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チベット入境許可証と青蔵鉄道と高山病とSIMカード

チベット入境許可証と、青蔵鉄道のチケットや高山病対策など。少し喘息気味なのでそれも含めて。

※2019年4月の情報です。制度は変わっていくので参考程度に。必ず公式サイトなどでご確認ください。

チベットはツアーガイドがいないと入境許可証が出ない。ホテルは自分でアレンジOK。

タシタゲホテル

超場所がよくて、ジョカン寺パルコンのすぐそば。毎朝、日の出とともに、パルコンに散歩に行きました。
チベット建築は全体的に、入り口は簡素で奥行きが深く中が広い。
このホテルも同様で、古めかしくて静かな空気とともにとても素敵でした。部屋の施設自体はそこそこ新しいので特に不具合もなかった。
ガイドさんに「このホテルはいいチョイスだよ!!」となん回も褒めてもらえました\(^o^)/


チベット族のガイドが良かったのでネットの口コミなどを見て、下記のところにした。友人と2人のプライベートガイドです。
英語ですが、友人が英語マスターだったので頼ってしまいました。

explore tibet

・成都〜ラサ(1等寝台)1人1350元
・5日間のガイド+入境許可証 3500元(×2人分)
1日目 駅の迎え
2日目 デプン・ゴンパ、大昭寺(ジョカン寺)
3日目 ポタラ宮、歓迎ディナー
4日目 セラ・ゴンパ、アニ・ツァングン寺
5日目 空港への送り

高山病が心配だったので、「ジョカン寺とポタラ宮と、あと散歩したい。それで十分です」と、かなりゆるいリクエストをしました。

出来上がったツアー内容は、少し忙しかった。
でも、レストランは自分で探したとこに行けたし、すぐにフリー時間にしてくれた。毎日のんびり、読書したり、パルコン散歩したり、ケーキつついたりできました。顔見知りの人たちができて、タシデレ〜と挨拶するのが嬉しかった。

結論から言うと、私も友人もまったく高山病にならずに、楽しく過ごせました。
だいたい酸素飽和度90%前後で、3日目くらいからはかなり早足でも平気。ポタラ宮も休みながらで辛くなく登れました。

振込みについて

前金払で電車の予約が始まる2ヶ月前には振り込んでとのこと。中国銀行への振込。

◆郵便局(窓口)
ツアー要項、マイナンバーカード、口座
いろいろ質問される。2時間かかったが、結論としてゆうちょダイレクトをすすめられる。追加で問い合わせがあるかもしれないので、そちらのほうが簡単ですとのこと。支払いは中国元不可。

◆ゆうちょダイレクト
海外送金登録と振込先の登録が必要。手続き後に「ツアー代二人分か」「電車代も含むのか」との問い合わせが。答えようとしたら、返信のためにはまた別の登録が必要。トークン郵送取り寄せして、セキュリティを強化しなければいけないらしい。普段使わないのにそんなもの置きたくないし、これから何回もやり取りする可能性があり一体何日かかるのか考えるとあきらめる。振込みしてほしくないとしか思えない仕組み。

◆大黒屋(ウエスタンユニオン銀行)
銀行と銀行の振込ではなく、入金したら、先方に連絡が行き、代理店みたいなとこで受け取りに行く仕組みらしい。つまり口座間ではないためNG

◆トラべレックス(ウエスタンユニオン銀行)
銀行送金は個人間のみ。家族から仕送りを送るようなときしか使えない。企業へ旅行代金は不可。

◆paypal
クレジットカード引き落としで、マイナンバーカードも不要。ネット上で音速で手続きできた。しかし手数料が高い。

電車のチケットが発売されたのは1ヶ月前だったから、新生銀行でやればよかった。

◆新生銀行(窓口)
一時間くらいかかる上に、平日のみ。

◆新生銀行(ネット)
GOレミットは登録してから郵送で書類が届くまで待たなければいけないので時間がかかる。

1ヶ月前に「電車予約できたよ!」と予約表PDFが送られてきた。よく見たらロシア人らしき人のやつだったので
送り直してもらう。間違ったままだと発券されないのでパスポート番号やつづりを要確認。

入境許可証は電車に乗る3日前に発行された。15-20営業日いるから、電車が取れてから申請したのかな?
メールでPDF添付されてきた。
白黒コピー2部、カラーコピー1部を準備。
全日程が15日以下なので、中国ビザは不要でした。

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高山病対策

◆ダイナモックス
千駄ヶ谷インターナショナルクリニックで処方。
かかりつけの呼吸器科ではダイナモックスは処方不可。専門のところで聞いてくださいとのこと。
千駄ヶ谷インターナショナルクリニックにネットから予約。日程と電車でチベットへ行くこと、高山病の予防について相談したいと送信。予約日に訪問。

喘息についても確認。わたし程度の喘息のレベルなら高山病とは関係ないとのこと。
ダイナモックス(5140円)、頭痛薬、吐き気止め、整腸剤をもらう。チベットに行くなら、予防接種もしたほうがいいと教えてもらう。
A型肝炎(1万3000円)、狂犬病(8700円×2回)、腸チフス(1万500円)。
支払い全額自費、カード可。

◆パルスオキシメーター
Amazonで購入。
こまめに測る。

◆電車で徐々に高度を上げる
1日目21時に成都から電車が出発。
夜に2000mくらいの九寨溝付近を通り、
2日目12時に西寧。
21時ころ4000m。
3日目2時ころ5072m。
10時に3640mのラサに到着。
電車の中は与圧されていて、5000mで3000mくらいの体感らしい。


5000mに到達したとき、同部屋の方が体調悪いと訴えていて、廊下にも布団にくるまって酸素吸入している女性がいた。1歳くらいの子どももすごく泣いていた。
酸素飽和度86-87%。特に不快感なし。

これはラサ到着直前に測った。
酸素飽和度90%、心拍数86。普段は97%に65くらいだから、だいぶ負荷がかかってる。でも体調的には不快感なし。普通は3000mだと90-75%くらいになるらしい。

◆念のため病院でもらったもの
・頭痛薬
使わなかった

・吐き気止め
使わなかった

・整腸剤
成都でお腹下したので使った。先生曰くヨーグルトみたいなレベルのものだから、予防として飲みなさいとのこと。高山病において、脱水症状は危険なのでもらっといてよかった!!

◆自分で購入したもの

・ブレスライト(鼻に貼って呼吸楽にする)
あまり意味ない気がした

・塩分飴
使わなかった

・ポカリ粉
使わなかった

・塩分チャージ(タブレット)
500mLに一粒くらい。

◆注意事項

・水をたくさん飲む(電車駅員、ガイド、ホテル)
脱水症状の予防のためだと思うので、塩分チャージタブレットやスポーツドリンクの方が良いと思う。利尿作用の強いお茶やコーヒーは控えたほうが安心。


・ご飯を食べすぎない(電車駅員、ガイド)
胃に血液が行き、脳の酸素が欠乏するから


・到着日はシャワー浴びない(ガイド)
血行が良くなり酸素使用量が増えるから

・ゆっくり歩く
酸素が足りない環境だから

・寝すぎない
睡眠中は呼吸が減って酸素が欠乏するから

・横になるより座るほうがいい(ガイド、ホテル)

3600mはほとんどの人が高山病になる高さ。そのうち10%が重篤化する。

◆実際の状況
電車ではうっすら頭が痛いかな? が少しあったくらいで元気。ご飯は控えめ、水は多めに摂取。やたらと眠れてしまった。快調な36時間。

◆ラサ到着
階段登ると息が上がる。でも体調快調。お腹減る。「昼はモモ(餃子)食べていいけど、夜はやめとけ」とガイドさん。ホテルの人は「初日の夜は食べないくらいでいい。バナナとかオレンジとかくらい。」だそう。
言いつけを守り、バナナちょっと食べて静かに読書して過ごす。快調。ダイナモックスはこの日の夜まで。少し筋肉痛のような症状があるので、軽い脱水症状かもしれないが、意識しないと気づかない程度。

薬についてお医者さんは、「そこまで万能薬ではない。体調整えて睡眠しっかりしてたくさん水飲むように」と言ってました。
薬の力もあると思いますが、ゆっくり登ったおかげか、高山病にならずにすみました。

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青蔵鉄道について

◆チケット発券
成都駅の発券口へ。ならびは少ないけど進むのが遅い。チケットの発券も審査が長かった。ならんでる時間も含め30〜40分位。パスポート、入境許可証、予約書を見せる。

◆待合室へ
1等寝台は特別室で待てる。チケット、パスポート、入境許可証見せる。ソファで居心地よし。搭乗時間は駅員さんが教えてくれる。

◆乗車
パスポート、入境許可証、チケットを見せる。席は決まっている。

◆座席カードと交換
動き出したらすぐに係の人がチケット回収に来る。代わりに座席カードを渡される。号車と席番号かけれてる。日付や名前は入ってない。入境許可証とパスポート見せる。

◆車内の様子
とてもきれい。いままで乗った寝台電車の中でもいい方かも。天地が高くて、上の寝台を出しっぱなしで上下の人が普通に座れるくらい。

トイレもまあまあきれい。線路にポトポトでなく、飛行機みたいにブシュッと吸い込まれるやつ。トイレットペーパーはないので持っていくこと。使用したら紙は流さずゴミ箱に捨てる。洗面台が3つ並んだ洗面所がある。

お弁当売りの人がひんぱんに来る。お湯も好きに出せる。バナナ6本25元、朝のおかゆは10元。


お弁当30元だった。

◆西寧で乗り換え
酸素吸入システムのある電車に西寧で乗り換え。

座席カードとチケットを前の電車で戻してもらい、新しい電車に乗ってからまた座席カードに交換した。

標識にチベット文字が表示されるようになる。各ベッドに酸素吸入とテレビ(つかない)がある。前の電車より少し豪華。


旅客健康登記表を渡され書いて出す。英語のもあったけど、中国語のでもなんとなくわかったので書いてしまった。

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名前、性別、年齢、国籍
住所(日本のを欄外にまとめて書いた)
連絡先家電、会社?、携帯
乗車区間□□駅から□□駅、電車番号、号車、番号
✔高地に行くことを理解しています
✔3000mに耐えられる健康体です

サイン
日付
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2000mでもパンパンだったポテトチップスが勝手に破裂した。写真は2000mの時のもの。自分の脳みそもこんなんなってんのかなと思うと、不憫に思える。

◆ゴルムドで機関車を付け替え

◆7号食堂車で晩ごはん
そこそこ美味しい。

上が青なんとか、下はじゃがいも(土豆)とチャーシュー炒め。

◆寝る→到着
夜中に目が覚めたら、他の人が体調悪そうだった。

以前は最高高度の駅で降りられたようだけど、倒れる人がいて降りられなくなったらしい。
5000mを越す高地で、永久凍土に電車を引くなんて本当に大変だっただろうし、命の危険と隣り合わせだっただろうな。どこの人がなにを思って、工事に従事したんだろう。

また寝て、起きてしばらくしたらラサ。座席カードとチケットを交換。なんのためのシステムかさいごまでよく分からず。
改札でチケット、入境許可証とパスポートを見せる。別室の公安に連れて行かれるけど、入境許可証とパスポート登録したらすぐに返してくれた。

ブログに「入境許可証なしでチベット入れた」と書いてる方がいたけど、こんな何回も確認されるものをすり抜けられるのかナゾ。中国人も全員、顔写真付きの身分証をチケットと提示していた。

◆ガイドさんと合流
駅の外に待っていてくれたガイドさんと合流。

ラサ! ラサ! ラサ! やっと着いた〜!

SIMカード

中国は自分が良く使っているものは、ほぼ政府の規制の対象。
・googlemap
・Gmail
・Amazon
・Line
・Instagram
全部つながらず。
googleマップもYahoo検索もなんにもできない状態になる。中国電信の香港経由SIMカードならこのガードを突破して見られるとのことで事前に取り寄せておいて試してみた。
いけたよ。チベットでも、なんでもつながった!