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「英語話せるの?留学とかしてたの?」が耳たこな件-その2

その1はこちらから

前回につづき

◆そもそも「英語が話せる」とはどういう状態か
◆英語を仕事に生かすためには

を書いていきます

飾り線-お行儀のいいブロック

◆そもそも「英語が話せる」とはどういう状態か

これは本当に人それぞれで
「自由とは何か」と同じくらい
曖昧な定義づけになると思います

今回の耳タコ質問を深堀するにあたり
私は「英語話せる」とは
おおよそこの2つの状態を
イメージする場合が多いと考えています

☆帰国子女 or ハーフの人

☆仕事で英語をほぼ毎日使う人

この2つの定義を満たす人は
日本ではそんなに多くないのではないでしょうか

<珍しい=難しい=すごい>

という考えに至るのだと考えています

なので、英語が話せる人が
まるで天上人のように
認識されている
のかと思います

車の運転と少し似ていますが
運転免許をとるまでは
車の運転できる人がすごい!
となりますが
実際免許をとって運転をすると
「慣れだよ、慣れ」
という人が多いです

英語も「慣れだよ、慣れ」
なのですが、運転と違うのは
それがないと生活に困るかどうか
だと思います

今の日本では英語が話せなくても
特に生活には困りません

しかし
車が無いと生活に困る地域があります

都心では交通網が発達しているので
運転できなくても無くても困りませんが
・運転ができないことによる不便さ
・英語ができないことの不便さ
を比較したら
明らかに運転の方が不便だと思います

英語が無くても成り立つ環境が
英語に対する珍しさとイメージの
独り歩きにつながっていると思います


◆英語を仕事に生かすためには

昔の私もそうだったのですが
「英語を使った仕事がしたい。でも、日常会話ができるレベルの私に、そんな都合よく英語をつかった仕事があるわけないよな…」
と思っていました

英語を仕事に生かすために一番大事なのは

自分が勝負できる土俵を選ぶこと

これにつきます

例えば
某スポーツブランドの日本支社では
社員の採用条件が
「日本語・英語ともにネイティブレベル」です
実際にそこで働く方に会ったことが
あるのですが、もれなく
ハーフ・帰国子女・長期滞在経験者
のいずれかでした

私がこの会社に申し込んだところで
お話にならないでしょうし
仮に何かの手違いで入れたとしても
仕事にならないと思います

今勤めている会社では
・新規事業立ち上げにつき英語が話せる社員を募集
・日常会話レベルからで可能
・TOEICのスコア提出は任意
 (800以上必須、などの条件は無い)
・他社員との英語面談アリ
の条件でした

これなら日常会話レベルの私でもイケるのでは…?
と思い応募して今にいたります

日常会話がまあできるかな
のレベルだったので
当時はビジネスの言い回しや
英語メールの書き方もわかりませんでした

Best Regardsも知らないレベルで
Google先生に
「英語 メール ビジネス 書き方」
とよく検索してよく聞いていました
(今でもお世話になっています)

それでもなんとかなっているのは
自分が勝負できる土俵を選んで
そこで働いているからだと思います

通訳になりたいのであれば
専門のスクールに行ってから
実践経験を積む必要があります

研究者であれば
研究や学会発表の過程で
ある程度は身についていきます

目指すところによってアプローチの仕方も違うので

自分がどこでどの方法であれば英語を使った仕事ができるのか

を考えることが大事です

飾り線-お行儀のいいブロック

最後に伝えたいこと・・・

英語学習・語学学習に
20年ほど向き合ってきて
常々感じているのですが

英語を話す=非日常=珍しいこと

と考えている人がホント多いなと

「英語(もしくは他の言語)を使った仕事がしたいんですぅ」
と憧れだけが先行しているお花畑人種

「英語?全然わからない!ムリ!」
と最初からあきらめの思考放棄人種

という人をちょいちょい見てきました

憧れを仕事にしたいという気持ちは
まったく悪くないですし、
中途半端に勉強するくらいなら
いっそ通訳を雇った方が早い
のも事実です

ですが
「珍しい」「すごい」のイメージが
先行してしまっていて
本来の語学・語学学習のすばらしさ
が隠れてしまっていて残念にも思います

英語や他の言語が理解できると
情報へのアプローチの
スピード・量・質が圧倒的に増えます

語学学習を通じて
他の国の文化や政治を学んだり
勉強の過程にも興味深いことが
いっぱいあります

英語や語学学習が
料理や運転くらいに日常にとけこんで
日本が活性化すると良いと思っていますし
それに向けて
自分でもできることから
発信を続けていきたいと思っています


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