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大晦日にウィーンオペラ座でこうもりを

大晦日、ウィーンのオペラ座ではこうもりが演奏されます。
オーストリアの作曲家ヨハンシュトラウス2世による、オーストリアの大晦日が舞台の作品です。

開演2時間前、ダメもとで立ち見席券に並びに行ったとき。
「チケットあるよ」とダフ屋。
「本物? 今晩の?」
あまりの驚きに反応すると、本物だと。

2階のボックス席一番後ろ。
偽物だとしても、話の種になるかと腹をくくる。

開場の18時過ぎ、チケットを見せたら無事に入れました。本物だった…!
券の金額より3倍近くて、だいぶ乗っかってるけど、この際かまわない。ダフ屋から買うことがダフ屋を助長させてしまうけど、神様、今日だけは許してください。

案内の方からパンフレットを買う。
4ユーロのところ、5ユーロだしてお釣りはそのままチップに。
日付入りで本日の演者がある。
以前は細長いもので、後ろの方に日本語もあった気がする。もう14年前なのでおぼろ気。

ボックス席入り口には、身繕い用にコートと鏡。
舞台は見えたり見えなかったり。
どうしても見たいときは立つ。
オケの皆さんが舞台を見ている様子も見えて楽しい。

第2幕の、オペラの中のコンサートは素晴らしかった。会場が一体となり「HAPPY NEW YEAR」と歌った。
舞踏会の躍りや歌も楽しかった。

大晦日にふさわしい、楽しいオペレッタだった。

混雑を避けるため早めに切り上げ、一旦ホテルへ。

市庁舎前の広場でパブリックビューイングを見る。
声を揃えてカウントダウン。
「HAPPY NEW YEAR!!!!」と言う叫び声と、たくさんの花火で新年を迎えた。

ホットワイン美味しい。

大音量で『美しく青きドナウ』が流れる。
思い思いにワルツのステップを踏み、笑顔でまわっていた。ダウンコートにウールの帽子に手袋をしてワルツ。

ウィーンは3回目。
何回来ても、最高の体験ができる街。