さらに)幸せになった

ここ2年ほどCANDY HOUSEの「SESAME 3」というスマートロックを玄関で使用している。

スマートロックは多くのメーカーから販売されており、購入当時もかなりの候補があったが、SESAMEを導入したのは単純に価格が他と比べて安かったから。最新モデルのSESAME 5はキャンペーン価格で3,980円だ、信じられない。

うまく動作せず購入失敗という結論に行き着いたとしても、この価格ならまぁ諦めもつくだろうという軽いノリで購入したのだが、結果大正解だった。

この2年間、Wi-Fi経由での開閉にはWi-Fiアダプタの再起動が必要になるなどして何度か失敗したことはあるのだが、Bluetooh接続での開閉はただの1度も失敗したことがない。まずデバイスとアプリの安定性が高い点に信頼が置ける。

加えて、

  • デバイスの作りの品質が高い。

  • サポートの品質が良く、アプリのアップデートの頻度や問い合わせへのレスポンスが非常に早い。

  • デベロッパー向けにスマートロックのAPIを公開するなど面白い試みもしている。

などあり、2年間をかけて自分のなかでのSESAMEへの信頼はだいぶ蓄積されてきた。


SESAME Touch

前置きが長くなったが、最近になってこのSESAMEスマートロックに指紋認証とICカードタッチによる解錠・施錠機能を追加できるBluetoothデバイス、「SESAME Touch」が発売されたので導入することにした。お値段2,980円。信じられない。

自宅のセキュリティに関わることなので、通常であればこれだけ安価だと逆に不安に思ってしまうところなのだが、それでも導入に至ったのはこれまでのSESAMEの利用で裏付けられた信頼があってこそのことだと思う。


設置

届いた本体は金属外装で質感が高く、手のひらに収まるコンパクトで軽量なサイズ。もちろん防水仕様(IP65)のため屋外での利用に不安はない。

設置はSESAME同様に「両面テープ」なので賃貸でも利用しやすいが、付属の両面テープがかなり強力だったので自分は「貼って剥がせる強力タイプ」のもので玄関ドアに固定することにした。

ただし最近の夏の気温は考えられないほど高くなってきているので、直射日光が長時間あたってデバイスが高音にさらされるような場所は念のため避けた。

当然のこと屋外に設置したデバイスは盗まれるリスクがあるが、価格が安いため利便性とトレードオフとする。SESAME Touchだけ盗んだところでどうするんだという話だが。


幅4cm × 高さ6cm × 奥行き1.5cm、電池を含めても約50gのコンパクトサイズだ。
電池はやや特殊なCR2タイプのものが2本必要で、1セット付属している。


構造上、電池交換時に両面テープごと剥がして作業する必要があるのがやや手間ではあるが、そもそも電池交換の頻度が少ないはず(※)なのであまり気にしていない。

加えて、サイトを眺めていて気づいてしまったのだが

皆様からのご要望にお応えして、新しいバッテリーカバーの設計を進めております。新たに設計中の電池交換時に簡単に取り外せるバッテリーカバーは、8月頃に皆様に無料でお送りする予定です。

https://jp.candyhouse.co/products/sesame-touch

とのこと。製品価格が安いうえに、サポートが手厚いところが素晴らしい。


※デバイスの使用頻度によるためかサイトに電池の持続目安期間が明記されていないが、自宅ではSESAMEスマートロックの電池交換は1年に1度程度で収まっている。SESAME Touchにはモーター等の物理駆動部品が無いため、より長持ちすると期待できる。


指紋認証とICカードタッチ

SESAME TouchはSESAMEスマートロックに指紋認証とICカードタッチによる解錠方法を追加することが出来るのだが、自宅では指紋認証のみを利用することにした。

そもそもSESAMEスマートロックの利用によって(安定度の高さから)玄関の鍵を持ち歩くことが少なくなっているのだが、人間慣れてしまうとさらに利便性を追求したくなってしまうもので、自分は玄関の開閉のたびにiPhoneを取り出したり、Apple Watchのアプリを起動するのでさえ億劫な怠惰な生き物になってしまった。

なのでApple Watchや交通系ICカードのタッチによる解錠も便利ではあるが、自分の体さえあれば解錠が可能な指紋認証の利便性には及ばないだろうという判断だ。解錠の手段をあまり増やすのはセキュリティ上の懸念もあることだし。

ちなみに、指紋とICカードはそれぞれ100個登録が可能なので、家族全員分登録すれば鍵を紛失したり持参するのを忘れるリスクからも解放されることになる。


指紋認証によるデバイスの反応

さっそくアプリを使って自分の指紋を2つ登録して「解錠」をしてみたが、体感ではアプリを使用したときの反応とあまり変わらないように思う。めちゃくちゃ速い、というほどでもないが待たされるような感覚もない。自分のSESAMEスマートロックは「3」で旧世代のモデルなので、最新のSESAME 5がより高速化されていることを踏まえると、十分速いと言える反応速度なのではないだろうか。

なにより、玄関前でガサゴソとiPhoneや鍵を取り出す手間を考えると、トータルでは常に外に露出している自分の指をかざす方が圧倒的にスムーズで速いと言える。

さらに「施錠」については解錠用に登録した指紋以外のタッチで機能する仕組みになっていて、この場合には指でなく「手のひら」などでも良いわけだ。


メリット

言うまでもないが、(自転車を屋内に保管しているので)自転車で出かけるときの出し入れや、買い出しをして荷物を抱えて戻ってきた時などに、指紋だけで解錠・施錠がコントロールできるようになる利便性の向上は計り知れない。

海にSUPしに出かける時にだって、これまでのように首に鍵をぶら下げて行く必要もない。

さらに、SESAMEスマートロックには実はオートロック機能が備わっているのだが。ゴミ出し時など「ちょっくら外に出る」際にはiPhoneやApple Watchを持ち出さないことも多いため、不意の締め出しが怖くてこれまで利用してこれなかった。それがSESAME Touchの導入で開閉が指紋で機能するようになったので、今後は心置きなくオートロックを使えそうであること。


いやぁ、これもう小さな革命ですよ。また怠惰な生き物が大量に生み出されてしまいそうだ…。

幸せの享受が大きいが、どうしてもセキュリティが気になってしまう人は、外出先からでも常にSESAMEの開閉状況の確認や操作が可能な「WiFiモジュール」の導入もおすすめします。これも2,980円だ、信じられない。


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